人気拡大中の地震保険!火災保険との違いは?加入は必須?
どんなに注意していても、避けられない火災や自然災害はあります。
だからこそ「保険」という形で万が一の事態に備えるわけですが、近年、注目されているのが「地震保険」。
従来の火災保険とはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、東日本大震災の影響で加入件数が急増している地震保険の特徴について火災保険との違いを元にまとめてみたワン!
「自分の家だけは絶対に大丈夫!」なんて誰にも言えないのが、自然災害の恐ろしいところ。
日本全国、どこに住んでいても自然災害で家を失うリスクがあるわけですから、根拠のない自信はさっさと捨ててしまうべきです!
晴れて、マイホームが完成!・・・と思ったら翌日には大地震が発生して家が全壊。
縁起でもない話ですが、地震大国・日本ではどこに住んでいてもそんな悲劇に遭う可能性はゼロではありません。
だからこそ、住宅を購入する際の「備え」は必要です。
メジャーなのは万が一の火災に備える「火災保険」ですが、近年は地震保険への加入者が急増しているとか!
かつては全国平均で10%にも満たなかった加入率が、東日本大震災を経た2017年現在は全体の約3割が加入しているそうです。
「義務」ではなくあくまでも「任意」ですので強制力はないのですが、それだけみなさんの危機感が高まっているということですよね。
ただ、火災保険に入って地震保険にも加入して・・・
となると経済的に厳しい!という世帯だって多いはず。
どちらか一つでカバーすることはできないのでしょうか?
まずは火災保険と地震保険の違いについておさらいしてみましょう!
東日本大震災では、津波による漏電で火災→消失したお宅も多かったようです。
この場合、火災保険にさえ入っていれば補償を受けられるのではないか?という気がしますよね。
しかし、残念ながら火災保険に入っていても補償は受けられません。
というのも、火災保険と地震保険の「対象事故」に違いがあるからです。
参考までに、損保ジャパンの補償内容をまとめてみます。
火災保険の対象事故
火災、落雷、破裂・爆発、風災、雹災、雪災、水災、建物外部からの物体の落下・飛来・衝突、漏水などによる水ぬれ、集団行動などに伴う暴力行為など
(破損・汚損など)
地震保険の対象事故
地震、噴火、津波を原因とする火災、損壊、埋没、流出による損害
つまり、単独で火災保険に入っていても地震や噴火、津波によって生じた火災については補償されません。
「火災」といっても、その原因次第で保険金が支払われたり支払われなかったりするんです。
それ自体を「初めて知った!」という方も多いかもしれませんね。
ちなみに、火災保険と地震保険にはもう一つ大きな違いがあり、地震保険は「必ず火災保険とセットで契約する」というルールがあるんです。
ですから、地震保険に入っておけば地震の際にどんな形で被害を受けても補償を受けられるということですね。
補足
地震保険の補償額は、主契約の火災保険の30%~50%となります。
つまり、2000万円の火災保険に加入した場合、地震被害の補償額は600万円~1000万円ということになります。
ちなみに、地震保険には「全損で100%、半損で50%、一部損なら5%」と、支払いレベルが3段階に分かれています。
火災保険の場合は(契約した保険金額を限度に)実際の損害について保険金が支払われるので、この点でも違いがあるわけですね。
また、地震保険には「地震発生リスクの高い地域は保険料が高い」
「建物の構造によっても保険料が違う」
という特徴もあります。
地震が多く津波の被害にも遭いやすい場所にあって、しかも建物の構造的にも弱点がある・・・
となると、地震保険の保険料も高くなってしまいます。
備えておくに越したことはないにしても、加入を迷ってしまうという方も多いかもしれません。
「火事はどこでも起こる可能性があるけど、地震はそうともいえない。
その性質の違いを考慮すれば、火災保険は必須だけど地震保険は要らないのではないか」と。
地震による被害については公的なバックアップ制度も充実していて、例えば全半壊の場合は「被災者生活再建支援制度」で最大300万円の支給も受けられます。
ですから、資産に十分な余裕があるのであれば無理に地震保険に入る必要はないのかもしれません。
しかし、住宅ローンの残債がかなり残っていたり、これから子供の教育にお金がかかる!
という世帯であれば、「万が一」に備えるに越したことはありませんよね。
地震保険には「最長で5年分まで前払いできて、しかも割引される」というメリットもありますので、家族の未来を守る意味でも加入を検討してみてはいかがでしょうか。
平屋建ての総合情報
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