スマートハウスで車も充電!その省エネ効果と初期費用は?
スマートハウスで作った電気で車を充電したり、逆に車に貯めておいた電気で生活に必要な電力を補ったり。
そんな新しいカタチの「エコ生活」が人気を集めています。
車と家の電力のやり取りができるスマートハウスには特殊なシステムが必要ですが、その導入費用はどのくらいになるのでしょうか。
今や車も、電気で動く時代!
おまけに、イマドキの車は、「蓄電池」としての使い道もできるという優れた性能を備えているのです。
スマートハウスに求められていることは、自宅での省エネ、光熱費削減に留まりません。
そこに「車もつなげる」という発想で、自宅で作ったエネルギーで車の動力もまかなおう!という発想があるのです。
このような発想が広く受け入れられるようになったのは、皮肉にも東日本大震災が大きなきっかけとなっていることは否めません。
「電力会社が電気を作れなくても、ガソリンが買えなくても、エネルギーを自給自足できればどんな状況下でも車を走らせることができる」
そんな発想から、電気自動車との連携システムを搭載したスマートハウスの需要が高まっているのです。
特に、車に貯めた電気を家庭のエネルギーとして利用できる「V2H(Vehicle to Home)」というシステムは、各メーカーが特に力を入れて開発を進めている分野です。
外部から充電することによって動力源を得る電気自動車やプライグインハイブリッドカーは、スマートハウスの蓄電を担えるほど大型のバッテリーを搭載しています。
「Vehicle to Home」とは、その名の通り「車から家へ」というエネルギーの動きを表しているのです。
さて、このシステムがどれだけスゴイのか?
例えば三菱電機が開発した「Smart V2H」を搭載したスマートハウスでは、日差しの弱い冬場でも、日中の太陽光発電量は2.6kW。
そのうちの約54%を家の中で消費し、残りの46%は売電しているという状態。
そこに、プライグインハイブリッドカーをつなぐと、不足分は「売電から買電に切り替えて充電してくれます。
この充電作業を、電気料金の安い深夜に行い、逆に電気料金が高い日中は車のバッテリーに溜めた電力で家の中の電力使用を補う・・・これによって、光熱費を大幅に節約することができるわけです。
車とスマートハウスの連携に関しては様々な実験の報告がありますが、「V2Hを搭載したことで光熱費が年間82%もカットできた!」というデータもありますよ。(積水ハウスの実験データです。)
さて、気になるV2Hの価格ですが、初期費用として約100万円かかります。
しかし、補助金も出るので、実際には「50万円+α(工事費)」といったところが目安となるでしょう。
良いことづくしのように思えるV2Hシステムですが、車からスマートハウスへ電気を送る際に停電が発生することがあるという不具合も報告されていました。
また、災害などで停電した場合、車への充電ができなくなって「事前に充電してあった電気を使い切ったら、もうおしまい」という宝の持ち腐れ状態に陥るケースもあったそうです。
そこにメスを入れたのが、セキスイハイム。
電気自動車のパワーコンディショナー(電気を、家電などで使える状態に変換する設備)の性能をUPさせることによって、これまでの欠点を克服することに成功したのです!
自社のスマートハウス「グランツーユー V to Heim」では、車→家(および、その逆)の受電や放電、そして電力会社との電力のやり取りが自動的に最適化されるようになっており、ライフスタイルに合わせて運転モードの切り替えもできるのだとか。
スマートハウスの要となる「エネルギー自給率」は、最大で75%にも達するそうです。
車と家がつながり、そこに住む人の生活がもっと便利に。
技術の進歩に置いていかれないように、住宅購入を考えている方は最新情報のチェックが欠かせませんね!
平屋建ての総合情報
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