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２階建ての住宅が普及したのは昭和に入ってから、人口が増えて土地の有効利用を考えざるを得なくなってからです。

 

それまでにも、商家や武家の住宅は２階建てのものもあったようですが、平屋建てがメイン、そう考えると階段の歴史も浅いもの。

 

最近は平屋建ての注文住宅が増えているのは先祖がえり、当然のことかもしれません。

 

長い住宅の歴史で見ると、実は階段は厄介者。

 

家庭内の事故の多くは階段で起こっていますし、高齢になれば階段の上り下りは大きな負担、家の中の障害物といった趣です。

 

間取りで考えても、階段の下はデッドスペースになりがちなもの、造らずにすむならば造りたくないものですね。

 

子どもが独立した後の住居を考えた場合に、それほど居住スペースが必要ないならば、平屋建て。

 

新築で住居を考えるときに、階段を考えなくていいというケースが増えているのもうなずけますね。

 

家相で考えた場合に、どんな方角に位置していても凶となってしまうのも階段。

 

どこにあっても、あまりよくないのですが、最悪とされているのが家の中央。

 

最近はやりのリビング階段は、家相的に見て最悪の間取りです。

 

間取りを好きにできる注文住宅にもかかわらず、家族が集まるリビングの中央に厄介ものの階段を持ってくる。

 

あらためて考えると、やはり階段はない方が良さそう、コスト面から考えても２階建てはデメリットばかり増えます。

 

同じ間取りを注文住宅で建てるならば当然コストが少なくて済むのが平屋建て、特に水廻りを２階にもってくるのはコスト増。

 

敷地に余裕があるのならば、新築で２階建てを考えること自体が間違っている、そういえてしまえます。

 

逆に階段があることや、２階建てや新築で階段を造るメリットを考えていきましょう。

 

一番は採光、２階建てやそれ以上が普通になっている住宅地では、平屋建は採光の面で問題が出ます、通風も同様です。

 

後はプライバシーの問題、道行く人と目が合うことはなさそうです。

 

洗濯物を干すのも２階で干した方が、近所の目が気にならないということもあるでしょうか。

 

加えて、家族といつもべったりの生活に疲れてしまう、そんなケースに２階に逃げ込むというのは有りでしょう。

 

また、新築で階段を造ることのメリットは、視線に変化が出ることぐらい。

 

らせん階段など、住宅のアクセントになるようなデザインのものはみていて楽しいものですが、必要なものかというと疑問。

 

やっぱり、ない方がよいのが階段なのです。

 

新築で間取りを考えて、あえて延床面積の効率が悪い平屋建てを注文住宅で建てる、このことはやはり贅沢なこと。

 

家族構成や住環境も選ばれた人にしか、平屋建ての新築の住居は考えられないものなのです。

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