欠陥住宅なの?雨漏りで損害賠償できるかどうかは原因次第
雨漏りが住宅に及ぼす影響は大きく、家具などにもダメージを与えます。
その場合、損害賠償の請求もスムーズにいくのでしょうか。
そもそも、雨漏りの原因は欠陥住宅に合ったのでしょうか。
欠陥住宅とは何か?ここから考えてみましょう。
雨漏り、昔のアニメなどをみていると貧乏暮らしのステレオタイプな描写としてよく用いられています。
天井からの雨だれを手近にある容器で受ける、そんなユーモラスなものを思い浮かべがちです。
しかし、実際の雨漏りは屋根から雨が進入し、さらに小屋裏を伝って滴るもの。
壁のクロスにしみができたり、ひどい場合は壁を伝って滝のように室内に水が浸入します。
どことなくユーモラスな雨漏りのイメージなど一切なく、壁際の家具はもちろん、床に置いたものすべてが大ダメージです。
そんな雨漏りの責任は誰にあるのか?建築して間もない住宅ならば、当然売主にありそうです。
さらには水にぬれた家具類すべての損害賠償もお願いしたいぐらいですよね。
築10年未満の住宅で、雨漏りが起こったのであれば、施工主の瑕疵担保責任は付いて廻ります。
品確法では外壁や屋根の仕上や下地、開口部など雨の侵入を防ぐ部分についてはバッチリ対象箇所なのです。
さて、先述の壁を伝う滝のような雨漏りの原因は屋上にある排水溝、ルーフドレンに落ち葉が詰まっていたことが原因でした。
流しきれない雨水があふれ、壁を伝って室内へ侵入したというのです。
街路樹に近い位置に家が建っていれば、落ち葉がドレンの周りに落ちるのは当然。
欠陥住宅とは言わないまでも、その対策をしていなかったのは施工主の責任。
私ならそう考えるのですが、実際はスムーズに事は運びませんでした。
まず雨水の侵入を防ぐ箇所の対象は屋内のみ、ルーフドレンは瑕疵担保責任は問われない。
そしてドレンのつまりは住人の責任であり、施工主に責任はないとの主張でした。
結局、そのケースで雨漏りについて欠陥住宅とみとめられることはありませんでしたし、損害賠償請求の訴えは起きなかったのです。
裁判になったら何か別の展開もありそうですが、住宅メーカーの営業の対応に、施主側が折れた結果になったとのことです。
工事の手違いで、ドレンが設置されていなかったというケースだったら、間違いなく欠陥住宅となったでしょう。
損害賠償の請求も問題なく通ったと思われます。
そんなことよりも、街路樹のそばに建つ家ならば、将来的にルーフドレンに落ち葉が詰まるだろうことは予想できたはず。
プロならなおさら!!と私ならもう少し食い下がるかと思いますが、その後の面倒を考えると争う元気はなくなったとのこと。
プロなら落ち葉が詰まることは教えてくれて当然、家に住むならルーフドレンは定期的に掃除して当然。
双方、そう思っていた結果の雨漏りだったと思うのですが、どう思われますか?
こんな事例の後では、そのハウスメーカーでドレンが原因の雨漏りは起こらなくなったはずです。
引渡し時に、必ずドレンの掃除については担当営業が一言注意するようになったでしょうから。
平屋建ての総合情報
スポンサーリンク
同じカテゴリの記事
- 欠陥住宅の事例ほとんどが放置されている
- 欠陥住宅の保証は法律でしっかりと定められている
- 基礎にヒビ発見これは欠陥住宅なのか?
- 欠陥住宅かどうかは基礎工事の腕を見れば分かる?
- 欠陥住宅か否かの判断は傾きよりもその原因に注目すべき
- 臭いは欠陥住宅になるのか?なる場合とならない場合
- エアコンの取り付け穴一つで欠陥住宅のできあがり
- この壁紙の黒い点はカビか?欠陥住宅なのかも・・・
- 欠陥住宅かどうか相談する方法
- 欠陥住宅の年間件数は500件と公表されてますが少なくない?
- クロスの浮きって欠陥住宅?
- 欠陥住宅は検査してみないと分からない!けど検査費用が高額すぎる
- 欠陥住宅のことが勉強になるブログ2選!
- 欠陥住宅の苦情を伝える窓口はココ!
- 欠陥住宅だと契約解除できるのですか?
- 欠陥住宅はタフな交渉ですから欠陥住宅の専門家を頼るのが一番
- 欠陥住宅詐欺にひっかからないために。
- 欠陥住宅の裁判費用が高額すぎる。。。夢のマイホームが地獄に
- 新築する家が欠陥住宅になったらと想像するだけでも不安です。
- 欠陥住宅かなと思ったら欠陥住宅全国ネットへ
- 注意!!欠陥住宅はクーリングオフの対象外
- 欠陥住宅鑑定の専門業者を選ぶ際の注意点まとめ
- 欠陥住宅だとしても期限を過ぎると訴訟も難しくなる!
- 欠陥住宅の裁判判例を見ると目を疑うものばかりですね。
- 嫁の実家がある愛知県の欠陥住宅事情について
- 伊豆の欠陥住宅を調査してる老後を伊豆で暮らしたいから