火災保険は控除の対象になる?知ってトクする税金の話
「収入は○○○万円です」と言っても、その全てを自分のものにできているわけではありませんよね。
年金、健康保険、住宅ローン、医療費、生命保険・・・と、使いたくなくても出ていくお金はたくさんあります。
そこで役に立つのが控除ですが、火災保険で支払った保険料は対象になるのでしょうか?
意外と知らない火災保険と控除の関係について調べてみたワン。
火災保険料って払いたくて払っているわけではありませんよね。
好きで使っているお金ではないんだし、できれば控除して欲しい。
実際のところ、火災保険で所得税の控除は受けられるのでしょうか?
税金の話になると必ず出てくる「控除」というキーワード。
具体的にどういう意味か、ご存知でしょうか?
控除とは、簡単に言うと「ある金額から、一定の金額を差し引く」こと。
所得税は、収入金額から一定の金額を差し引いたものに対して計算されるのです。
この差し引かれる部分がいわゆる「控除」ですが、具体的に何を引かれるのか?
例えば、住宅ローンや生命保険、医療費、災害の損失、扶養家族・・・etc。
要するに「君たちもいろいろあって大変だろう。収入をまるごと自分のものにできてるわけじゃないもんね。」という国からの温情みたいなものですね。
生命保険が所得税の控除の対象になるなら当然、火災保険もでしょ!?
と思われるかもしれませんが(私もそう思っていましたが)、残念ながら2017年現在、火災保険の保険料は控除の対象になならないんですって!
以前は対象だったみたいですが、税制改正で廃止されたそうです。
「え~、控除受けられないの?じゃあ、火災保険はなるべく安く抑えたいな。補償内容を削らなくちゃ」
そう考える方もいるかもしれません。
ですが、実は例外があります。
「地震保険料控除」という制度があり、地震保険に加入している場合はその保険料が控除の対象になるんです。
地震保険は火災保険と必ずセットで加入することになっていますので、間接的にではありますが恩恵を受けることができます。
(火災保険の部分は控除されませんが、地震保険の部分が控除の対象となります)
「それなら地震保険もつけようかな」という方も多いんですよ。
ちなみに、控除額は最大5万円。
(5万円以下の場合は支払額全額)
火災保険の補償内容を検討する場合は、この控除分も考慮の上で検討しましょう。
ところで、賃貸物件にお住まいの方は
「火災保険の控除?自分には関係ないし~」
と思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、入居した時に加入を求められた火災保険(家財保険)に地震保険の補償がセットになっている場合は年末調整で控除を受けることができますよ。
知らずにいて申請しないと損をすることになってしまいます。
ただ、申請には「保険料控除証明書」が必要になりますので、心当たりがある方は、保険会社や大家さんに確認してみましょう。
このように、保険と控除の関係は調べてみないと気づかないことも多いものです。
火災保険に限らず、なにかしら「保険」の類に加入する場合はそれが控除の対象になるのかどうかを必ずチェックすること!
何か大きなお金が出ていく場合は、
「これって控除されないのかな?」
と考えてみましょう。
また、「これってどうなんだろう?」
と思うことがあれば、知識がある方に相談してみることをオススメします。
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