火災保険の受取人は指定できる?万が一に備えてやるべきコト
「自分の家では絶対にあり得ないだろう」
と思っていても、ちょっとした気の緩みで発生する火事。
だからこそ万が一の備えとして火災保険は必須ですが、受取人は誰?
指定して契約することはできるのか?
ここでは意外と知らない火災保険の受取人について調べてみたワン。
家が全焼した場合、もしかしたら○千万円単位の保険金が下りてくるかもしれません。
さて、それを受け取る人は誰?
生命保険に加入している人を殺害して、あたかも“自然に”亡くなったように見せかけてその保険金を手に入れる。
「保険金殺人」って、ひと昔前のサスペンスドラマでよく使われていたテーマですよね。
確かに、生命保険(死亡した場合)の受取人は基本的に親や配偶者。
本人が死んでしまったら、お金は受け取れませんからね。
では、火災保険の場合は?
これに関しては、その家の所有者が受け取るというのが原則。
基本的に、保険というのは「万が一の時に必要になるお金」をカバーしてくれるもの。
世帯主が亡くなったら、残された家族はお葬式を出したり当面の生活に困ってしまったりするかもしれません。
だから生命保険の受取人は家族。
同じように考えると、火事があった時に困るのはその家の持ち主ですよね?
というわけで、火災保険の受取人はその家の所有者なのです。
火事になって家が全焼したとしても、その家の持ち主が亡くなるとは限りません。
火災保険は、あくまでも家主が助かることを前提とした保険、とも言えます。
しかし、もし所有者以外の人を受取人として設定できるなら、自然発火と見せかけた放火を計画する輩も出てくるかもしれませんね。
そのような犯罪を防止するために、保険会社各社は、
「保険金受取人を指定することはできません」
「火災保険では、建物や家財の所有者を被保険者(補償を受けられる人)としてご契約いただくことになります」
と明示しています。
※ただし、住宅ローンで「質権」をつけている場合は、保険金はお金を借りている金融機関に支払われることになります。
ちなみに、火災保険の保険金を受け取った場合、そこには税金がかかるのかどうかって気になりませんか!?
これについては、基本的には非課税。
失った資産の「損害のてん補」という扱いになりますので、課税対象にはなりません。
さすがに国も、家を失って傷心の人から税金を取り立てるほど無情ではない!
では、万が一の火災で不幸にも受取人が亡くなってしまった場合はどうなるのでしょうか?
この場合、火災保険の保険金は「相続財産」という扱いになり、遺言書があればそこに記載されている通りに、なければ法定相続人が受取人となります。
なんだか親族であれこれ揉めてしまう場合は、専門家(弁護士や市町村が開催している法律相談)に相談しましょう。
縁起でもない話ですが、いつどんな不幸が降りかかってくるかわかりません。
イザという時にパニックになってしかるべき手続きをせずに損をしたりしないように、火災保険に加入する前に、家族で「万が一」についての情報を共有しておくことをおススメします。
(それだと家族に財産を狙われるリスクがあるって!?)
平屋建ての総合情報
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