断熱性の高い壁紙クロスって、どんなもの?メリットや、知っておくべき注意点
こんにちは。初めて一人暮らしをした家が隙間だらけで、寒いし暑いし……を痛感した管理人のてっさんです。
それからどうしたか?というと、当時の私はお金がなく、節約生活の毎日。とりあえずホームセンターへダッシュして、隙間テープを貼りまくり、なんとか寒さをしのぎました。
ですが、隙間テープの粘着力が弱かったため、しばらくするとベロベロに。結局、毛布にくるまって、1日中ぶるぶるしてました。汗
そんなこんなで、断熱性の大切さを身を以て味わったので、断熱性がかなり大切だと思っています。
そこ今回は、断熱性についてフォーカス。「断熱って、そもそもどういうこと?」という基本的なことから、断熱性を壁紙クロスに反映させるとどんなメリット&デメリットがあるのか、までをずらっとまとめてみました!

目次
「夏は涼しく、冬は暖かく」を叶えてくれる、断熱性に優れた壁紙クロス。
一般的にはプラスの側面ばかりが持ち上げられていますが、実はちょっと困った側面もあるようです。
ここでは、知っておくべき壁紙クロスと断熱性の関係について解説します。
インテリア関係の読み物でよく出てくるのが「断熱」というキーワード。
平屋を新築するために様々なメーカーの情報を集めている方も多いと思いますが、おそらく「各社の断熱性を比較する」といった特集サイトや記事をご覧になったことがあるのではないでしょうか。
断熱性は低いよりも高いほうが良い?
・・・素人だと、なんでも「低いよりは高いほうが良い」と思ってしまいがちですが実際はどうなのか。
そもそも「断熱」とは、文字通り「熱を断つ」ということです。
詳しい解説を読んでも素人にはイマイチぴんとこないのですが・・・簡単に言うと、部屋の内外で熱の行き来を分断するようなイメージです。
例えば、夏場は暑いからクーラーをつけますよね?
でも、外気の影響を受けやすい建物だと、なかなか室温が下がりません。
冬場はその逆で、暖房をつけてもなかなか温まらない。
このような状況を指して「断熱性能が低い」と表現するんです。
ところが、断熱性能の高い壁紙クロスを使うことで、夏は外からの熱をシャットダウンし、冬は室内の熱を逃がさないということが可能になるんです!
断熱性の高い壁紙クロスで有名なのが、「DAIKEN(大建工業)」の「リモデル断熱下地パネル」です。
大がかりなリフォーム工事は不要で、既存のクロスの上から直接施工できるという点が注目されているよう。
「さらりあ~と」いう調湿壁材を重ねて貼って仕上げるので、お部屋の湿度管理も楽になるんです。
お値段はパネル4枚で24,400円。
エアコンが効きやすくなってその分だけ電気代を抑えられることを考えれば、このくらいの初期投資はお安いものですよね?
平屋の古民家を買ってリフォーム(orリノベーション)して住むという場合は、このような断熱性能を高める工事をすることも検討してみてください。
おそらく古い家は断熱材の性能も低いので、ここ数年の夏の暑さには耐えられないのではないかと予想します。
さらりあ~とを分かりやすく解説している動画を見つけました。とっても参考になると思うので、一度見てみてください。
ただ、壁紙クロスによる「断熱」には怖い側面もあるようです。
彩流社の「日本の家はなぜ25年しかもたないのか?」(船瀬 俊介 著)を立ち読みしたのですが断熱をすることによって壁の内部に結露が発生しやすくなり、それが原因で建物が腐ることがあるのだとか。
確かに、断熱するということは、家の中と外での温度差ができるということですから。
境界面である壁の内部に結露ができるというのはもっともな話ですよね。
しかも、その水分が出ていく隙間もなければ、当然のことながらカビの温床に・・・。
「最近、なんとなく体調が悪い」という方は、壁紙の内側に原因があるのかもしれません。
さらに、断熱材の化学変化が原因で白い壁に黄色いシミができるという現象もあるそうです。
表からは見えない部分だけに、「壁の内側でこんなことが起こっているかもしれないのか」と想像しただけでゾッとしますよね。
最近主流のスマートハウスでも「断熱性の高さ」を売りにしているハウスメーカーが結構ありますが、実際はどうなんでしょうか?
こればかりは、数十年経ってみないとわからないという部分もあるかもしれませんが・・・。
これから新築する方は、メーカーさんにその不安もぶつけてみたほうが良いでしょう。
「こういう断熱材を使って、こんな風に施工しているから、こういうメカニズムで水分が逃げていくから大丈夫ですよ」と理論立てて説明&不安を払しょくしてくれるメーカーと家を建てたいものですね。
どんなものにも良い面もあれば悪い面もありますので、その両方を知った上で自分なりの判断・選択をするということが大事だということです。
なんでもかんでもメーカー任せにせず、
- 「自分で知る」
 - 「自分で確認する」
 
という姿勢を忘れてはいけません!
壁紙クロスには、素材でわけると
- ビニールクロス
 - 織物クロス
 - 紙クロス
 - 珪藻土
 - 木質クロス
 
・・・などいろんな種類があります。
その中で「断熱性」で選ぶとしたらどれがナンバーワンか?
数値で比較したデータは見当たりませんでしたが、「紙」は空気を通しやすいことから考えると、ビニールクロスが候補に上がってくるかもしれません。
しかし、ビニールクロスは内側の湿度が上がりやすく、壁の内部がカビてしまいやすいことがわかっています。
となると、「織物」「珪藻土」などが候補に上がってくるでしょう。
織物は厚みがある分、断熱性も高い。
それでいて通気性もあるので、ビニールのようにカビで家をダメにしてしまうリスクも低いと言われています。
これに対して珪藻土は、どちらかと言うと紙クロスに近く、デザイン性は高いものの「薄い」という点では断熱性は劣ってしまうのです。
単純に比較すると、やはり「織物クロス」に軍配が上がるでしょう。
ただ、壁の断熱はなんといっても壁の内部に入れる断熱材の種類や性能、厚みに左右されます。
壁紙クロス単体での比較はあまり意味がないと言っても過言ではないでしょう。
壁の断熱を考える際には、必ず「断熱材」と壁紙クロスをセットで検討することが大切です。
「断熱性能」そのものを全面的にアピールしている壁紙クロスはほぼありません。
出回っているのは、既存の壁紙の上から貼り付けて断熱をする「DIY」タイプのシールつきのクロスばかり。
たとえばコチラは、アルミ蒸着フィルムつきの壁紙シート。
シールで壁に貼るだけで、部屋の断熱性を高めてくれるという優れモノです。
素材はポリウレタンで出来ていて、ご覧の通りクッション性があります。
既存の壁紙を傷や汚れから守るためにこういった壁紙シールを貼る方も多いようですね。
やはり、もともと壁紙クロスだけで断熱をするというのはかなり難しいことなのでしょう。
そんな中でも、「織物」のクロスは断熱性能については光るものがあります。
織物クロスとは、布に紙を裏打ちして作られる壁紙のこと。
一般的な住宅では昨今ではあまり取り入れられていませんが、ホテルでは使われているケースが多いですよ。
綿や麻など、天然素材ならはの調湿性や見た目の高級感が魅力的。
織物クロスの具体的なサンプルとしては、例えばこちらはtoolboxさんの織物クロスです。
色味も質感もシンプルで、どんなインテリアにも違和感なくマッチしそうなデザインですね。
施工が難しいためにシェアが減ってしまったようですが、壁紙に「断熱性」を求めるなら織物クロスは強そう。
施工費は高くつきますが、その分だけラグジュアリーで居心地の良い空間作りを実現できそうです。
壁紙クロスそのもので部屋の断熱性を高めたい!という方はぜひ候補に入れると良いでしょう。
温かい部屋づくりには、壁紙の素材に加えて「色」もかなり重要です。
なぜなら、色が私たちの心身に与える影響は軽視できないものがあるから。
例えば「赤」には、体感を温度を上げる作用があります。
そのため、寒くなりがちな北側の部屋の壁紙として赤系のカラーを取り入れる方も多いですよ。
気持ちを上げる効果もあるので、「インテリアでモチベーションを上げたい」という方にもオススメです。

出典:ゲキセンプラス 公式サイト 壁紙の色(カラー)を選ぶときのポイント
クール系よりも「温かみを感じられるインテリア」がお好みの方は、オレンジや黄色、ピンクなども候補に入れてみましょう。
ごく一般的な「真っ白」な壁紙は、空間を明るく&広く見せる効果はありますが、やり過ぎると「潔癖」な印象を与えるインテリアとなり、なんとなく落ち着けない、くつろげないと感じる部屋になってしまいます。
どこか一面だけでもアクセント的に暖色系のカラーを取り入れることで、ホッとする温かみのある空間を演出できます。
「赤のクロス」というと、ちょっとどぎついイメージを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、例えばこちらのサンプルだとごく自然な印象ですよね。
赤といっても色々ありますので、家具とのバランスを見ながら自分の中で違和感がない色味のものを選びましょう。
平屋建ての総合情報
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