欠陥住宅の事例ほとんどが放置されている
雨漏りなど、はっきり分かる欠陥住宅の事例は、ある意味タチがいいといえます。
見過ごされた欠陥住宅は直しようがないのでタチが悪すぎます。
また、このような事例には事欠かないのが現実。
欠陥住宅は実に身近な問題なのです。
リフォームを依頼された家が欠陥住宅だった。
この様な話は付き合いのある工務店からよく耳にします。
ひどい話ですが、ほとんどの事例は気付かれず、また何も表ざたにはならず放置されているのが現状です。
気付かない理由は他の家と比べることがほとんどないから、そして見えないから。
例えば、一番よく耳にする「断熱材の施工ミス」という事例の場合、自宅が暑いのか寒いのかの判断は難しいもの。
ほとんどの人が、今まで住んでいた住居と比べるぐらいでしか判断できません。
特に2階建ての家から平屋へ引っ越した場合、「暑い」という感想を持つ人が多いでしょう。
そして、こういうものだと思い込んでいる、もしくはハウスメーカーから説得されてしまうケースがほとんど。
しかし、目に触れない場所に設置されている断熱材の欠落や未施工が、リフォームの際に発覚するという事例はよくあるのです。
これも立派な欠陥住宅です。
私が遭遇したのは「耐火性能をクリアする適当な部材が用いられていなかった」という事例。
防火地域に指定されているにもかかわらず、それに適応したサイディングが用いられていませんでした。
補修用の塗料の手配をしているときに気がつき、リフォーム業者には伝えましたが、その後どうなったかまでは把握できていません。
これも決して珍しい事例ではありませんし、欠陥住宅です。
実際に火災に遭遇しなかったため大事には至りませんでしたが、安いサイディングを用いていても気がつかないものなのです。
コンパクトな住まいを求めて第二の人生用に購入した平屋の中古住宅、外壁が耐火性能を満たしてなかったらどう思われますか?
暮らしていく分には何ら問題がない。
そんな理由で大事には発展しないのではないでしょうか。
このように放置されている欠陥住宅、探せば事例には事欠かないはずです。
欠陥住宅と聞くと雨漏りや家の傾斜、少し前に話題になったシックハウスなどが思い浮かびますね。
この様に明らかに不備とわかる欠陥住宅は法廷に持ち込まれる場合も多いので、解決するのでしょう。
しかし先ほどあげた事例や、もっと小さな不具合、建具の開閉や床のきしみなどは、ほとんどの場合、見過ごされてしまうはず。
建築業界に近い私でも、自分で適当に手直しして終わらせてしまいます。
なぜなら、そのことで争って失われる時間とエネルギーの方がもったいないから、それが欠陥住宅であるにもかかわらず、です。
住宅業界とクレームは切っても切れないとされています。
言い換えるなら、それだけ欠陥住宅がはびこっているということ。
こんな事例を防ぐには……といった内容については項を改めたいと思います。
平屋建ての総合情報
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