長期優良住宅はグラスウールの施工レベルが非常に重要です
建材も開発され、長期優良住宅の認定のために、断熱性が重要視されるようになるとグラスウールの使用は次第に少なくなり始めました。
しかし、グラスウールが悪いというわけではありません。
長期優良住宅でもグラスウールを使用しているものは数多くあります。
現在、広く用いられている断熱材として、グラスウールがあげられます。
腐食もなく、価格が安く、吸音性能もあり、リサイクル可能、断熱材としてグラスウールは理想の素材です。
少し前まで、家の断熱性能の高さの指針は、使用しているグラスウールの厚さでした。
しかし、グラスウール以外の断熱材が開発されるようになり、長期優良住宅が注目されるようになりました。
それ以来、断熱性能に等級が付けられるようになりそれを、重視する傾向にあります。
例えば、長期優良住宅の認定には「省エネルギー対策等級4」という基準をクリアしなくてはなりません。
また、断熱材だけでなく、断熱法にも注目されるようになりました。
構造躯体の外側に断熱材を施工する、外断熱の方が効率が良いとされるようになると、
グラスウールはその方法が難しいというのも、他の断熱材を用いる住宅メーカーが増えている理由です。
グラスウール以外に用いられている断熱材とは、発泡ウレタン吹付けとかロックウールなどです。
グラスウールのメリットは先にあげた通り、様々な点があります。
一方で、外断熱の場合には施工が難しい以外にもデメリットをいくつかあげることができます。
例えば、構造的に湿気をためやすいという点。
ウールのように繊維が絡み合ったグラスウールはいったん通った空気が滞留しやすい構造になっています。
ですから、湿気を含んだ空気がグラスウールの中に残り、そのまま気温が下がると結露が起こります。
壁の中に起きた結露はカビの原因になり、さらには構造躯体を腐食させるのです。
壁内結露の原因となりやすい。
これも、グラスウールが断熱材のシェアを失いつつある理由のひとつです。
その一方で、価格の安さは魅力的ですから依然として広く使われてはいるのですが。
長期優良住宅の基準をクリアし壁内結露を起こさない断熱材になると、グラスウール以外の素材を用いることになります。
例えば、高気密・高断熱で業界トップの数字を出した、一条工務店の「夢の家」では、断熱材にEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)を用いています。
また、へーベルハウスは、他社でも採用されているウレタン系の断熱材レオマフォームを使用しているのです。
一方で、高断熱・高気密の住宅の代名詞であるスウェーデンハウスはいまだにグラスウールを使用しています。
例に挙げた住宅はいずれも標準で長期優良住宅の基準をクリアしているの。
このことからも、グラスウールだから断熱性が低いとは一概には言えないことがわかります。
大切なのは断熱材と施工方ということができるでしょう。
平屋建ての総合情報
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