「平屋=和風」は思い込み!時代は「和モダン」にシフト
平屋といえば、自ずと「和」なイメージ?
いえいえ、最近は「古いからこそ新しい」、和モダンが大ブーム!
ここでは、オシャレな和モダンを実現するために押さえておきたいポイントや注意点をご紹介。
外観、インテリア、庭・・・平屋の家づくりで参考にしていただけそうなアイデアについて考えてみましょう。
和モダンって、単なる「和」とどう違うの?
ハイセンスな平屋住宅を建てるためには、まずはそこからおさらいしてみましょう。
和風なんだけど、決して古臭くなくなんとなく「新しい」。
それが、いわゆる「和モダン」です。
平屋と言えば、やはり「昔の日本家屋」というイメージがありますが、だからこそ「和モダン」を演出しやすい構造と言えるのもしれませんよね。
新たに平屋を建てるとして、「和モダン」を目指すのであれば、外観はあえて「モダン押し」でどうでしょうか?
具体的には、形状は横長の「箱」型。
外壁は白で、玄関には格子状の木製引き戸を!
これなら、遠目から見るとスタイリッシュに見えたけど近づいてみたら「あれれ、和風の家なの?」みたいな意外性があると思います。
そしてイザ玄関に入ってみると・・・国産木材を使った美しい木目の床材で「THE 和」を演出!
玄関の突き当たりには庭が見える窓があり、そこに障子をつけることによって室内にやわらかい日差しを取り込む・・・なんていかがでしょうか?
リビングはどんなデザインなんだろう~と、お客様がわくわくしてしまうような外観&玄関が理想ですね。
さて、平屋建てといえば、やはり庭との距離感が近いという点が最大の魅力ではないでしょうか?
もともと日本人は自然との共存を大切にしてきた民族ですからね。
縁側に座って、家の中から庭を眺めて季節の移ろいを感じるというのがごく自然な姿だったわけです。
ですから、古い平屋に縁側があるのは不思議なことではありません。
そこを活かして和モダンにするなら、DIYで木製のデッキをとりつけてみたり、庭にベンチとテーブルのセットを置いてみたり。
ちょっとアジアンリゾートチックなアイテム(例えば水盤やアジアンライト等)を合わせてみると、「和」と「モダン」のバランスがとりやすくなるかもしれません。
縁側そのものが「和」なので、違うテイストのアイテムをミックスするのがオススメ!
庭部分にレンガ調のブロックを敷くというのも、ググッとモダンな雰囲気になりますね。
家のインテリアで「○○風にこだわりたい!」という場合は、玄関やリビングなど人目に付きやすい場所ばかりではなく水回りまでも徹底してこだわって欲しいですね。
ともすれば、キッチンやトイレ、洗面所ってスタンダードな「真っ白」のデザインになりがちではありませんか?
まあ、そのほうが費用を安く抑えられるからというのが理由の一つなのでしょうが・・・。
でも、知人のマイホームに招待されてトイレやキッチンに行った時、あまりにも普通のデザインだとちょっとがっかりしますよ。
和モダンなら、天然の「木」の素材感をぞんぶんに生かした水回りがステキ!
洗面台のボウルも、面白みのない白い陶器ではなくて、「これってもしかして○○焼き!?」みたいな趣のあるものだと招かれたゲストとしてもテンション上がりますね!
キッチンのキャビネットの扉部分だって、最近は木製のデザインのものが人気だというじゃありませんか。
平屋建ては、ワンフロアで全てが完結する分、インテリアの統一感を出しやすいのが長所の一つ。
ぜひ、細かい部分までこだわったインテリアにしたいものです。
平屋=和風住宅って発想が古い!!モダンな和室づくりのポイントとは?
平屋といえば、和室に縁側・・・ですが、最近はあえて和室を作らないお宅も多いようです。
一方で、リビングの片隅に小上りの畳スペースを作る方も急増!
平屋ならではの間取りやインテリアのメリット、デメリットとは?
ここでは気になる費用面も含めてリアルにアドバイスします!
「和風」のイメージが強い平屋建てですが、最近は北欧やアジアンのインテリアを楽しむ方も増えています。
しかし、来客のことを考えればやはり一つは和室の空間が欲しい!ということで、ユニットタイプの置き畳などを利用して即席の簡易和室を設けるお宅も多いようです。
日本人なら、やっぱり和室が落ち着く!・・・その発想自体が古いと言われてしまえば言い返す言葉もありません。。。
ですが、モダンなインテリアにもしっくりなじむ和室作りのポイントは絶対にあるハズ!
「若者の畳離れが進んでいる」とも言われる昨今。
新築しても「和室は作らない」という方も多いようです。
確かに、自分達が暮らすことだけを考えれば、どうしても和室(畳)でなければいけない!とこだわるほどの理由は見つかりません。
ですが、例えば自分やパートナーの両親が泊まりに来た時は、やはり和室が好まれますよ。
ご年配の方の来客が多いお宅は、小さくても良いので和室はあったほうが良いと私は思います。
それに、子供にとってもフローリングよりも畳のほうがハイハイをしやすいようですよ。
とはいえ平屋建てで部屋数に制限がある場合は独立した和室を作るのが難しいケースもあると思います。
そこで提案!
あえて「和室」は設けず、「置き畳」を採用するというのはいかがでしょうか?
最近、新築した友人の家に遊びに行った時に「これは良い!」と感じたのが、「小上り和室」。
天井の高いリビングの片隅に、ちょこっとした小上り空間があって、そこが畳になっているんです。
いうなれば、「プチ和室」ですね。
平屋ゆえに家の中を広く使いたかったとのことで、あえて独立した和室は作りたくなかったのだとか。
普通に考えると、「洋室と同じ空間に畳のスペースがあるの?それって全体的な統一感がなくなりそうじゃない?」と思われるかもしれませんが、これがなかなか斬新なデザインで!
琉球畳を使っている点も、モダンなリビングに馴染みやすいポイントだったのかもしれません。
その一画だけは照明も和風テイストなものを使い、一輪挿しで桜の花を飾ったりしていて、なんとも“粋”なインテリアでしたよ。
サイズとしては、4畳半くらい。
費用も10万円そこそこでできてしまうんだそうです!
調べてみたところ、無印良品にも「イ草ユニット畳」なるものがあり、70㎝×70(ジョイント付)で税込 3,675円とリーズナブル!
バラでも、複数個をジョイントしても使えるので、スペースに合わせて使い分けられるという点がなかなか使えそうなアイテムですね。
普段は収納しておいて、使う時だけ取り出せるという点もポイント高いです。
ただ、平屋で和室(特に小上りの)を作る場合は、2階建てにはないデメリットもありますので注意が必要です。
例えば、全体のイメージを統一できなくなってしまうということ。
平屋はワンフロアで完結するがゆえに、家全体(外観も内装もひっくるめて)を一つのテイストに統一できるというメリットがあります。
「アジアン」とか「北欧テイスト」といった理想のスタイルがあるなら、無理に和室は作らない方が良いかもしれませんね。
逆に、「和室があって、縁側がある」という伝統的な和風スタイルを無理なく再現できるのも平屋の強み。
まずは「自分はどんな家を作りたいのか?」そのコンセプトをハッキリさせることがスタート地点です!
平屋建ての総合情報
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