もうエアコンには頼らない!?夏涼しい平屋の軒下づくりのポイント
あまり気にしたことがないかもしれませんが、住宅の「軒」が持つ役割は大きいのです。
平屋で軒の設計を考える場合はどんな点に注意したら良いのでしょうか?
長いことのメリットから、知っておきたい税金のことまで、平屋にまつわるお役立ち情報をお届けします。
平屋の特長といえば、深い「軒」。
そこには、古くから自然と共存してきた日本人の「生きるための知恵」が見て取れます。
親戚や知人で平屋住まいの方は何人かいますが、いずれのお宅も軒が長いイメージ!
「軒」というのは、その名の通り「軒下」の上の部分。
外壁から屋根が外側にはみ出したあの部分のことです。
最近の住宅の場合(平屋、2階建て問わず)、軒の長さは450~600mmが一般的ですが、昔ながらの平屋だと900~1,000mmが普通だったようですね。
確かに、おばあちゃんの家は軒下の長さにゆとりがあって日蔭が広かったので、夏場はそこでスイカを食べたりしていました。
自然と共存し、「自分たちの生活を自然に合わせる」というナチュラルな生き方をしてきた日本人ならではの知恵なんでしょうね。
軒が長いと、それだけ家に大きな「日蔭」部分が生まれます。
これは、日本の気候ならではの強い日差しから自分たちの生活を守るための知恵と言えますよね。
今のようにエアコンやハイテクな扇風機なんてなかった時代には、そうやって涼を取っていたのでしょう。
そう考えると、軒の長い平屋は究極の「エコ住宅」と言えるのかもしれません。
また、雨の日には「家の中に雨が入りにくい」というメリットもありますね。
「湿気でむんむんするけど、雨が入ってくるから窓を開けられない」という梅雨シーズンのお悩みも解決!
やはり私も、平屋を建てるなら軒は長く設計して欲しいなと思います。
ただ、平屋の軒部分を長く作ればそれだけ費用もUPします。
また、「固定資産税評価額」のことも考えておいたほうが良いですよ!
固定資産税評価額というのは、その土地や家にかかる「固定資産税」を算出するためのベースになる金額のこと。
要するに、この評価額で国に支払う税金が決まるわけです。
軒は450mmが基準であり、455mmを超えると評価額が高くなることがあるのだとか!
「その建物にどれだけの資材を使っているのか?」という点が評価の基準になりますので、軒が長い=使用している資材の量も多いということで税金も上がります。
単に建築費用ばかりに注目するのではなく、先々の税金対策のことについても頭を働かせられるだけの余裕が欲しいものですね。
平屋建ての総合情報
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