近居生活でのトラブル対処法とトラブル防止策
近居を促進する理由として、子育てのサポート、親世代の介護を見込んでいる側面があります。
ですが、親世帯には親世帯の事情があるものです。
子守は任せて、と言われて夫婦共働きに戻ったが、やはり子守は出来なかったと戻されてしまって、お互いに気まずくなってしまう。
そんなトラブルも起きる可能性は、あります。
近居で、祖父母が孫の面倒をみる予定であっても予想以上に子育てサポートは疲れるものです。
ある番組では、積極的に育孫をされているご夫婦の一日を紹介されていました。
夕方、家に帰る時間もバラバラな幼稚園の子と小学生の子を、ご主人が2ケ所、お迎えに行きます。
そして、家に帰った子たちの習い事への送迎もして、娘夫婦のどちらかが仕事を終えるのを待つのです。
夕方16時から、19時くらいまでゆっくりする暇もありません。
娘さんはインタビューに答えます。
助けがなかったら、復職は出来なかったと思うがつい、気軽にいつも通りお願いね、と頼んでしまうと。
親御さんはインタビュアーにこう呟きます。
助けてもらうのが全部あたりまえのようにされると、ちょっと違うんじゃないのと思う、と。
上記のケースは、親御さんが健在だから成立しているのであって、逆に言えば親御さん次第の部分が大きすぎます。
親御さんが急病になった、または遠くにいる祖母が具合が悪くなって介護にも行かなくてはいけない。
そんな状態になればたちまち子供の世話の問題が立ちはだかります。
見てくれるって言うから職場復帰したのに、と思うでしょうけれども、事情が事情で仕方ない。
今まで頼っていた分、生活を変えるのは大変です。
こうなると、お互いが折角頑張って支え合っていたのに却ってトラブルを招いてしまったようで、悲しいですね。
子育ては、基本は夫婦が行うものと考えて、会社や企業の子育て支援を活用したりしましょう。
高齢になってくると、介護にまつわるトラブルが生じてきます。
穏やかに、優しく、年を重ねる事が出来れば幸せなのですが、認知症など周囲の助けの必要な病気になってしまうこともあります。
認知症は記憶が不安定な初期症状に、本人が不安を一番感じていますが不安感から攻撃的になって、暴言や暴力として現れることもあります。
深刻にとらえ過ぎず、頑張り過ぎず、高齢の親のもしもの時には無理のない距離をとりましょう。
近居なら、同居よりもまだ自分の時間がはっきりしていて気分転換しやすいかも知れません。
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