クロスの浮きって欠陥住宅?
クロス自体の施工不良は小さなものですから見逃しがちですが、その後ろに欠陥住宅につながるような大きなミスが隠れているケースがあります。
クロスに大きな変化が現れたら、欠陥住宅を疑い、施工主や検査業者を呼んで、まず相談です。
私は建築業界に近い所で仕事をしているので、住宅についての相談を受ける機会があります。
しばらく連絡ななかった連中からの電話はたいていそれなのですが、中には下らないものがあるので頭が痛くなります。
「この前新築した家のクロスがはがれてきたんだけど、これって欠陥住宅なのかな?」
欠陥住宅の定義は「通常有すべき安全性を欠いた住宅」です。
安全性にかかわらない施工不良がある場合は単なるミス。
注文住宅の場合なら施工会社に、建売住宅の場合は売主に訴えるだけで、カンタンに解決する。
これが鉄則です。
住宅建築は大仕事、多くの職人たちが出入りして作業に取り組むのですから、ミスも出ますから、寛大な心で対処すべきです。
クロスのはがれなどはなおさらです。
しかし!!そのようなミスが相次ぐと、寛大な心はどこへやら、欠陥住宅!!と騒ぎたくなってきます。
業界自体が抱えている慢性的な問題点も理解しています。
ですから、私の場合、例えばクロスがはがれてきたなどのちょっとしたミスぐらいは自分で手直ししてしまいます。
しかし、注意しないとクロス「ぐらい」の「ちょっとした」ミスの後ろに大きなミス、場合によっては欠陥住宅が控えているのです。
クロスにヨレが出てきたんだけど、施工当日は湿度が低かったのかな?とわかったような顔をしていると、大間違いの元。
最近の施工で、湿度で伸び縮みするようなクロスはまず用いられません。
急いで、ハウスメーカーなどの担当を呼んで調査を依頼、もしも信用が置けないようでしたら調査会社を呼んでください。
クロスが貼られた壁自体にゆがみが生じているから、更にはその原因は、床や、土台から生じたゆがみの場合があるからです。
住宅の骨組みである躯体自体にゆがみ、もしくは地震など大きな力が加わった覚えがなければ、地盤が沈下している恐れがあります。
クロスが浮いてきたみたいだけど、接着の不良かな?
最近はクロスを貼るノリも改良され、台所など湿気が多い場所以外では、クロスが浮くという事例と遭遇しなくなりました。
こんな場合は壁面が水で濡れるような事態が発生している、つまり雨漏りで壁面にそって水の侵入を疑いましょう。
躯体のゆがみや地盤の沈下、雨漏り。
これらは「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に定められている10年間の保証を義務付けられている場所となります。
欠陥住宅の恐れがあり、一刻も早く手を打つ必要がありますので、ハウスメーカーと相談する必要がありますね。
平屋建ての総合情報
スポンサーリンク
同じカテゴリの記事
- 欠陥住宅の事例ほとんどが放置されている
- 欠陥住宅の保証は法律でしっかりと定められている
- 基礎にヒビ発見これは欠陥住宅なのか?
- 欠陥住宅かどうかは基礎工事の腕を見れば分かる?
- 欠陥住宅か否かの判断は傾きよりもその原因に注目すべき
- 臭いは欠陥住宅になるのか?なる場合とならない場合
- エアコンの取り付け穴一つで欠陥住宅のできあがり
- この壁紙の黒い点はカビか?欠陥住宅なのかも・・・
- 欠陥住宅なの?雨漏りで損害賠償できるかどうかは原因次第
- 欠陥住宅かどうか相談する方法
- 欠陥住宅の年間件数は500件と公表されてますが少なくない?
- 欠陥住宅は検査してみないと分からない!けど検査費用が高額すぎる
- 欠陥住宅のことが勉強になるブログ2選!
- 欠陥住宅の苦情を伝える窓口はココ!
- 欠陥住宅だと契約解除できるのですか?
- 欠陥住宅はタフな交渉ですから欠陥住宅の専門家を頼るのが一番
- 欠陥住宅詐欺にひっかからないために。
- 欠陥住宅の裁判費用が高額すぎる。。。夢のマイホームが地獄に
- 新築する家が欠陥住宅になったらと想像するだけでも不安です。
- 欠陥住宅かなと思ったら欠陥住宅全国ネットへ
- 注意!!欠陥住宅はクーリングオフの対象外
- 欠陥住宅鑑定の専門業者を選ぶ際の注意点まとめ
- 欠陥住宅だとしても期限を過ぎると訴訟も難しくなる!
- 欠陥住宅の裁判判例を見ると目を疑うものばかりですね。
- 嫁の実家がある愛知県の欠陥住宅事情について
- 伊豆の欠陥住宅を調査してる老後を伊豆で暮らしたいから