無垢床材の“硬さ”が持つ影響力がスゴイ!理想的な樹種は?
目次
- 無垢の床材は、樹種によって硬さの違いがある
- 硬さで金額が変わる!
- 床の「硬さ」が人体に与える影響
- 無垢の床材は何故人気なの?
- 無垢だと価格は高い、気になるお値段は?
- 無垢の床材のデメリット
- 床材選びは素材の性質をよく知ることから
- 家具とのバランス
- 目指す部屋の雰囲気にマッチするのか
無垢の床材を選ぶ際、基準の一つとして挙げられるのが「硬さ」。
その違いは、具体的にどのような要素に影響を与えるのでしょうか。
ここでは、「硬さ」を基準に無垢の床材を比較!
価格の違いや人体に与える影響について、実際に家を建てた人の声を参考にしてまとめてみました。
色や木目の雰囲気もさることながら、床材選びで外せないチェックポイントは「硬さ」。
具体的に、どんな樹種はやわらかくて、どんな樹種は硬いの?
無垢の床材は、樹種によって硬さの違いがある
ナチュラル、アンティーク、ヘルシー・・・と、部屋の表情を作る上で大きな力を貸してくれるのが無垢の床材。
様々な樹種がありますので、いざ家を建てる段になってから「種類があり過ぎて迷ってしまう」と床材ジプシー状態になってしまう方も多いようです。
選ぶ基準は色々ありますが、「硬さ」もその一つ。
ちょっと歩き比べてみたくらいでは違いがよくわからないかもしれませんが、長時間座っていたり立って家事をしてみたりするとその差を身体で実感することができるでしょう。
また、単純に考えれば硬いほうが衝撃にも強いので、耐久性も高いことが予想されますよね。
ここでは、床材として使われる代表的な樹種の比較データを参考にしてみましょう!
硬さレベルが高いもの
- ウォールナット
- ブラックチェリー
- チーク
- カリン
- ハードメープル
- ホワイトオーク
- ナラ
- ヨーロピアンビーチ
- レッドオーク
硬さレベルが中くらい~低いもの
- カバザクラ
- パイン
- ヒノキ
- ホワイトウッド
- ベイマツ
- ヒバ
- スギ
- ベイスギ
硬さで金額が変わる!
無垢の床材に限らず、硬い物は比較的衝撃に強いですし、柔らかい物は弱いですよね。
床も、やはり柔らかい樹種のほうが傷や凹みがつきやすくなります。
ですから、叩きたい!ぶつけたい!盛りの小さなお子様がいらっしゃる場合やペットを飼っている場合、キャスター付きの家具を多用しているご家庭などでは硬度の高い無垢床材を選ぶのが正解ですね。
ただ、硬度が高くなる(硬さが増す)とお値段も高くなります。
もちろん、木目・節目の出方や塗装加工の方法によっても金額には幅がありますが、一般的にはウォールナットやローズウッドなど硬いものは「高価な樹種」として知られていますよね。
一方で、比較的やわらかいオークやパインはリーズナブルな価格で手に入れることができるという点で人気があります。
もっとも、表面の加工処理によって床材の耐久性はだいぶ違ってきますので、やわらかい樹種を選んだ場合はその塗装についてメーカーさんとしっかり話し合うことが大事ですね。
床の「硬さ」が人体に与える影響
平屋を新築して床材を無垢にした知人が何人かいます。
みんな、最初は「色やデザイン」を基準にして床材の樹種を選んだのだとか。
やはり、壁の色や家具の色とのバランスを重視したそうです。
ただ・・・実際に住み始めてみると、小さな傷・凹みのつきやすさやホコリの目立ちやすさが気になり始めたとのこと。
それに、フローリングの硬さによって歩き心地や座り心地もだいぶ違うそうなんです。
- 「ホコリが目立つから、もっと明るい色の床材にしておけば良かった。」
- 「奮発して固い床材にしたけど、なんか疲れるんだよね・・・。もっとクッション性の高い樹種にすれば良かった。」
なんて声もよく聞きます。
これから無垢の床材を選ぶ方は、いろんな角度から樹種を比較・検討したほうが良さそうですね!
大人気の無垢の床材の魅力と知っておくべき弱点は?
新築に、リフォームに!と大人気の無垢の床材。
なぜそんなに人気なのか、その理由を検証!
賃貸などでよく使われている合板の床材とはどのように違うのでしょうか?
今回は、その魅力と価格帯についてまとめてみました。
併せて、無垢床材の弱点やそれをカバーするための加工技術についてもご紹介します。
「新築するなら、床材は無垢材で」・・・ってよく聞きますが、なぜそんなに無垢材が人気なのでしょうか。
そもそも、“無垢”ってどういう意味なの?
無垢の床材は何故人気なの?
ネットや雑誌で平屋の施工事例を眺めていると、床材には「無垢材」を使っているケースが非常に多いですね。
無垢というのは、伐採した天然木をそのまま加工して作った床材のこと。
複数の木を接着剤などで貼り合わせて作った「合板」とは違って、「一枚板である」という点がポイントです!
合板のフローリングは、表面に薄い木の板を貼って美しく仕上げてあるわけですが、無垢材の場合は「天然木そのままの美しさ」に触れられるという点が魅力ですね!
ちょっとおおげさな表現ですが、部屋の中に「ありのままの自然」があるようなイメージで、実際にその空間に身を置いてみると、心身がリラックスしてなんとも言えない安心感を味わうことができます。
また、木材には
- 「熱の伝導性が低い」
- 「蓄熱性が高い」
という性質があるため、つまりは熱がたまりやすいために部屋の中がほっこり温かい!
木は、この性質によって自分自身の身体を守っているということですよね。(植物のたくましさはスバラシイ!)
見た目に「暖かいような“気がする”」というだけではなく、物理的にも肌で暖かさを実感できるという点も無垢床材の魅力と言えるでしょう。
無垢だと価格は高い、気になるお値段は?
ただ、無垢床材は値段が高い!というイメージがあります。
天然の木を贅沢に使っているわけですから、薄っぺらな化粧板を貼っただけのフローリングに比べて値が張るのは当然のことなのですが。
木目のバランスをとりながら貼っていかなければならないため、合板に比べて作業にかかる手間もかなり多くなるのだとか。(その分、工事費用が高くつきます!)
このお値段がネックとなって無垢床材を諦めた・・・という方も多いようです。
実際にはどのくらいの金額になるのでしょうか?
一般的には、硬度が高い=耐久性が高いものほどお値段も高くなる傾向にあるようです。
やわらかくてリーズナブルな樹種(例えばパイン)だと相場は1.5万円/m2~です。(材料費は5,000円/m2前後~)
無垢の床材のデメリット
大人気の無垢床材ですが、知っておくべきデメリットもあります。
それは、湿度の変化に弱いということ。
天然の木ですから、水気を含めば膨張しますし乾燥すれば収縮します。
結果的に、反りや割れなどのトラブルが発生することもあるようです。
ただ、自然素材を住宅に取りいれるからにはこういった変化さえも「ナチュラルだ!」と楽しめるくらいの余裕が欲しいですね。
最近は、こういった変化や汚れ・傷がつきにくい加工が施された無垢床材が多いようですから、そこまで神経質になる必要もなさそうですよ。
加工に使う素材も、植物由来の原料を使ったナチュラルなもの。
無垢材ならではの良さを損なうことなく、その持ち味(美しさや調湿性)を強化する・・・そんな技術が発展しているということです。
無垢の床材を選ぶ際には、その加工方法についてもチェックする必要がありそうですね。
あこがれの無垢床材は種類が豊富!選び方の基準は?
無垢の床材で、お部屋に「あたたかみ」を演出したい!
・・・そのようなイメージをふくらませているも、種類が多過ぎてどうやって選べば良いのかわからない!
そんなみなさんのために、無垢床材の選び方のポイントをご紹介します。
選び方の基準を押さえておけば、インテリアコーディネートもスムーズになりますよ。
天然木が持つ独特の“ほっこり感”を演出できるのが、無垢床材の最大の魅力。
ですが、選び方によっては“ほっこり”というより“クール”な印象に仕上がることも!?
床材選びは素材の性質をよく知ることから
平屋を建てるなら、床材は絶対に無垢材で!・・・そんなあこがれをお持ちの方も多いことでしょう。
かくいう私もそんな一人。
インテリア雑誌などの影響で、「無垢材=ナチュラル。オシャレ」」というイメージが強いんですよね。
しかし、実際に調べてみると無垢材には実に様々な種類があり、どれか一つに絞り込むにはかなりの勉強が必要であることがわかりました。
選び方の基準は色々ありますが、一体どこに主眼を置いて選べば良いものか・・・。
無垢の床材と言っても、材料となる樹種の性質によって見た目の雰囲気も機能性もまるで違います!
例えば、落ち着いたダークブラウンが魅力的なウォールナットは硬くて変形しにくいという性質を持っています。
その分、お値段も高め。
一方、和風住宅によく合う杉はやわらかくて踏み心地がソフト、しかもお値段も比較的リーズナブルな設定となっています。
硬度、耐久性、価格・・・トータルのバランスが良い樹種としては、オーク、チーク、メープル、桜などが挙げられます。
家具とのバランス
樹種の性質を良く理解した上で、「耐久性が高くて踏み心地が良く、お手入れもしやすい床材を選ぶ」というのが、理想的な無垢床材の選び方。
ですが、機能性もさることながらやっぱり「見た目」も大事ですよね!
例えばオークとウォールナットでは、色も木目の表情も異なりますから、どちらの床材を選びかによってお部屋の雰囲気がまるで違ってきてしまいます。
ここが無垢材の面白いところでもありますよね!
選び方の一つの基準として外せないのが、「家具との相性」。
例えば、「家具はライトブラウン×床材はダークブラウン」の組み合わせだと、同じ「木製」つながりでもちょっとちぐはぐな印象を与えてしまうかもしれません。
ライトブラウンの家具なら、やはり床材もオークやチェストナット、タモ、メープルなど明るい色にしたほうがお部屋に統一感が出るでしょう。
無垢の床材は、樹種だけではなく仕上げの加工方法によっても表情が変わってきますので、色んなサンプルを比較してみることが大事ですね。
目指す部屋の雰囲気にマッチするのか
みなさんは、平屋を新築orリメイクするならどんなテイストのインテリアにしたいですか?
私は、北欧風のナチュラルなスタイル、もしくはちょっとヴィンテージ感のあるスタイルにしたいと思っています。
北欧風だと、床材はちょっと明るめの色が合いますよね。
具体的には、オークやチェストナットがベストではないかと考えています。
一方、ヴィンテージ(もしくはアンティーク)感を出すなら、ちょっと暗めのダークブラウンの床材が理想!
ウォールナットやチーク、チェストナットなどはどうでしょうか。
アンティーク風の塗装でエイジングを施すという加工方法もあり、わざと「ちょっと古臭い雰囲気」を演出することも可能です!
ほっこり・・・というよりは、エッジの効いたクールな空間になりそうですね。
このように、「こんな雰囲気の部屋にしたい」というイメージから無垢床材の種類を絞り込んでいくという選び方もありますね。
ナチュラルモダン、アンティーク、ヨーロピアン、ラグジュアリー、和風、和モダン・・・etc。
さて、あなたが作りたいのはどんなお部屋?
平屋建ての総合情報
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