無垢床材の理想的な“厚さ”とは?違いはどこに表れる?
複数の薄い板を張り合わせることによって厚みを出す合板フローリングとは違って、無垢の床材は1枚丸ごと1本の木から作った贅沢な仕上がりとなっています。
そこで気になるのは、その厚さ。
厚みが違うと、見た目や機能性の面でどのような違いが生じるのでしょうか?
無垢床材の一般的な厚さや、住み心地に与える影響について調べてみました。
普段はあまり意識することのない床材の“厚さ”。
ですが、快適な家づくりにおいては、その厚みにこだわることが「住み心地」や後々のメンテナンス費用に大きな違いをもたらすのです!
今まではあまり意識したことがなかったのですが、「無垢の建材を使って平屋を建てるなら・・・」と調べ始めて初めて知ったこと。
それは、床材は「厚さ」によって住み心地が違ってくるということです。
床材には、複数枚の板を縦方向に貼り足して厚さを出しているものと、継ぎ足しナシで1枚の木を使っているタイプがあります。
後者を「無垢の床材」と呼んでいるわけですが、一般的な厚さはどのくらいなのでしょうか。
調べてみたところ、9mm~約40mmと幅があるよう。
ただ、標準的に広く使われているのは、15mm~30mmの厚さの床材です。
単純に考えると、床材の厚さがあるほうが部屋を暖かくキープできるでしょうから、底冷えも防いでくれそうですよね。
他にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
私が、自宅の床(賃貸マンションの合板フローリング)と知人宅の無垢床材を比較して実感したのは、「踏み心地」「座り心地」の違いです。
無垢で厚みのある床材というのは、クッション性が高い!
もちろん、樹種によって硬さには違いがあるので一概には言えませんが、フローリング特有の「冷たくて硬くてゴツゴツする感じ」がかなり緩和されているという印象でした。
同じ無垢床材でも、「厚さが15mm 」を境界として足の裏で感じる感触はかなり違ってくるそうです。
厚さ30mm以上ともなれば、踏み心地のクッション性、保温性・吸湿性も段違い!
・・・ですが、無垢床材の場合は、厚さが増すほどに湿度や温度変化による変形(収縮や反り)も多くなるという落とし穴があります。
プロは、厚さのある床材を使う場合には「変形を防ぐために幅を少し狭くする」というテクニックを使うそうですよ。
15mmよりも30mm、30mmよりも36mm・・・と、厚さがあればあるほど変形(特に“反り”)のリスクは高くなる。
・・・無垢床材に関してはこれが定説ですが、実は、厚さに関わらず反りや収縮は覚悟しておかなければなりません。
プラスチックとは違って、天然の木はちょっとした湿度の変化で膨れたり縮んだりします。
そのため、何年か経つと床に隙間ができてしまったりすることもあるわけですが、それもまた無垢材ならではの風合いだと楽しめるくらいの気持ちでいなければいけませんね。
こういった無垢床材の変形は、プロの間では「暴れ」と呼ばれているそうですよ。
ただ、表面を塗装仕上げしている床材は反りが少ないようです。
無塗装の場合は反りが強く出てしまうので、数年後には「サンダーがけ」という作業(やすりがけのようなものです)を施すことによって表面の凹凸を修正する必要があります。
「価格」という観点だけで見れば無塗装仕上げのほうが安いわけですが、後々のメンテナンス費用のことを考えると少々高くついても塗装仕上げの無垢床材を選ぶほうが賢い選択と言えるのかもしれませんよ。
平屋建ての総合情報
スポンサーリンク
同じカテゴリの記事
- おすすめランキングを発表!外せないのはこの3つ
- レッドパイン
- ヒノキに憧れる理由
- 水回りはどうする?我が家はヒノキで生活が変わった
- オーク
- 松
- ヒバが持つ不思議な力
- 柔らかい無垢床材の桐!その魅力で夫婦仲も円満になった話
- チェリ-の特徴
- ブラックチェリー
- バラの香りがするローズウッド
- バードアイメープル
- 無垢床材で人気の「栗」って実際どう?特徴と価格相場
- 杉
- 憧れのウォールナット
- カリン
- カバ桜
- くるみ
- カラマツ
- コルクの柔らかさは格別
- タモ
- 癒し効果が高い、ヒバ
- メ-プル
- 一風変わった素材、竹
- かえで、最適な選択肢だが汚れが目立つ
- ナラの特徴
- どんなメンテナンスが必要?
- ワックス掛けについて
- お手入れ方法
- ありがちな修復の失敗
- ペットがいる場合はどうするのがベスト?
- 失敗しない張り方
- 安く・キレイに仕上げる裏ワザ、DIY
- ネットで激安で買ってDIY
- やっぱりアウトレットがオトク!安い理由と購入の注意点
- オイルフィニッシュは自然な仕上がりが魅力
- 「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の違い
- ホットカーペット使いたいけど大丈夫?
- 価格は種類によってここまで違う
- 硬さが持つ影響力
- 色から選ぶ方法
- 気になる傷を何とかうまく補修する方法
- キッチンに無垢は可能なの?
- コーティングは必要?
- 古材を使った場合のデメリット
- 床材によって固定資産税が変わるって本当?
- 自然塗装の注意点
- 傷つけずに掃除する方法
- 無垢材の反り対策と修繕法
- ホットカ-ペットも使える最強の床材はxxだった!
- 水回りにおいて耐水性を高める方法
- 柔らかい種類だと、やはり傷が付きやすい?
- 幅広は高級感がでる
- 補修は意外と簡単にできる
- 楽チンなメンテナンス方法を発見!
- 意外と水に強い
- パナホームでの床選び
- 積水ハウスでの床選びの注意点
- 安心低価格の県民共済住宅での床選び
- メリット、デメリットをおさらい