臭いは欠陥住宅になるのか?なる場合とならない場合
隣家とのトラブルの原因には様々なものがあります。
その1つとして臭いがあげられますが、この場合は欠陥住宅で訴えることは難しそうです。
一方、家自体の臭いが気になる場合は欠陥住宅の可能性が出てきますから、専門家に相談する必要がありますね。
隣の家との隙間がほとんどない、新興住宅地の建売住宅の場合、こういうケースはよくあります。
隣人は選べませんから、できるだけ価値観が似た同じような家族が入居してくれる、すでに住んでいることを祈るだけです。
心配な場合は、あらかじめ近隣の家族の様子を売主に頼んで調べてもらう。
それ以外の第3者機関が調査してくれるサービスを利用するという手もあります。
近隣とのトラブルは、特に敷地に余裕がない場合、深刻なケースが多いもの。
車やピアノの練習などの騒音や、庭木の枝が敷地に入った入らないのもめごと、臭いもその原因です。
こだわって建てた平屋がそんなケースに巻き込まれても、簡単に手放すことなんてできません。
最近、私が耳にした臭いのトラブルの例をあげてみましょう。
念願の一戸建てを購入したまではよかったのですが、隣家をへだてる敷地に余裕はありません。
そこまではよくある話ですが、そこに換気扇の位置と、風向きが絡むと臭いの問題になり深刻なトラブルへと発展します。
隣家の換気扇と自宅のリビングの位置が近すぎました。
「昨日は秋刀魚、今日はとんかつか?」隣の夕食のメニューをカンタンに当てることができたほどだったといいます。
それだけなら笑えますが、アブラ物の臭いを嗅ぎ続けると気分が悪くなります。
暑い日に窓を開け放つこともできず、売主に抗議をしました。
リビングの位置が間違っている、設計の段階でそれを教えてくれなかった売主の告知義務違反ではないか?
設計自体が間違っているのだから、欠陥住宅ではないのか?
この件で裁判になった場合、争点は重要事項の告知義務違反か否かになるでしょう。
隣の換気扇と自宅のリビングの位置が近いのは、欠陥でも瑕疵でもないので、欠陥住宅は争点になりません。
こんな場合は、売主に訴えるよりも隣家と話し合った方が解決は早いのではないかと、私は思うのですけれど。
住宅の高気密高断熱が重要視されるようになり、住宅自体の臭いがきついという問題が出てきました。
新築の臭いがなかなか抜けない、そんな場合はホルムアルデヒドなどの有機溶剤が原因かもしれません。
その場合はシックハウスの可能性があるので、すぐに調査をおこないましょう。
原因物質の空気中の濃度は建築基準法で決められており、基準値を万が一上回った場合は、欠陥住宅の可能性が高くなります。
現在は禁止されている材料を使っているのかもしれません。
ハウスメーカーや専門家に相談し、対応を検討してもう必要がありますね。
平屋建ての総合情報
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