近居ってなに?最近よく聞く近居について
近居、最近テレビのCMでも流れています。
近居割とかどうこう言っているあれって、実際はどれくらいの距離を指すもので、何で広告されだしたのでしょう。
近居の基本のところを、以下で解説していきます。
近居と一般に言われる距離は、目安は車で5分以内つまり三キロ程度だそうです。
または半径2キロ以内歩いて30分車で10分が目安とも言われます。
スープの冷めない距離ともありました。
参考に、福井県が定める近居支援の距離及び対象は「直系親族の世帯が同一小学校校区内または概ね車で5分の圏内に別に居住する」とあります。
車で五分、なるほど時速40キロ計算で約三キロです。
体感的に近くにいるなと考える距離は人それぞれですから、上記のような表現のばらつきがあるのでしょう。
記憶に新しい震災がきっかけだったようです。
自治体、見守り、高齢者情報の共有が活発だった地域の方の尽力で多くの命が救われたとの報道も目にしました。
地域の目は、あれば本当にありがたいですが構成する人の善意や人となりに左右されます。
そんな、地域の住環境、見守る目をより安心安全安定的なものにしようと言うのが近居の考えです。
親や子の暮らし向きは自然と気になるものですから。
近居は、私が住まう地方都市には割と普通に続けられている形式で、良く聞くので馴染み深いです。
息子夫婦が家を探す際に、良ければ敷地内に別棟を建てないかと親世帯が提案するとか。
祖父母が住んでいた近くの家をリフォームして娘夫婦が暮らすことになったとか。
義理実家の隣の町に住んでいます、車で十分あれば行ける距離ですとか。
親戚の叔父伯母が近所で生活しているとか、良くあります。
近居に馴染みのない方には、
- スーパーに行けば義父母に会う、
- 図書館に行けば従妹に会う、
そんな生活になるかもと言うのは想像できないのでは。
生活圏が被ることは、大いにあり得ます。
その感覚に不慣れな方は、近居はお手軽に踏み切らない方が良いかも知れません。
近居についてとは少し違いますが、同居の自分の体験を引き合いに出します。
主人の親の家、義実家で暮らしています。
自分以外はみんなホームです、とっても寛いだ雰囲気に囲まれての新生活始まり。
一人だけ、言葉も分からないわ土地勘もないわ地名分からないわで終始心細く疎外感は並外れていました。
近居は、どちらかの世帯のそばにどちらかが越してくるものでもあります。
影で苦しい思いをする人が出る可能性があります、しっかりとそのフォローもしてあげてくださいね。
近居暮らしのメリットあれこれ
近居はしている方が多いですね。
こちらは地方都市なので、電車バスはあまり便利ではありません。
電車は基本、一時間に1本で通勤帰宅の時刻には五本位に増えます。
なので、自家用車必須の生活です。
高齢親を、無理ない範囲でちょっとしたショッピングモールに週末ご案内、孫も連れてワイワイ楽しく。
そんな光景を良く見かける、平和でのどかな土地柄です。
書き出しのように、私の住まいは地方都市です。
高齢化率がとっても高いです。
でも、元気なお年寄りが多くて学校行事は三世代が交流しています。
運動会で父母と祖父母と孫たちが弁当を囲む、そんな光景が日常です。
少人数で食卓を囲むのではない、賑やかさを手軽に得られます。
かといって、皆さん同居されているでなく、良く聞くのはちょっと離れて暮らしているというもの。
行事の時には落ち合う、そんなつかず離れずの関係がお互い良いようです。
こどもの帰る先はおばあちゃんの家
保育園は遅くまで預かってくれます。
ですが小学校は帰りが早い。
親は共働きなら、子供が3時に家に帰ってきても迎えてやれないこともしばしば。
そんな時に、同じ校区内なら祖父母の家を帰宅先とすることができます。
仕事が終わったら、祖父母に連絡して、入用なものがあれば序に買い物も済ませて子供を迎えに行く。
お互いにメリットがあり、有り難いです。
子供も一人で家でだらーっとするわけにもいかず、勉強していたりしますし、祖父母も夕方の数時間だけの拘束です。
頻繁にするのは嫌がられますが、急な予定変更もお願いできますし。
もし、旅行に行くとなった場合でも犬の散歩をその間だけ頼むこともできますし、庭の水やりも頼めます。
一緒に過ごしたい時には連絡をして、落ち合うことも簡単です。
生活圏も近いですし、情報の共有も早いです。
台風の時期には、こんな話もあります。
停電してしまったが、車で10分ほどの実家はすぐに復旧したのでそちらに急遽泊まったとか。
その停電、一部地域では丸一日続きましたので便利でいいなと思いました。
有事の際には本当に便利ですね。
義理父母と暮らして今年で五年になります。
最初は育ち盛りのやんちゃ孫と遊んでくれていましたが、孫の方が照れくさくなったのかあまりじゃれたりしなくなりました。
子供が子供らしいのってあっという間に過ぎてしまいます。
父親の親はこんな人たちだ、と子供が体感できる期間を作ってあげるのも、お金で買えないいいものですよ。
迷っているなら、ちょっとメリットを数えてみて踏み込んでみませんか。
近居のデメリットも考慮して検討しましょう
近居はプライバシーが守られる、近居は程よい距離感で利点も多い。
困ったら助け合える、同居で拗れた関係が修復された。
そんなメリットを目にしますが、さて、デメリットももちろんありますのでそちらも注目してみましょう。
距離感が保たれるかどうか、これって、個人的な価値観に左右されます。
良く歩く義父母ならば、「散歩のついでに通りかかって」と突然の訪問もあります。
車社会で、義理母世帯と同じショッピングモールでばったり会う。
義理母はバスで来ていて、荷物が多くて大変そう。
次はお連れしますよ、と声を掛けたら以降ずっと足になってしまったとか。
甘えがちな世帯が傍にいると、距離は関係なくなることも、あり得る訳です。
近居は便利な面もたくさんありますが、一旦人間関係がこじれてしまうと同居ほどではないにせよ気疲れします。
どちらかが、その土地に昔から住んでいて一方が新入居なら最初が肝心。
困った事があれば教えるからね、で双方納得し合えるならば、以降の線引きも安心です。
ですが、分からないだろうから教えてあげる、手伝ってあげる、とぐいぐい来られると要注意です。
どうしても、不慣れな局面で慣れた人と一緒にいるのは気づまりなものです。
そこを汲んでもらえないことはしんどいです。
離れて見守る、そんな気持ちを同じ位持ち合われていなければ大変なことになります。
お互いがお互いの便利な点にだけ目を向けて、近居開始ではいざ面倒が起こった際にむしろその近さがストレスとなります。
近居同居の統計について、近居の満足度は高いと良く目にしますが、この反対の数値を紹介して締めくくります。
今年、厚生労働省が10月に発表した若者の意識調査では、親世帯と同居・近居の意思ないとの回答が29%でした。
三割が近居同居に消極的とのこの結果を踏まえて、若年層の考える生活の充実と、親世帯の価値観の違いを良く煮詰めて近居は検討すべきでしょうね。
結局、老親を介護させたいだけでしょ、近居なんて。
子の手間がかかるのはほんの十年足らずで、介護は下手したらその何倍も期間があるものね。
そんな辛辣なご意見もありますから、メリットだけでなく、デメリットもあることを考慮して最終決断をする必要がありますね。
こうして近居のメリット・デメリットを見てみると、自分たち家族だけで済む新築一戸建てを買うというのも、良いなと改めて思いました。
平屋建ての総合情報
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