平屋 断熱

ホーム ＞ 中古平屋建てのインテリア ＞ 目指すは夏涼しくて、冬暖かい家！押さえておきたい平屋建ての断熱設計

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平屋は断熱性に劣っていると言われる理由はナゼなのでしょうか？

 

そして、それを克服するにはどうすれば良いの？

 

平屋の設計を考える際、「断熱」は一つの重要なキーワードになります。

 

断熱とは、家の内外での熱の交換を「断つ」こと。

 

すなわち、夏は外の暑さに左右されず涼しく、冬は室内の熱を逃がさず温かい･･･そんな性質のことです。

 

平屋の場合は、2階がないですよね？

 

基本的には全ての部屋が屋根に接するような形になっているので、太陽の熱による影響をダイレクトに受けやすいんです。

 

実際、私の祖母の家も夏は暑かった（汗）。

 

おまけに、冬は暖房のない部屋の寒さが尋常ではなく、心臓が縮んでしまいそうな思いをしたことも･･･（高血圧の老人にとっては命取り！）。

 

窓ガラスに遮熱フィルムを貼ったり、窓やドアの隙間をテープで埋めたりするだけでもある程度の効果は得られますが、平屋建ての場合は、屋根、壁、床に高性能の断熱材を取り入れることで「外気の熱が伝わりにくく、室温が外に漏れにくい」＝断熱性の高い家づくりが叶います。

 

平屋の建築で用いられる断熱材には様々な種類があり、住宅メーカーによっても仕様が異なります。

 

大きくわけて、次のような種類があります。

• セルロースファイバー･･･古い新聞紙を原料とするもので、吸放湿や吸音性に優れています。ローコスト（2,500円／枚）な点も特長。

 

• 木質繊維ボード･･･廃材を元に作られる木質繊維が原料。吸放湿に優れるものの、価格が高い！

 

• ポリスチレンフォーム･･･いわゆる発砲スチロールで作る断熱材。耐水性に優れている。

 

• 硬質ウレタンフォーム･･･ポリウレタン樹脂。断熱性が非常に高い！平屋でよく採用される「外張断熱」でよく使われます。

 

• 高発泡ポリエチレン･･･ポリエチレン樹脂に発泡剤を混ぜたもの。フレキシブルなので、壁や柱に充填するタイプの断熱材として重宝します。

 

• フェノールフォーム･･･断熱性に加えて、防火性に優れている点も魅力！

 

• グラスウール･･･ガラスを繊維状にして作られる断熱材。廃棄されたガラスなどから作られるため、価格が安い！（600円／枚）

 

• ロックウール･･･ロック＝岩を繊維状にして作る断熱材。耐久性、耐火性、吸音性に優れている頼もしい素材！

   

• 発泡ガラス･･･炭素で発砲させたガラス材。熱・火・水・薬品・シロアリに強いというオールマイティな性質を持つが、価格が高いのが難点･･･（涙）。グラスウールの数十倍の価格だそうです。

 

素人からすれば、「こんなに種類が豊富な断熱材の中で、どれを選んでどう施工するのが良いの！？」と混乱してしまいますよね。

 

実際に平屋を建てた方の口コミによれば、あまり材料そのものにはこだわらなくてOKなのだとか。

 

それぞれの断熱材には「熱伝導率(w/mk)」というものがあり、これが低いほど「断熱性が高い」ということになりますが、厚さによっても断熱性には大きな差が出てきます。

 

つまり、極端な表現をすれば「それなりの厚さがあれば、どの断熱材を選んでも効果は一緒」ということ！

 

これは衝撃的ですね･･･。

 

ちなみに、平屋の場合は「外張り断熱」といって、断熱材を構造躯体（柱や梁）の外側に入れる手法を用いるのが一般的です。

 

そのほうが、屋外の太陽熱から家を守りやすくなるのだとか。

 

ただし、断熱材の厚さに制限があったり、湿気を吸いやすいなどのデメリットもあることを覚えておきましょう。

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