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大和ハウスと積水ハウスは、よく比較されるけど実際どうなの？

 

大和ハウスと積水ハウス、設立の時期も意図も似たところがあり、工法も似ています。

 

しかし、性能を表す数値だけを見る限りは積水ハウスの方が上。

 

だからといって大和ハウスが劣っているかというと、そうは言い切れません。

 

2023年発表の2022年度「販売戸数ランキング」では、1位が大和ハウス工業（総販売戸数40,562）。
出典：住宅産業新聞社による戸建住宅の販売戸数より

 

そして積水ハウスは2位（総販売戸数39,129）になっています。

 

大和ハウスの販売戸数は4万戸台となっていますが、実質、前年比マイナス0.5％と前年割れ。

 

積水ハウスは、逆に前年比プラス2.3％と伸びしろを発揮しています。

 

……というのも、大和ハウスが近年力を入れているのは、住宅販売よりも宅地開発などデベロッピング。

 

デベロッピングの分野が売上の多くを占めるようになってきています。

 

そのため、住宅メーカーとして日本一は？と考えると、やはり積水ハウスとなるのではないでしょうか。

 

さて、両社とも安価で高品質な住宅を製造するために会社が設立されたという動機や、設立の時期が似ています。

 

また、大和ハウスも積水ハウスも工業化住宅をメインにしている点からも、２社で迷うことはよくあるのです。

 

家が快適か否か、光熱費の掛かり具合はどうか？住宅の質を左右するこの問題。

 

これらの点に大きな影響をあたえるのが断熱性と気密性、中でも断熱性に近年注目が集まっています。

 

きっかけは建設省が定めた次世代省エネ基準、これをクリアすると減税処置やローンで優遇を受けられる。

 

そこで、次世代省エネ基準をクリアできる住宅を、各社こぞって商品化してきました。

 

そして、現在多くの住宅メーカーは断熱性を上げるために、しのぎを削っているのです。

 

大和ハウスと積水ハウス、断熱性の面で比較すると、お互いほとんど変わらない性能を表していました。

 

両社とも同じように軽量鉄骨を用いた構造だけに、同じような数値が出たのでしょう。

 

そこで、積水ハウスは断熱方法を工夫。

 

従来は柱と柱の間に断熱材を施工する方法で、柱の部分で断熱材が途切れるという弱点があったもの。

 

それを、柱の部分でも断熱材が途切れない方法に変更、さらに寒冷地用に高断熱な商品を発表。

 

つまり寒冷地での断熱性では大和ハウスに水を開けた格好になったのです。

 

また、地震への強さを表す耐震等級についてはどのようになっているのでしょうか？

 

積水ハウスは一部の商品で耐震等級３をクリア、これは建築基準法に定められているレベルの1.5倍の強さを持っているという現れ。

 

一方で大和ハウスは耐震性を高めた「ジーヴォΣ」なるシリーズを販売、好評を得ているのですが、耐震等級への言及はありません。

 

そもそも、耐震等級よりも繰り返し起こる地震特有の揺れへの強さが重要！

 

大和ハウスにいわせると、そんな風になると思いますから単純な比較は避けたほうがいいのかも知れません。

 

ただし、耐震等級という指針では大和ハウスよりも積水ハウスのほうが上をいく、そういうことができそうです。

 

ならば、積水ハウスの方がいいのか？となると、、、断熱性と耐震等級という点では積水ハウスのほうが上なのです。

 

しかし、住宅の価値は性能だけなのか？と考えると、やはり疑問が残ってしまうのですが。

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