注文住宅 新築 間取り 窓

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南北に非常に広い地域に広がるヨーロッパ、気候帯で見ても亜熱帯から寒帯まで、その範囲に含まれます。

 

ですから、地域によって農産物など様々な違いがみられ、それが文化の違いにもつながってきているのです。

 

建物にも気候による、地域ごとの違いが見られ、その特徴が顕著なのが窓。

 

北にいけばいくほど窓の面積は広くなり、逆に南にいけば狭くなる、これは日照時間の差によるところが大きいのでしょう。

 

北では少ない日照時間に効果的に日光を取り入れるのに大きな窓を、南では熱が入ってくるのを防ぐために窓は小さく。

 

研究によると、夏場に窓から侵入してくる熱は約70％、冬場に逃げていく熱は50％。

 

そんなデータもない時代から、伝統的・経験的に窓の大きさを変化させて、自然環境に適応していた人々の知恵に感心するのでした。

 

さて、窓は日光を取り入れる以外に換気や通風において大きな役割を果たします。

 

だから、大きく取ればいい。

 

新築・注文住宅で自由がきくとなると、むやみに窓を大きくしたがる傾向があるようです。

 

広いリビングに大きな窓、天井が高い玄関に天窓、これらは最近の流行りの間取りではありますが、プラスは意外と少ないのです。

 

広い部屋・高い天井は冷暖房に費用がかかりますし、大きな窓は冷暖房の効率を悪くします。

 

ですから、最近の住宅業界のトレンドは高気密・高断熱なのですね。

 

ヨーロッパではなく日本の古くからの建築、町屋の間取りを考えてみます。

 

通りに面した出入り口と、裏に大きく開いた窓（障子）、そして庭といった細長い間取りでした。

 

裏の窓についても、大きな庇が張り出しているので、日光はそれほど入らず、家の中は薄暗いもの。

 

しかしこれは冷房器具がなかった時代、夏場の暑さ対策をした結果でしょう。

 

風が通るように窓は大きく、しかし直射日光はさえぎる、そして見るべき庭を造ることによって住人の目を楽しませる。

 

これを現代の間取りにもあてはめると、通風や採光のための窓は最小限でいい訳です。

 

特に見るべきものがないのに大きな窓を開ける必要はないということになります。

 

新築・注文住宅ならば、窓も色々工夫できるはず。

 

日光だけ取り入れられる高窓や、Low-eガラスや樹脂サッシを用いた機能性に富んだもの、さらに防犯性能に優れたもの。

 

何も考えずに大きな窓を付けるというのではなく、その間取りにふさわしい窓を選ぶというのが正解ではないでしょうか？

 

大きな窓を付けた結果、暑いとか、通行人の目が気になるとか、カーテン代がかかるとか、、、。

 

これではせっかくの新築・注文住宅がむくわれません。

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