住み替え おすすめ

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人は人、自分は自分。

 

そうは思っていても、持ち家信仰がここまで浸透していると、思考停止でその教えに従ってしまいそうになります。

 

でもその住み替え、本当に幸せですか？

 

「家を買わないの？欲しくないの？」

 

結婚してから、もしくは子供が生まれてから、幾度となく繰り返されるこんな質問＆おすすめにうんざりしているご夫婦も多いのでは？

 

白い壁×ネイビーの屋根の2階建て、家の前には4人家族のお出かけにちょうどよさそうなミニバン、そして赤い屋根の犬小屋の前で柴犬がお昼寝中。

 

2階のベランダからは遠くに海が見えて･･･

 

なんて生活に、全く憧れがないわけではないでしょう。

 

かくいう私も、そんな「平和で幸せな家庭の象徴」的マイホームへの住み替えの夢が全くないと言えばウソになります。

 

が、新築の家もいずれは劣化しますよね？

 

海辺となると、なおさら家も車も傷みそうです。

 

白い家は薄汚れたグレーになり、犬は自分より先に亡くなり、子供が出て行けば家の中は静まりかえる。

 

電車やバスがあれば車なんてなくても困らないし、、と考えていくと「マイホームとか車とか、別に要らなくない？」と思ってしまうんです。

 

「賃貸は家賃を払い続けても何も残らない。でも、マイホームはいずれ自分の資産になるんだよ。だから住み替えるなら買ったほうが良い」

 

ともよくおすすめされますが、家は入居した翌日には資産価値が2割落ちるなんて説もありますし、ローンを完済する頃にはゼロに近いのかもしれません。

 

住み替えで新築のマイホームを！

 

をお考えの方は多いと思いますが、それは本当にあなたが心から望んでいることですか？

 

「イイ大人になったんだから、家を買うべき」「家を建ててこそ一人前！」という持ち家信仰に流されているだけではないでしょうか？

 

今一度、自分は「住まい」に何を求めて住み替えを検討しているのかよく考えてみることをおすすめしたいです。

 

実際、子供が独立してから一戸建てを売ってマンションに住み替えるというパターンも多いですよね。

 

せっかく汗水たらしてローンを返しても、子供がいなくなった途端にあっさり手放してしまうわけですよ。

 

うちの両親も、最近は「貯金でマンションでも買おうかな」なんて言っています。

 

なぜシニアはマンションを好むのか？

 

理由は色々ありますが、「ワンフロアだからお手入れがラク」「部屋が多過ぎず、シニア夫婦の暮らしにはちょうど良い」と答える方が多いようです。

 

マンションの場合は、共益費さえ払っておけば共用部のメンテナンスは業者がやってくれますし、セキュリティも安心というのがおすすめポイント。

 

なにかと思うように身体が動かなくなってくるシニア層には、「あれこれお任せできる」という意味でマンションが快適なのでしょう。

 

しかし、やはり住み替えで重視されるのは「価格」がメインのよう。

 

SUUMOが実施したアンケートによれば、持ち家から新たに住み替えたシニア層（平均年齢63.4歳、103名）の約6割が「価格を重視して住み替えた」と答えたのだそうです。

 

確かに、これからの老後を考えれば介護にかかる費用も残しておかなければいけませんし、大きな冒険はできませんよね。

 

リタイア後であればなおさら、住み替えにかかる費用に対しては慎重になります。

 

これはシニアに限ったことではなく全ての年齢にも言えることでしょう。

 

ですが、人生の最期を迎えるかもしれない住処を「金額」だけで決めてしまって良いのでしょうか？

 

金額や賃貸／分譲に関係なく、

 

「ここで最期の時を迎えることになっても悔いはない！」

 

「余生はココで過ごしたい！」

 

と思えるほどの強い愛着を持てる家を手に入れられるのが理想ですし、おすすめの住み替えのカタチです。

 

もっとも、約半数の方は「日当たり」も重視して住み替え先を選んでいるようなので、価格重視とはいってもそれだけが決め手になるわけではないということですよね。

 

シニアであっても若い人であっても。

 

住み替えに際しては自分が住まいに求めるもの、その優先順位を明確にしておくことをおすすめします。

 

それが賃貸であれ分譲であれ、その形式に関わらず「ここが気に入ったらからこの物件を選んだんだよ！」

 

と堂々と言えるような住まいとの出逢いに恵まれますように。

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