火災保険を途中解約!返戻金の仕組みってどうなっているの?
やむを得ない事情で火災保険を途中解約するケースもあるでしょう。
その時、悔やまれるのは既に支払った保険料!
5年、10年とまとめて支払ってある場合、残りの分は無駄になってしまうのでは!?
・・・実はこれに関しては、「返戻金」という形でお金が戻ってくる仕組みがあります。
ここでは、火災保険の返戻金の返礼率や気になる税金のコトについてまとめてみたワン!
万が一に備えて保険をかけることは大事ですが、途中で解約するかもしれないリスクを考えると一括払いするのは躊躇してしまう・・・。
ですが、残りの契約期間に応じてお金が戻ってくる仕組みがあるので大丈夫!
かけた保険料は決して無駄にはならないのです。
誤解している方も多いようですが、火災保険は掛け捨てではありません!
年単位で一括払いしてある場合、途中解約することになった際には返戻金があるんですよ。
ですから、「途中で解約することになったらお金が無駄になってしまうから一括払いはしたくない」なんて心配をしている方がいるとしたら、それは取り越し苦労ということになります。
この返戻金は「未経過保険料」とも呼ばれていて、その名の通り「未経過の年月分」の保険料が払い戻されるという仕組みです。
そこで気になるのは、「どのくらいの金額が戻ってくるのか?」ということ。
例えば10年契約で5年経過している場合、支払った分のちょうど半分が戻ってくるのでしょうか?
火災保険の返戻金は、次の式で計算されることになっています。
「返戻金(未経過保険料)=一括で支払った保険料×返戻率」
この返戻率は、各保険会社が提供する「解約返戻金算出係数表」に明記されています。
例としてセゾングループが発行している表を参考にしてみると、10年契約で5年経過している場合の係数は「50」。
5年0ヶ月の段階では支払った金額のちょうと半分が返戻金として戻ってくるということになります。
ただ、10年契約で「0年1ヵ月」で解約すると返礼率は97%。
基本的に、一度契約すると満額で戻ってくるということはないんですね。
また、最初の一ヶ月の段階での返戻率を見てみると、3年契約が91%。5年契約が96%、そして10年が97%ですから、長期契約であればあるほど返戻率は高くなることがわかります。
火災保険料をまとめて払うなら、1年とか2年でちまちま払うよりもど~んと長期で契約したほうがなにかとメリットありそうですね。
ちなみに、例えばうちの両親に万が一のことがあって私が実家を相続した場合。
火災保険を途中解約して返戻金を受け取った場合には、「相続によって得た財産」とみなされて課税の対象となります。
ただ、相続税には、相続財産が「3000万円+法定相続人×600万円」に満たない限りは非課税になるというルールがあります。
我が家に関していえば、どう考えても3000万円を超える相続財産なんて有りそうもありません!
なので、火災保険の返戻金にも課税されないのではないかな?と見込んでいます。
この辺の事情は各ご家庭によって異なりますので、ご両親がお元気なうちにそんな話をしておくのも大事ですね。
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