アーネストワンは長期優良住宅の基準をクリアしない
長期優良住宅を意識した商品を各社が競う住宅メーカーですが、アーネストワンは全くといってよいほど長期優良住宅を意識していません。
アーネストワンは徹底したローコスト住宅を造りますが、それには国の基準など不要といっているかのようです。
長期優良住宅は長い目で見ると、住宅メーカー泣かせです。
住宅すべてが長持ちするようになれば、新しく家を建てるという需要がなくなります。
しかし短期的には減税措置なども用意されており、一軒当たりの単価アップも見込めるのでチャンスと考えるべきでしょう。
そこで多くの住宅メーカーが、長期優良住宅に対応した商品をラインナップしています。
西東京市に本拠地を持つ「アーネストワン」は、首都圏を中心に一戸建て住宅やマンションを販売しています。
急成長を遂げており、木造戸建ての年間着工件数ランキングでは現在、首位をうかがう位置にいるほどです。
また、ローコスト系の住宅に分類されるアーネストワンは以前、
- 1LDK、延床面積57.3平方mで本体工事価格が580万円
という超ローコスト住宅を販売して話題を呼びました。
現在でも25万円/坪~住宅が建つと打ち出しているので、ローコスト系の中でも格安の部類に入る会社です。
急成長の秘訣には、徹底した価格戦略があるとみました。
さて、長期優良住宅に対応した商品が現在トレンドとなっている住宅業界ですが、アーネストワンはそうでもありません。
ホームページを見ていても、長期優良住宅に触れているのは、「住宅ローン減税」と「すまい給付金」の説明で2回だけ。
それも、ほとんどオリジナルのコンテンツもなく、力が入っていないページです。
一方
- 「家づくりへの想い」
- 「万全の住宅品質」
- 「地震に強い家」
などのコンテンツはオリジナルの内容ばかり。
しかし、長期優良住宅や「耐震性能○等級をクリア」など国の基準については一切触れられていません。
権威付けが嫌いな会社なのかと思いましたが、「国土交通大臣認定取得:『大頭釘』開発ストーリー」という項目が、わざわざ設けられているほどなので、必ずしも権威付けが嫌いとはいえなさそうです。
つまり、、、アーネストワンは長期優良住宅のような基準は不要という考え方のメーカーなのでしょう。
例えば、長期優良住宅の基準にもある高断熱・高気密についての項目には、ガラス繊維協会認定の断熱マイスターが800名所属しており、施工の確かさをアピールしています。
つまり、いい家には住みたいけれど、長期優良住宅ほどのスペックは必要がない。
そんなことを考えている人、例えばコンパクトな平屋建ての夫婦だけの家など、、、を検討している人にはピッタリなのです。
割り切った考え方で家を造るアーネストワン、これも一本筋が入った住宅メーカーと呼べますね。
平屋建ての総合情報
スポンサーリンク
同じカテゴリの記事
- 長期優良住宅のデメリットを知ることが大切!
- リフォームするなら長期優良住宅化リフォーム推進事業を知っておこう
- 長期優良住宅には補助金だけでなく減税措置もある
- 長期優良住宅の基準をクリアする家を建てるのは簡単だけど
- 長期優良住宅の申請は建築前におこなう必要があります。
- アキュラホームが積極的に長期優良住宅を打ち出す理由
- 長期優良住宅のアパートはほとんど普及していない
- ウンノハウスの注文住宅もは長期優良住宅基準を大きく上まわる
- 長期優良住宅ならではのエアコンは是非とも取り入れておきたい
- エコキュートと長期優良住宅の相性はばっちり
- 長期優良住宅はグラスウールの施工レベルが非常に重要です
- クレバリーホームが長期優良住宅を必ずしも薦めない理由
- サンルームで長期優良住宅の認定は難しそうです
- 長期優良住宅への対応でへーベルハウスは断熱の工法を改良
- 長期優良住宅の固定資産税が高いといわれますが、、、
- 長期優良住宅はスキップフロアと相性が悪い
- 長期優良住宅を建てれば、すまい給付金はもらえます
- セキスイハイムなら黙っていても長期優良住宅が建つ
- 長期優良住宅も実現したタマホームを検証!
- ツーバイフォーは始めから長期優良住宅向き
- 長期優良住宅はメンテナンスコストがデメリットになる
- 長期優良住宅に大手ハウスメーカーは対応を完了しているが