積水ハウス シャーウッド 構造

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販売戸数で国内ナンバー１、売上高は常に１兆円を超える、積水ハウス。

 

鉄骨系のプレハブ住宅が長くメイン商品でしたが、それだけでは成長が頭打ちと考えたのでしょうか？

 

木造の住宅「シャーウッド」を発表したのが20年前。

 

現在では積水ハウスが手掛ける住宅の約25％を占めるまでになったのです。

 

シャーウッドの構造は、木造軸組とか在来工法とか呼ばれるもので、日本古来の建築技法を独自に発展させたもの。

 

最近はやりの２×４住宅などは、壁や床で住宅を支える構造になっていますが、木造軸組では柱や梁。

 

面で構成される２×４に比べて、線で構成される構造ですから、設計自由度が非常に高いのがメリットの一つ。

 

一方で、柱や梁の強度がそのまま住宅の強度となってくる構造なのです。

 

柱や梁の構造部に用いられているのは、複数の木を重ね貼りした集成材。

 

集成材と聞くと、昔堅気の棟梁なら「柱は国産無垢材に限る！！」と激怒しそうなイメージがあります。

 

しかし、シャーウッドの構造に用いられているものは、木それぞれの特長を踏まえた上で自社工場で生産したもの。

 

品質が一定になりづらい無垢材の弱点を補い、強度まで高めたものとなっています。

 

シャーウッドの構造で大きな特徴は他にもあります。

 

柱と基礎の間に土台がない点、基礎に直接柱を建てるという仕組みで、これにより高い耐震性を実現したとのこと。

 

シャーウッド独自の構造は、柱や梁を組み合わせる接合部にも見られます。

 

従来の木造軸組では柱や梁を、木材同士を組み合わせてつないでいました。

 

これにより、木材はそれぞれ大きく削られることになります。

 

しかし、シャーウッドでは接合部に独自開発の金具「MJ接合システム」を使用。

 

従来の構造にはない強度をひきだすことに成功したのです。

 

柱や梁の材質、土台をなくす、独自の結合、木造軸組の構造を独自に発展させたものがシャーウッドということができるのです。

 

日本の風土に合った木造軸組の構造と聞くと、気になるのは断熱性や気密性

 

箱を組み合わせたような２×４には劣るイメージがあります。

 

しかし、シャーウッドは国が定める「省エネ法平成25年基準」を標準仕様でクリア。

 

最高レベルの断熱性を示す「等級４」にも対応しています。

 

さらには免震装置を加えて、地震対策をさらに強化もできる構造になっているといいますから、いうことなし。

 

唯一の不満といえば、坪単価が高い点ぐらいでしょうか。

 

まあ、ここまでやったら高くなるのもしょうがないのかもしれませんが。

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