【2023年版】大和ハウスの全館空調、そのメリット・デメリットは?
大和ハウスの全館空調は、各部屋のエアコンを集中してコントロールするというもの。
そのため、他社の全館空調とはずいぶん違うものとなっています。
大和ハウスならではのメリット・デメリットをよく研究してから選びましょう。
目次
全館空調だけど省エネ!大和ハウスの「エアスイート」
全館空調ときくと、一台の大きなエアコンで部屋中の温度を一定にする、というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、大和ハウスの全館空調「エアスイート」は他と違った特徴があります。
大和ハウスの全館空調は、各部屋のエアコンを集中コントロールして、無駄のない省エネ運転を実現するというものです。
また、高断熱・高気密のxevoΣに導入することで、よりエコな暮らしを可能とします。
エアスイートは市販のエアコンを使うことができるため、お持ちのものをそのまま取り付けたり、最新システムへの更新もエアコンを買い替えるだけで行うことができます。
長く住むことを考えると、とても良い点だといえるでしょう。
大きな一台のエアコンを常に稼働している他社の全館空調は、人がいない部屋も常に温めたり冷やしたりしますよね。
どうしてもそれが無駄に感じてしまう人もいると思います。
しかし、このエアスイートには4つの運転モードがあり、お好みの運転モードを選択するだけで、各部屋の温度を調節することが可能です。
- ちょうど満足モード
- いるとこ満足モード
- どこでも満足モード
- 全館連続モード
「ちょうど満足モード」ならLDKと主寝室、子ども部屋を生活リズムに合わせて運転。
快適性と省エネを両立できるモードです。
「いるとこ満足モード」はLDKと主寝室のみを運転するため、省エネ性が一番高くなっています。
「どこでも満足モード」では「快適温度」と「やや弱め温度」を組み合わせて全部屋を効率的に運転。
「全館連続モード」は全部屋を「快適温度」で運転します。
しかし、フルパワーで、同じ温度に保つのは「全館連続モード」のみ。
その他は、生活リズムに合わせて運転する仕組みになっています。
だから、人がいない場合は温度設定が高くなる・低くなる。
こんな風に、省エネを考慮した運転になるのです。
このように全館空調でありながら各部屋の温度を調節できるところが、エアスイートの最大の特徴といえるでしょう。
他社の全館空調と「エアスイート」を比べてみた
他社の全館空調システムとエアスイートを比べると、どんな違いがあるのでしょう?
「パナおうちで参る!」さんのサイトでまとめられた、大手ハウスメーカーの全館空調の特徴が分かりやすいので、こちらを元にまとめてみました。
出典:パナおうちで参る!さんの「各社の全館空調比較!それぞれの特徴まとめ」より
- 家のすみずみまで一定温度にできる
- エアコンを設置しないため部屋がスッキリみえる
- 大きな吹き抜けやリビング階段があっても寒くない・暑くない
- 初期費用が高め
他社の全館空調の特徴としては、このようになっています。
ただし、ここに挙げたのは大まかな特徴。
除湿に特化している全館空調や、外の気温が快適な時は外気を取り込むことができる全館空調など、各ハウスメーカーによって、細部の使い勝手の違いはあります。
また、メンテナンス費用が高めだったり、フィルター掃除が手間だというデメリット意見もみられました。
ではつづいて、大和ハウスの「エアスイート」の特徴をみてみましょう。
- 各部屋のエアコンを集中コントロールする
- モード選択をして快適に保ちたい場所を選べるため省エネ
- エアコンを変えるだけで最新システムに更新できる
各ハウスメーカーの全館空調は、家全体を適温にできますので、廊下やトイレ、脱衣所なども快適に使用できます。
一方でエアスイートは、エアコンがある場所の温度を調整できるものですから、エアコンがないところを快適にすることはできません。
その代わりに、各部屋の空調を調節できるため光熱費を抑えることができるので、省エネ面ではエアスイートが優れているといえるでしょう。
また他社の全館空調の場合、故障してしまうと全部屋が暑く・寒くなりますが、エアスイートにそのようなデメリットはありません。
見比べてみると、エアスイートと他社の全館空調は全く違う仕組みであることがわかりますね。
全館空調の大きなメリットはヒートショックを予防すること
他社の全館空調とエアスイートの仕組みは違うものではありますが、全館空調そのものにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
全館空調をご検討中の方であれば、良い点も悪い点もたくさん情報を集めたうえで、最善の選択をしたいと思いますよね。
まずはメリットとデメリットをあげてみましょう。
【メリット】
- ヒートショックが防げる
- 部屋間で寒暖差がなくなる
- 小児ぜんそくの発症予防につながる
【デメリット】
- 家族と体感温度が違うと調節が面倒
- 部屋が乾燥してしまう
- 季節の変わり目の温度調節が難しい
他にもあるかとは思いますが、以上の項目をここからは詳しくみていきます。
さまざまあるメリットの中でも「ヒートショックが防げる」というのは大きな利点ではないでしょうか。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動すること。脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす現象をいいます。
特に早朝の血圧上昇は脳卒中のリスクにつながるといわれています。
これは、全館空調を取り入れることによって室内が適温に保たれ、血圧の上昇を抑えることができるのです。
大和ハウスの「エアスイート」では、実際に奈良県立医科大学との共同研究を行い、室温が低い場合は起床時の血圧が上昇し、適温の場合は血圧の上昇が抑えられるという結果を得ています。
この研究データを活かしてエアスイートが誕生したそうです。
私たちの健康にも配慮してくれるのは嬉しいメリットですね。
部屋間の寒暖差をなくして快適な毎日を!
次は部屋間で寒暖差がなくなるというメリットをみていきましょう。
このメリットが発揮される季節は、やはり冬ではないでしょうか。冬の脱衣所って本当に冷えますよね。
特に小さなお子様がいるご家庭だと、冷えた脱衣所で「寒い寒い」と騒ぐ子供たちを宥めながら急いで体を拭いてあげる。お母さんなら、毎年経験していることではないでしょうか。
子どもたちを優先するため、自分自身もすごく寒くて辛い……。
わざわざ脱衣所にヒーターを持ち込んだりもしていますが、一般的な脱衣所はそこまで広さがないため場所を取ってしまいますし、電気代も割高になります。
しかし、全館空調を導入していれば、このような状況もなくなります。
お風呂上りでもゆっくりと着替えたり、子どもたちの体を拭いてあげられるというのはとっても助かります。
また、高齢になってくると深夜にトイレの回数が増えるのも事実。
そんな時、寒い廊下やトイレに行かなければならないのは、相当なストレスと体への負担があることでしょう。
そんな時でも、全館空調があればその負担をなくすことができるのです。
先ほどお話ししたヒートショックを予防できるというメリットにも繋がってきます。
これらのことから、部屋間の寒暖差がないということも全館空調を導入するメリットだといえますね。
平屋建ての総合情報
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