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自由化で三菱電機のシステムが生きる!電気料金との関係は?

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電力自由化で、大手電機メーカーである三菱電機はどのような事業展開を発表しているのでしょうか。

 

そしてそれは、私たち一般家庭の電気料金にどう反映されてくるの?

 

今回は、気になる三菱電機の動向に注目!

 

電力自由化を見据えた製品開発や組織再編の最新情報をお届けします。

 

日本では、「電気事業法」に基づいて発電・送電が電力会社によって一元管理されてきました。

 

今後はその2つを分離することになっており、新規の電力事業者がこの分野に参入するハードルは一気に低くなりそうです。

 

ただ、そこで必要になるのはあらゆる情報をつなぐ「システム」。

 

このビジネスチャンスをものにしようとしているのが、三菱電機です。

 

三菱電機はシステム開発で参入!

三菱電機といえば、TVに冷蔵庫、エアコン、キッチン家電、洗濯機、カーナビ・・・と、生活の中で使われるあらゆる電気製品を扱う総合電機メーカー。

 

太陽光発電システムやエコキュートEV用のパワーコンディショナー、床暖房システムなどスマート家電の開発・販売も手掛けています。

 

オール電化やスマートハウスタイプの平屋新築をご検討中ですと、三菱製品の導入をお考えの方もいらっしゃるのでは?(いえ、そうでなくても三菱製品は身の回りにあふれていますが・・・。)

 

そんな三菱電機は電力自由化でどんな動きを見せているのか?

 

自社工場の余剰電力や自家発電システムを利用した「売電」に乗り出すのかな・・・と思いきや、どうやら電力会社向けのシステム開発という形で参画するようです。

  • 電力自由化に当たっては、
  • 電力の供給や情報収集、
  • 時間単価に応じた電気料金の計算、
  • 顧客情報の管理

などに緻密なシステムが必要になりますが、三菱電機は以前から発電設備や電力会社と提携したシステム開発を進めていたのだとか。

 

すでに、大手電力会社(一般電気事業者)には製品を納めているそうです。

 

今後は、供給先を拡大していく予定なのだとか。(新規参入の新電力会社とも取引を始めるということです。)

 

自社でシステムを開発する技術力やコストを持たない企業にとっては、願ったりかなったりですね。

 

具体的にはどんなシステムなの?

では、電力自由化で三菱電機が販売の拡大を予定しているシステムとはどのようなものなのでしょうか。

 

その名も「BLEnDer」。

 

直訳すると、

  • 「混合する」
  • 「ミックスする」
  • 「調合する人」

と言った意味があります。

 

発電の計画から

  • 電力需要の予測、
  • 電力の取引、
  • 需給の監視、
  • 顧客管理

など複数の機能がパッケージになった(つまり“ミックス”された)システムで、これによって新電力事業に必要な機能は全てフォローできるのだとか!

 

電気料金の計算なども、基本的にはこのシステムを通じて行われるようです。

 

「え、それは確かにスゴイけど・・・機能があり過ぎてちょっと不安じゃない?バグッて停電してしまったりしないの?」

 

なんて不安を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、このシステムは2001年にはすでに販売開始されており、2016年の電力自由化に向けて改良を重ねてきたもの。

 

いわば、三菱電機の自信作とも言える製品ですから信頼性の面ではバッチリ!と言ってしまっても過言ではないでしょう。

 

一歩先を行く!三菱電機の技術力に注目!

電力自由化に関連して、よく「発送電分離」というキーワードが出てきますが、みなさんはこの意味をご存知でしょうか?

 

簡単に言うと、電力会社の「発電」と「送電」を分けることです。

 

現在は全国に10社ある○○電力(一般電気事業者)が発電所と送電網をまとめて管理していますが、これを分離して送電網を他社に開放することによって電力事業の公平性が高まると期待されています。

 

送電網(一般家庭に電気を送るためのネットワーク)が分離されれば、新しい電力会社も参入しやすくなりますよね。

 

これは良い意味で企業間の競争を活性化させ、結果的に電気料金が安くなると期待されているのです。

 

政府の計画では、2018年~20年に発送電分離を実現することになっています。

 

三菱電機は他社に先駆けてココに目をつけていた企業。

 

2014年3月には電力システム事業の分野を再編し、発電部門と電力流通の部門をそれぞれ一つの事業部として分離したのです。

 

つまり、自社の中で「発電」と「送電」の部門をいち早く分離して、今後の市場の動きに備えるフォーメーションを作ったというわけですね。

 

ここには、「意思決定をスピーディーにして、機動力を高める」という狙いがあるそうです。

 

なるほど、先を見据えて自社の態勢までもいち早くチェンジしてしまうとは・・・、三菱電機が電力自由化という商機にかける意気込み、“攻め”の姿勢が見て取れますよね。

 

私たちの電気料金が少しでも安くなるように、今後の技術開発に期待が高まります!

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