ツーバイフォーは始めから長期優良住宅向き
ツーバイフォーは構造自体が高断熱や耐震性が高いため、長期優良住宅に向いています。
日本に入ってきて日が浅いことから、耐久性に不安が残ります。
ですが、長期優良住宅の維持管理対策等級をクリアしているツーバイフォーなら、不安はないはずです。
ツーバイフォーが日本に導入されたのは1974年、三井ホームが先駆けとなりました。
ツーバイフォーは北米で発案された木造住宅の工法で、枠組み壁工法とも呼ばれます。
規格化された部材を使用して組み上げていくので、工期が短くて済むというメリットがあるツーバイフォー。
導入期が日本の高度成長期で大量の住宅が必要とされていたこととマッチして、あっという間に日本でも広まりました。
以来、住友不動産、住友林業、三菱地所ホーム、ミルクリークなどなど多数の住宅メーカーが導入しています。
さて、枠組み壁工法という和名でもわかるとおり、枠組みと壁でツーバイフォーの住宅は支えられています。
線と面で、住宅を支えるのです。
一方、日本古来の木造軸組工法は柱や梁といった軸組、線で住宅を支えられているのです。
だからツーバイフォーは、耐震性や耐火性、断熱性、気密性、防音性で優れているとされている半面、間取りの自由度が低いとされているのです。
ツーバイフォーが優れているとされる、耐震性や断熱性、気密性はそのまま長期優良住宅の基準と重なります。
ですから、長期優良住宅の認定が取りやすそうに考えられるのですが、先ほど名前をあげた大手の住宅メーカーはもちろん、
それ以外のオスカーホームや天草ハウジング、セルコホームなどの比較的小規模な住宅メーカーまで、
長期優良住宅の認定は標準仕様でとれるようになっています。
その点はさすが、といった印象です。
一方で、木造軸組み工法をメインにする住宅メーカーにいわせると、ツーバイフォーは耐久性が低いとのこと。
壁内結露による腐食と、枠組みと壁で支える構造が部位ごとの替えに向いていないというのがその理由です。
確かに日本古来から長く伝わる木造軸組工法と比較すると、導入されてから日が浅いツーバイフォーでは、耐久性の問題とか、高温多湿の日本の風土とのマッチングを指摘されると、どうしても弱く感じてしまいます。
そこで!!ここで効いてくるのが「長期優良住宅」なのです。
何といっても、維持管理対策等級3をクリアして、長期にわたり維持管理・更新ができることが条件とされているのですから。
中でも三菱地所ホームは、長期50年保証システム「ロングサポート50」を持っており、有償のメンテナンスをおこなえば、最長で50年間の保証をおこなうと発表しています。
これは、重量鉄骨構造のへーベルハウスが持つ60年保証システムと非常によく似た仕組み。
つまり、タフさで知られる重量鉄骨構造と張り合えるほどの耐久性を持っていると考えられるでしょう。
長期優良住宅をクリアできるツーバイフォーの住宅に、目立った欠点はないと思いますが、いかが思われますか?
平屋建ての総合情報
スポンサーリンク
同じカテゴリの記事
- 長期優良住宅のデメリットを知ることが大切!
- リフォームするなら長期優良住宅化リフォーム推進事業を知っておこう
- 長期優良住宅には補助金だけでなく減税措置もある
- 長期優良住宅の基準をクリアする家を建てるのは簡単だけど
- 長期優良住宅の申請は建築前におこなう必要があります。
- アーネストワンは長期優良住宅の基準をクリアしない
- アキュラホームが積極的に長期優良住宅を打ち出す理由
- 長期優良住宅のアパートはほとんど普及していない
- ウンノハウスの注文住宅もは長期優良住宅基準を大きく上まわる
- 長期優良住宅ならではのエアコンは是非とも取り入れておきたい
- エコキュートと長期優良住宅の相性はばっちり
- 長期優良住宅はグラスウールの施工レベルが非常に重要です
- クレバリーホームが長期優良住宅を必ずしも薦めない理由
- サンルームで長期優良住宅の認定は難しそうです
- 長期優良住宅への対応でへーベルハウスは断熱の工法を改良
- 長期優良住宅の固定資産税が高いといわれますが、、、
- 長期優良住宅はスキップフロアと相性が悪い
- 長期優良住宅を建てれば、すまい給付金はもらえます
- セキスイハイムなら黙っていても長期優良住宅が建つ
- 長期優良住宅も実現したタマホームを検証!
- 長期優良住宅はメンテナンスコストがデメリットになる
- 長期優良住宅に大手ハウスメーカーは対応を完了しているが