スマートハウスの欠点とは?住んでいる人の声を聞いてみた!
目次
「エネルギーを自給自足できる」「余った電力を売ってお金に変えられる」「停電の時でも大丈夫」「光熱費を節約できる」・・・と、メリットばかりがクローズアップされるスマートハウス。
ですが、どんなものにも欠点はあるはずです。
ここでは、スマートハウスの欠点について、実際に住んでいる人の声を交えてご紹介します。
新しい技術が注目され始める時期は、その欠点にはなかなか気づけないもの。
良いことづくしのように思えるスマートハウスにも、克服すべき課題はあります。
物事の欠点とは、そのメリットに注目することで見えてきたりするもの。
まずはスマートハウスの強みをおさらいしてみましょう。
なんといっても、最大の強みは、自分たちの日々の暮らしの「エネルギーの動き」を管理できるということ。
「地球のために節電しなくては」とか「光熱費を減らせば生活がもっと楽になる」とか、頭ではわかっていてもそれを実行に移せないのは、省エネというものが一般人にとって複雑でわかりにくいものだからです。
そこを、モニターを使うことによって「目で見て確認できる」ようにしたことは、私たち一般人のエコ意識向上に大きく貢献していると言えるでしょう。
これまでは、電力会社やガス会社から送られてくる明細書でざっくりとしか確認できなかったエネルギー使用量が、個々の家電にまで細分化してチェックできるようになり、おまけに無駄を省けるようにモードのコントロールまでやってくれる!
うちの親がよくやってしまう「照明やエアコンの消し忘れ」もなくなります。
このような賢いシステムが標準化されれば、東日本大震災以降、国全体の課題となっているエネルギーの問題も解消されていくはずです。
スマートハウスの基本コンセプトは、「電気を自給自足し、エネルギーの無駄を省く」ということ。
設備としては、電気を作り(自家発電)、それを溜めて(蓄電)、エネルギー使用量を「管理」する設備がそれぞれ必要になります。
当然のことながら、普通の家よりもお金がかかります。(具体的には、トータルで500万円以上になることもあります。)
そこが、最大の欠点と言っても過言ではないでしょう。
「初期投資にお金がかかっても、売電収入でカバーできる」という声もありますが、太陽光発電は気象条件にも左右されますので、必ずしも売るほど電気が作れるとは限りません。
また、エネルギー管理システムであるHEMSの機能にもメーカーごとに差がありますし、そのシステムに対応している家電もまだまだ少ない!
結局、期待したほどの省エネ効果を得るのが難しく、初期投資の分をペイするまでにかなりの年数を要するケースも考えられます。(その間にも設備は老朽化して、買い替えでまたお金がかかる・・・なんてことも)
私の友人でも、平屋のスマートハウスを新築した人がいます。
彼によれば、「スマートハウスを買うのは、まだ時期尚早かもよ・・・」とのこと。
例えば、家電でもスマートハウス対応のものから選ばなければいけないから制限されてしまうし、機器によってはメーカーごとの相性みたいなものもある。
さらに、「省エネできるように家電をコントロールしてくれる」とはよく聞きますが、家族のライフスタイルがみんなバラバラだと、モードの設定や選択も難しいのだとか。
「技術は進歩しているけど、世の中の常識がそこについていけてない。だから、早々と導入したことで損をすることも多い」とのことでした。
確かに、電気自動車だってまだまだレアな高級品ですもんね。
耳触りの良い謳い文句にばかり踊らされず、欠点にも目を向けて、トータルに判断した上で冷静な選択をすることをオススメします。
スマートハウスのデメリットとして、誰もが挙げるのはやはり「価格」の問題です。
特別な機能を搭載しているのですから、従来の家よりも高くなるのは当然のこと。
長期かけて省エネし、結果的には節約につながるのですよ!と言われても、やはり建てる際には「うーん」と考え込んでしまいます。
では、一体どのくらい高いのか?
まずは、スマートハウスの代表的なメーカーとして知られる「パナソニックホームズ」はどうでしょうか。
スマートハウスの代表的な商品は「カサート・アーバン(CASART URBAN)」
いわゆる「IoT」の代表的な作品で、簡単に言えばインターネット経由でいろんな操作ができる家を意味しています。
朝、寝室でゴロゴロしながら窓のシャッターを開閉したり、出先からスマホ経由でエアコンの電源のオン・オフできたり。
閉め忘れたカギをかけたり・・・といったことができるのがスマートハウスの魅力。
まさにパナソニックの得意分野ですから、代表的なメーカーとして名前が挙がるのも納得です。
もちろん、太陽光発電&蓄電の機能もついています。
気になる価格の相場は、坪単価が80万円~90万円。
同社の商品の相場が70万円~150万円で、平気には約87万円~88万円と言われていますので、そう考えると決してべらぼうに高いわけでもないですね。
ただ、パナソニックホームズはスマートハウスが主力とも言えるメーカーなので、そもそもの平均がちょっと高め。
ポイントは、「いわゆるローコスト住宅」でスマートハウスを建てるとどのくらいになるのか?という点になるでしょう。
では、かつては「ローコスト住宅」として知られていたタマホームだとどのくらいの違いになるでしょうか?
タマホームで代表的なスマートハウスは「 T-SMART」という商品。
出典:日経 XTECH 公式サイト タマホームのスマートハウス「T-SMART」の例
HEMS搭載で、生活のあらゆることがクラウドでつながれている先進技術を搭載した家。
坪単価は約60万円とのことなので、パナソニックに比べるとだいぶお手頃感がありますよね。
ただ、上記は2013年に掲載された資料であり、2022年現在はこの「「T-SMART」に関しては全く情報が出てきません。
タマホームの公式サイトにある「商品ラインナップ」にもこの商品は掲載されていないのです。
つまり、いま現在は公式には販売していない商品ということになりますね。
公式サイトで「スマートハウス」と謳い文句にしている商品はありませんので、やはりコストの問題などからあまり「スマートハウス」は推していないのかもしれません。
一部の情報では、タマホームの主力商品である「大安心の家」に「ZERO」という商品があり、HEMSも搭載していていわゆるスマートハウスに近い路線のよう。
とはいえこちらも公式には掲載されていません。(一応紹介ページはありますが、簡素なものです)
せっかくスマートハウスを買うならば、やはりその商品に熱を入れているメーカーさんで購入したいですよね。
そのような意味では、タマホームはあまりスマートハウスに力を言われていないメーカーだと言わざるを得ません。
自然と、「タマホーム」は選択肢から外れてしまうかな・・・というのが個人的な印象です。
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