長期優良住宅への対応でへーベルハウスは断熱の工法を改良
へーベルハウスも長期優良住宅の基準を標準仕様でクリアしているメーカーですが、断熱方で改良がなされています。
それほど厳しい長期優良住宅をクリアしているのですからへーベルハウスは快適、というところのアピールかと思われますが、実際のところはどうでしょうか?
大手の住宅メーカーの多くが、標準仕様で長期優良住宅の認定が取れますが、へーベルハウスも例外ではありません。
しかし、従来からの工法そのままで長期優良住宅の基準をクリアしたわけではありません。
断熱性において改良がおこなわれました。
断熱に用いられているのは自社グループ開発の断熱材「ネオマフォーム」とへーベルハウスの代名詞「ALC」。
カタログを見ていくと、ネオマフォームとへーベルを重ねた層が、柱の外側でぐるっと構造を囲んでいます。
最近話題の外断熱になっているので、断熱性が高くなったということで、これが屋根と壁、床すべてで用いられています。
これが、長期優良住宅に対応した新採用の「耐久型断熱構法」です。
しかし、気になるのがALCと、ネオマフォームの断熱性能。
ALCとは軽量気泡コンクリート、気泡を含んだコンクリートのボードです。
これにより、コンクリートのタフさと軽さ両方を実現したという、へーベルハウスの代名詞ともいえる素材。
確かに、現在最も広く用いられている窯業系のサイディングよりは耐久性は高く、耐火性にも優れた素材なのですが、断熱性が高いかというと、少々疑問なところがあります。
ALCの性能をアピールするホームページで見るのは通常のコンクリートと比較して約10倍という断熱性を誇っています。
しかし、窯業系のサイディングと比較した場合はそれほどでもありません。
加えて用いられているネオマフォームの厚みが25mmとなっていますが、この厚みはグラスウールと比較するとかなり貧弱。
さらに、グラスウールなど他の断熱材と効率を比較したデータが見当たらないのです。
しかし、この工法で次世代エネルギー基準をクリアし長期優良住宅の認定をとっているのですから、他の住宅メーカーとの比較はともかく、へーベルハウスは高い断熱性を持っていると、考えることにしましょう。
特に寒冷地である北海道には、へーベルハウスの営業所も代理店もないことですから。
あわせて長期優良住宅に対応する新商品として発表になったのが「スマートへーベルハウス」。
これは屋根の形や柱の位置に制限があるものの、耐震性能など長期優良住宅の基準を満たしつつ、坪単価を下げた商品。
60万円/坪~といいますから、へーベルハウスの中では格安といってよいでしょう。
この様に長期優良住宅に対応すると同時に、坪単価を抑えた商品を発表できるところがへーベルハウスの技術力なのです。
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