長期優良住宅ならではのエアコンは是非とも取り入れておきたい
長期優良住宅のエアコンの選択は、快適性を求めるて全館にするか、省エネ性を求めて各部屋にするかの2通り。
いずれにせよ長期優良住宅ならではの断熱性はエアコンを稼働させる上で有利な条件となってきます。
長期優良住宅の仕様を選択した場合に、もっともコストがかかるのが断熱といわれています。
特に寒冷なⅠ地域に対応させようと思うと、用いる断熱材の量や施工方法の選択も大仕事。
他にもサッシやガラスにも高品質なものを使わねばならないのです。
このようにして建てられた高断熱の住宅は、同時に高い省エネ性能が望めます。
さて、高断熱をセールスポイントにしている住宅メーカーが用意しているエアコンは大きく分けて2通り。
全館空調と、各部屋空調です。
エアコンを全館空調にするメリットは、快適性が高まるという点です。
家中どこへいっても温度が一定というのが全館空調のメリットですが、高まるのは快適性ばかりではありません。
家の中の温度差によるヒートショックの危険性を大幅に減らし、安全性も高まるのです。
ヒートショックは、高齢者の家庭内で死亡する原因の実に1/4を占めています。
交通事故による死亡者数の倍にもなるという年間1万人以上が、ヒートショックの犠牲になっているというのです。
エアコンを全館空調にすることで、この危険性を大きく減らすことができます。
また、機械部が大きく部屋にせり出さない、スッキリとしたデザインを求めるならば、全館空調は最適です。
一方でデメリットは全館空調の導入コストが、通常の各部屋タイプのエアコンと比較して高価なこと。
家の住居面積やメーカーによって様々ですが45坪程度の居住面積で200万円程度は覚悟しなくてはなりません。
加えて光熱費の高さも問題です。
基本、人のいない部屋もずっとエアコンがかかっている状態になりますから、当然光熱費は高くつきます。
それでも、高断熱だから我慢できるレベルでしょう、それ以外の家でかかる全館空調の光熱費は考えたくもありません。
光熱費がどうしても気になる、そんな場合は各部屋にエアコンを取り付ける方がよいということになります。
技術の進歩によりエアコンの省電力化には目覚ましいものがあります。
また、各部屋に設置されるエアコンのメリットとして、
- 故障した場合の手入れのしやすさ
- 買い替えの場合のコストの低さ
もあげることができるでしょう。
これらは長期優良住宅だからこその悩みですが、結局エアコンに何を求めているかでどちらのタイプにするかが決まります。
快適性の場合は全館空調になりますし、経済性の場合は各部屋にエアコンを取り付けたほうがメリットは大きいでしょう。
これは各家庭が何を主に重視しているかによりますから、一概におススメがあるわけではありません。
平屋建ての総合情報
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