ペットが原因の「万が一」に備える!火災保険の特約に注目
もしもペットが火事で死んでしまったら?もしも、他の人にケガをさせてしまったら?
・・・生き物を飼うということは一つの命を預かるということですから、なにかと不安や疑問、そして重い責任がついてまわります。
つまり、動物を飼うなら万が一の備えは絶対に必要!
意外に知られていませんが、火災保険にはペットとの生活を幅広くサポートしてくれる特約があるんだワン。
保険の特約とは、簡単に言うと「オプション」のようなもの。
家や家具を守るだけではなく、ペットの身にふりかかる「万が一」のトラブルにも備えられるってご存知でしたか!?
万が一の火災でペットが亡くなってしまった場合。
家族同然に愛してきた存在を失うわけですから、お金でその悲しみが癒えることはないでしょう。
しかし、そのペットがコンテストに出るような優れた血統の犬だったら?
ペットの価値によって少なからず収入を得ていたのであれば、火災保険でなにかしら補償が受けられたっていいじゃないか?と思われるかもしれません。
そんな特別な価値のあるペットではなかったとしても、お葬式をしたり骨を処理するお金くらいは出たら良いのに・・・
と思ったりしませんか。
法律上、ペットは飼い主が所有する「物」と捉えられていますので、家財を対象とする火災保険に入っていれば補償されてもおかしくないはず。
ですが、残念ながら「生き物は家財とはみなしません」というスタンスの保険会社が多いので、火災保険でペットの死を補償することはできません。
しかし、特約として「ペット補償」を設けている火災保険はあります。
火災保険の特約でペット補償を付けている場合は、火災や自然災害でペットが死亡した場合に保険金の支払いを受けることができます。
とはいえ、建物や家具といった「物=無機物」に比べてペットの価値を査定するのは難しいですよね。
血統書などがあれば別かもしれませんが、我が家で飼っているような雑種犬だとどうやって補償金額を決めるんでしょうか?
これについてはペットの健康状態なども査定対象となりますので、場合によっては加入できないケースもあるようです。
もっとも、最近はペット向けの保険も拡大していますので、そっちに加入しておけば良いんじゃないか?
という声も聞こえてきそうですね。
ところが、実はペット保険には「死亡保障」がついていないんです!
理由は、保険金目当てのペット殺しを防ぐため。
同じ理由で、ペットの行方不明もペット保険では補償されません。
あくまでも、「万が一、病気になった場合の治療費」に備える保険なんですね。
(※ただし、上限3万円として葬儀費用をフォローしてくれる保険もあります。)
このように、火災保険で特約をつけるにしても、ペット保険に加入するにしても、ペットの死亡時に保険金をもらうのは難しいようです。
ペットが亡くなって生活費に困る人はそうそういないでしょうからね。
(ペットネタで稼いでいるYOUTUBERやブロガーは困るかもしれませんが・・・)
保険の基本は「生活の再建を助けること」ですから、ペットに死亡保険がないのもうなずけます。
むしろ、ペットに関して注目したいのは火災保険の個人賠償責任補償!
法律(民法718条)では「ペットのトラブルは飼い主の責任」
「ペットが他人に与えた損害は飼い主がカバーすべき」とされています。
ですから、もしペットが他人にけがをさせたり、他人の物を壊してしまったりしたら、飼い主である自分に賠償責任があるわけです。
火災保険の特約として「個人賠償責任補償」をつけておけば、この責任をサポートしてもらえます。
月々に換算して100円程度の保険料で済みますので、つけておいて損はナシ!
自分にとっては愛らしいペットでも、他人にとっては猛獣にもなり得ますので、大切なペットを守る意味でも備えば万全にしておきたいものです。
平屋建ての総合情報
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