エコキュートと長期優良住宅の相性はばっちり
一気に広まったエコキュートですが、長期優良住宅とエコキュートを始めとしたオール電化住宅は非常に良い相性を持っています。
なぜなら長期優良住宅は気密性に優れているから。
物を燃やさないオール電化が向いているのです。
「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」、気体を圧縮させることにより発生する熱でお湯を沸かす給湯器のことです。
関西電力が登録している「エコキュート」という商標のほうが一般的に通りがよいかもしれません。
割安な夜間電力を利用してお湯を沸かすので、従来の給湯器と比較しても光熱費の削減になるというのと。
環境への負荷も軽そうなイメージもあって、広く受け入れられるようになりました。
2001年の発売以来、2013年までに400万台が普及したという大ヒット商品です。
またエコキュートの普及と同時に広まったのが「オール電化」、給湯はエコキュートや電気温水器、調理器はIH。
冷暖房はエアコンや床暖房システムなどを用いて、すべて電力でまかなうという考え方です。
このようにエコキュートなどを活用したオール電化ですが、長期優良住宅と非常に相性がよいことが知られています。
というのも、高気密・高断熱が長期優良住宅の特性だからです。
例えばガスを用いた調理や暖房は、物を燃焼させて加熱をおこないます。
これにより発生する二酸化炭素が、高気密の室内に充満することは危険。
一方、エコキュートに代表されるようなオール電化ならば、物を室内で燃やすわけではありませんから二酸化炭素が排出されません。
オール電化なら、機密性を高めた長期優良住宅でも安全に使うことができるというイメージになるのです。
また、水素分子を含む物を燃焼させると水が発生しますが、これが高気密の長期優良住宅だと結露に結びつく恐れがあります。
例えば、液体天然ガス1リットルを燃焼させると、約1.3リットルの水が作られます。
そして、高気密の住宅の場合、その水蒸気は室外へ逃げていきません。
結果、気温が下がると空気中の水蒸気が水になり、結露となるのです。
結露はカビの原因になり、アレルギーを引き起こす恐れがあります。
長期優良住宅の室内で燃焼させて、二酸化炭素や水蒸気を発生させたくない。
だからエコキュートなどオール電化を導入するのです。
、、、お湯を沸かしていたら、水蒸気は出るのだから一緒じゃないかと思ったりもするのですが、それは横へ置いておきます。
加えて、オール電化にするのなら太陽光発電や集中管理機のHEMS、蓄電池も導入して、賢く電気を使いたい。
こんな発想が、近年のスマートハウスの流行に結びついています。
エコキュートから長期優良住宅、そしてスマートハウスへ。
住環境もずいぶ進化していくものですね。
平屋建ての総合情報
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