注文住宅 新築 間取り 考え方

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以前、間取りの希望を伝えるのに、フリーのシミュレーションソフトを使うと便利という話をしたことがあります。

 

しかし、それを受けた住宅メーカーが、そのまま住居を建ててしまうというケースがあると耳にしました。

 

施主の希望の間取りがそのまま通る、融通がきく優れた住宅メーカーのように思えますが、これはマズいです。

 

新築・注文住宅だけに、間取りは何とでもなります。

 

シミュレータを使って造った間取りが、たとえ効率が悪くても、そのまま住居になってしまうのはさすがにマズい。

 

例えば、住宅は直線で造るのが基本です。

 

凹凸があっては、その分壁面の面積が広くなってしまい、建築費だけが割高になってしまいます。

 

にもかかわらず、凹凸がある間取りのまま建ててしまう、、、割高な住居を建てられるのと同じことなのです。

 

間取りの希望を出すときの基本的な考え方は、施主と住宅メーカーが一緒になって考えるということ。

 

施主側は希望を出し、伝わりやすいようにシミュレータを使うが、それが絶対ではないことを念押ししておかなくてはなりません。

 

どのような家に住みたいか希望を伝えているのに、なかなか伝わらない、こんな話をよく耳にします。

 

しかし原因は施主側にあることが多い、なぜなら、どのような家に住みたいかがわかっていないケースが多々あるからです。

 

例えば、リビングに連結した畳スペースを間取りに加えることを希望しているとしましょう。

 

その理由が、はっきりしていないと間取りは失敗、「何となくオシャレだから」では成功は難しいでしょう。

 

床に横になれるスペースが欲しいから、というならばリビング全体を和室にする方がよかったりもします。

 

また、両親が泊まりに来た時の寝室を兼ねたいから、というならば和室は完全に独立させた方がよいでしょう。

 

施主の意図をはっきりさせること。

 

これが間取りの考え方で一番大切な部分なのです。

 

自分の考え方をまとめる上でも、注文住宅で何をしたいかを書き出すという方法があります。

 

間取りがあった上でできることを考えるのではなく、やりたいことがあるから間取りがあるというのが注文住宅の考え方。

 

だから、新築の家で何をしたいかを整理する必要があるのです。

 

「広いリビングがいい」のはわかりますが、何をしたいから広いリビングが欲しいのか？

 

テレビを観たいのか、子どものピアノ演奏に耳を傾けたいのか、卓球をしたいのか、、、。

 

団らん時に何をしたいのかによって「広い」の意味が変わります。

 

希望があっての間取り、この考え方が基本です。

 

やりたいことを書き出すところから始めてみましょう。

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