三世代で近居をすることのメリット
近居が少子高齢化の有効な対策として、今注目されています。
日本の昔の暮らし方では当たり前だった、祖父母と父母、そして孫といった多世帯が共に暮らすかたち。
現代では馴染みの薄いスタイルですが、三世代で暮らすことは利点が多くあります。
私は同居生活中の本家長男の嫁です。
結婚前は遠距離だったので、価値観も違うし土地勘のない場所での暮らしは不安でした。
ですが、暮らしてみれば案外どうにかそれなりにやっていけるものです。
若かったのもありまして、まあ若いからねで許して貰いながら、生活の中に入っていけた感じです。
若さ故許される事を重ねながら、日常に慣れれば結構楽ですよ、と個人の経験から言ってしまいます。
本家なので墓が傍にあります。
自家用車で、二十分も行けば墓参りできちゃいます。
お寺の所在地も分かりますし、子供たちを連れて墓参りも手軽にできます。
幼い子を連れて遠距離、墓に向かう苦労はしたことがありません。
お墓を粗末にしているから悪いことがおきる、などの不安を煽られることもなく日々穏やかに過ごせます。
遠方のお墓が心配で、墓の引っ越しをするとしたら手続きは煩雑、都会は墓不足、となにかと手間です。
その心配はありませんし、台風なんかで被害を受けていないかすぐ確認に行けるのが良いですね。
とは言え、これは少数派の意見と言えます。
関西の町中に住む母と話すと独居老人がとても多いと言われます。
母は介護現場で数十年働いている現役で、独居老人のお宅訪問なども仕事に含みます。
一時期のベットタウン計画で流行った分譲マンションに住まい続ける高齢者たちが多いと言います。
子世代はどんどん職場の傍に所帯を構えて行って、利便性に難ありな場所に住み続けるのは高齢者と聞きます。
仕事のある都市部に子世帯は集中せざるを得ないというのも、現実問題としてあります。
人間関係の問題が無ければ、近居は助かりますしお互いの安心感は代えがたいものです。
いざという時は案外すぐに畳みかけてきますので、近くにいて生活のリズムがある程度分かっていれば負担は最小限で済みます。
頼り、頼られはコスパが悪いと言われそうですが、介護の保障は年々削られて行っています。
少ない労力で、最大限の効果が得られるようにしたいなら近居でお互いの生活感を理解してあった方が安心できますよ。
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