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電力自由化でパナソニックが新事業!電気料金削減効果は?

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電力自由化を見据えて、大手電機メーカーであるパナソニックも新しい事業展開を見せています。

 

大企業ならではの斬新な新ビジネスモデルの内容とは?

 

そして、その事業は私たち一般家庭の電気料金にどんな影響を与えるのでしょうか。

 

今回は、電力自由化に合わせたパナソニックの動向と電気料金の関係についてご紹介します。

 

電力自由化を前に、様々な企業がビッグな業務提携を発表しています。

 

激しい企業間競争が繰り広げられると言われている市場開放ですが、大手家電メーカーであるパナソニックはどんな戦略で動いているのでしょうか。

 

パナソニックが手掛ける新しい事業とは?

家電の王者として君臨していたパナソニック。

 

一時は巨額な赤字を出して私たち消費者をハラハラさせましたが、2015年3月の発表では「2014年度の営業利益率は5%を達成した」とのことで、ようやく回復・成長の兆しが見えてきたようです。

 

そんなパナソニックにとって、2016年4月からの電力自由化は絶好のチャンス!

 

大小様々な企業がこぞってビジネスチャンスをつかもうと画策しているこの機会を、天下のパナソニック様が逃すはずがありませんよね。

 

具体的には、「エネルギーをプランニングする」がコンセプトのエプコ社との共同出資で「パナソニック・エプコエナジーサービス」という合弁会社を立ち上げています。

 

簡単に言うと家庭の太陽光発電で作った電力を売買する会社。

 

「電力を集約させて、大規模で販売する」という新しいビジネスモデルを確立しようという狙いがあります。

 

太陽光発電設備を搭載している家庭から電気を買い、それを新たに電力事業に参入する新電力会社に売る・・・そんなビジネスモデルですね。

 

パナソニックはこれを「家庭用太陽光発電アグリゲーション事業」と呼んでいます。

 

※アグリゲーション(aggregation)を直訳すると「集合」「集成」になります。

 

電気を購入する会社は、発電設備のメンテナンスなどにかかるコストを削減できるので電気料金を安く設定できるというメリットがある・・・

 

と思われがちですが、実際は「自社で発電していたらかかっていたであろう費用(回避可能費用)」は差し引かれることになっています。

 

新電力会社が自社で発電しても、他から電力を購入しても、かかるコストは変わらないようです。

 

消費者にはどんなメリットがあるの?

では、パナソニックが電力自由化に向けて手掛ける「アグリゲーション事業」は私たち一般家庭にどんなメリットがあるのでしょうか。

 

まず、ご自宅に太陽光発電設備を搭載されている方。

 

既存の電力会社(一般電気事業者)よりも高い買取価格で買ってもらえるそうですから、それだけ売電収入が増えるというメリットがあります。

 

例えば、○○電力に売ると38円だけどパナソニックだと40円になる・・・というイメージですね。

 

このように、電力会社の買取価格プラスαの「プレミアム価格」で電力買取を行っている業者は他にもあるので、これから太陽光発電つきの平屋購入をご検討される方は「どこに売るか」を慎重に選んだほうが良いですね。

 

ただ、買取単価を上げるということは、それだけパナソニックの利益が減るということですから、このビジネススタイルはパナソニックにとってはかなり負担の大きいものになることが予想されています。

 

次に、太陽光発電機能を持たない住宅にお住まいの方。

 

売電先としてパナソニックを選ぶ方が増えれば、パナソニックは新電力会社に大量の電力を売ることができるようになり、価格を下げることができるようになってくるでしょう。

 

割安な価格でまとめ買いをする新電力会社も出てくるでしょうから、結果的に私たち一般家庭の電気料金も安くなるかも!?

 

新電力会社と契約する場合は、その会社が「どこから、どうやって電気を仕入れているのか」という点も要チェックですね!

 

パナソニックも「HEMS」を推奨!

パナソニックでは、電力自由化に向けて「HEMS」の開発・販売にも力を入れています。

 

HEMSとは主にスマートハウスに搭載される機器のことで、各部屋の電力使用状況を“見える化”することで節電意識を高めたり、家庭内の電気設備を最適に制御したりできるシステムです。

 

電力料金単価が高くなる時間帯の電気使用を控え(その時間帯は家庭の太陽光発電で作った電気を使用して買電を避ける)、逆に電気料金が安い深夜に電力の購入量を増やしたり・・・といったコントロールも可能。

 

各電力会社が用意している料金プランに合わせた電力調整をサポートしてくれますので、「これからは今まで以上にHEMSのニーズが高まる」と予測されています。

 

電力自由化に際しては、各家庭に「スマートメーター」という機器が設置されることになっていますが、パナソニックではこのスマートメーターとHEMSをつなぐアダプタの開発も進められています。

 

(無線方式とPLC方式がありますが、この両方に対応するそうです。)

 

HEMSを搭載することで電気使用量を効率的にコントロールすることができるようになりますので、結果的に電気料金削減に!

 

これから平屋を新築される方、もしくはリフォームを検討されている方は、電力自由化を機にHEMSの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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