スウェーデンハウス 全館空調

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福祉の国、スウェーデンの家づくりを理想としているということで、スウェーデンハウスは「バリアフリー」の技術にも定評があります。

 

その一つが、「家中の温度差をなくす」という技術。

 

高断熱・高気密な構造に加えて、注目すべき空調システムとは？

 

スウェーデンハウスをはじめ、今、多くの住宅メーカーでは「全館空調」というシステムを導入しています。

 

簡単に言うと、全館＝家中の換気をしながら、その空気を冷やしたり温めたりする（＝空調）機能。

 

部屋別にいちいちエアコンを点けたり消したりしなくても、自動的に家中の空気が快適に保たれるというものです。

 

全館空調だと基本的に家中の温度がほぼ一定に保たれますので、

• 「トイレに行ったら寒かった」
• 「脱衣所が寒くてお風呂に入るのが億劫」

なんてこともなくなるはずです。

 

これは温度差に弱い高齢者や小さなお子さんにとって非常に優しいシステムと言えるでしょう。

 

冬場に増えるヒートショックを防ぐ効果も期待できます。

 

実際にマイホームを建てた方のブログによれば、スウェーデンハウスではデンソー製の全館空調を採用しているそうです。

 

高断熱・高気密であるためか、「冬場でも、エアコン（暖房）はほとんど動いていないのに家の中はほぼ22℃に保たれている」とのこと。

 

「エアコンを連続稼働させていると、電気代がスゴイことになるのでは？」と心配になりますが、断続運転で建材を一から温め直すよりもエネルギーの無駄が少なく料金も安く済むのだそうですよ。

 

室温だけではなく、「天井、壁、床」の温度をいかに一定にキープできるか？というのが省エネのポイントなんですね。

 

スウェーデンハウスといえば「エアコン1台で暖かい」という謳い文句でおなじみですが、実際は全館空調がなければそれは難しい！

 

「全館空調×エアコン1台を連続運転」で家中が快適に保たれる、が正解のようです。

 

ただ、全館空調システムはイニシャルコストが200万円以上にもなるということで、非常に高価な設備です。

 

スウェーデンハウスレベルの高気密・高断熱の家であれば、そんな高額なシステムを導入しなくても普通の換気システムとエアコン数台で十分快適に過ごせるのではないか？と指摘する声もあります。

 

他にも、次のような欠点が挙がっていますので参考にしてみてください。

• 思った以上に電気料金が高くついた。
• 空気が乾燥する。
• 月1回程度、フィルターの掃除をしなければいけないのが面倒くさい。
• 故障した場合、換気ができないうえに修理費用が高くつく。

個人的に気になったのは、やはり電気料金ですね。

 

エアコンの稼働をうまくコントロールすれば光熱費は下げられるそうですが、ON/OFFの判断が難しそうです。

 

それに、これは一条工務店の全館空調で感じたことなのですが、基本的には窓を開けずに過ごすことになりますのでなんだか息苦しいんですよね･･･。

 

スウェーデンハウスのレベルになると遮音性が高く外の音がほとんど聞こえないでしょうから、家の中が静かだとかえって落ち着かない気分になりそうな気もします。

 

便利な反面、不便さや不自然さも含んだシステムであることを認識しておくべきではないでしょうか。

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