ヘーベルハウス 換気システム

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換気システムには、意外とそのメーカーならではの「こだわり」が表れているものです。

 

ヘーベルハウスのシステムにも、実はとてもわかりやすいポリシーが見てとれるんですよ。

 

「建築費が高いんだったら、あれもこれも標準仕様で高性能なんでしょうね！？」

 

なけなしのお小遣いを削ってまで建てる家なのですから、そのくらいハイレベルな要求をしても良いのではないかと個人的には思うのですが。

 

残念ながら、価格の高いメーカーにも弱点はあります。

 

例えばヘーベルハウスは換気システムの評価がイマイチのよう。

 

「第3種換気システム」を採用しているのですが、これは吸気を自然に行い、排気をファンで行うというものです。

 

簡単に言うと、「空気を吸う方は自然に、捨てる方を機械的に行う」というイメージですね。

 

これにより家の中は「負圧」となり、常に外の空気を欲するような状態に。

 

家のあらゆる隙間から外気が入り込みやすくなりますので、外気温の影響を受けやすくなるというデメリットがあります。

 

一方、「第1種換気システム」は吸気も排気もファンで行いますので、室内の気圧を外気とほぼ一定に調整することができるんです。

 

昨今は標準でも第1種の換気システムを採用しているメーカーが多いのに、なぜヘーベルハウスは？と、疑問を感じている方も多いですね。

 

第1種に比べると第3種は安価なので「ヘーベルハウスは建築費が高いのに、なぜ換気システムはショボイの？」と不満の声が上がるのも無理はないでしょう。

 

しかし、ヘーベルハウスの公式サイトを見る限りでは、なんだかとっても性能が良さそうな換気システムを搭載しているように思えるから不思議！

 

「ロング・エコ換気システムⅡ」という名前で、「PM2.5対応フィルターで浄化したキレイな空気を各部屋に送り込める」と謳っています。

 

図解を見る限りでは「家全体の空気を清浄に保てるんだ！」と、うっかり騙されそうになりますが。

 

実際に住んでいる方の声なども参考にしてみると、「ヘーベルハウスの家は空気の清浄度はイマイチ」なんて不満もちらほらと。

 

「やっぱり、オプションで第1種換気システムにするべきでしょ」という声も多く、ヘーベルハウスの換気システムの評判は総じてあまりよろしくないな･･･という印象です。

 

では、なぜヘーベルハウスはあえて「第3種換気システム」にこだわっているのか？

 

どうやらそこには、「機械に頼り過ぎない暮らしを提案したい」という思いがあるようですね。

 

吸気も排気もファンを使って機械的に行う家は、確かに外からの影響は受けにくいかもしれない。

 

でも、それで良いのかい？自然と共生してこそ、気持ち良い暮らしが実現できるんじゃないかい？

 

という、ヘーベルハウスなりの提案なのでしょうね。

 

つまり、基本的には「換気するなら窓を開けて自然換気すべし！」という考え方なわけです。

 

実際、ヘーベルハウスは「アウトドアリビング」というカタチで外とつながる暮らしを推していますよね。

 

家を建てる際には、「自然」との距離感も考えなければいけないということ！

 

冬は寒くなることも覚悟の上で「自然との共生」を目指すヘーベルハウスを選ぶか？

 

はたまた、断熱性をとことん追求した第1種換気システムの家を選ぶか？

 

どちらが本当の意味で「エコ」なのか。

 

考えさせられる選択ですね。

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