近居は高齢者と認知症の問題解決の糸口になるか?
高齢者世帯で、一方が認知症を発症してしまうととても年配の妻または夫一人で抱え切れる状態ではなくなります。
また、いざ必要になったからと言ってすぐに近居を始められはしません。
近居は元からされていた方が、早期発見につながったりと介護の面では利点が多くあります。
日常の物忘れの内容が変わってくると、それは認知症の初期症状かも知れません。
物忘れは、ヒントが得られれば思い出すことも多くありますが、認知症の場合は記憶が欠けてしまうので思い出し辛くなります。
忘れているという実感も伴わないので、逆に指摘した側に攻撃的、否定的な素振りを示したりもします。
まだら呆けの症状に留まっていて、自分の現状に不安を感じていることも考えられます。
否定せずに、見守りサポートしましょう。
高齢者と接したことの少ない方も、多いのではないでしょうか。
若い方は何度も聞き返されると揶揄われているような気分になるかも。
でも、年を重ねるとそれが自然な反応になるのです。
記憶が混同したり、買ったものを忘れて何個も同じ醤油を買ってきてしまったり、家族を泥棒扱いしてしまうこともあります。
それは全部、悪気があるのではなくて忘れてしまう事が原因です。
急に親が、自分のことを他人と認識して「お久しぶりですねえ」なんて声を掛けてくることだってあります。
そうならない為に、早期発見、必要な治療を支援できる距離は大変有効です。
頑張りすぎず、抱え込みすぎないことが介護には必要な心構えです。
私の知人は高齢者のケアセンターで働いています。
ふらっと出て行ってしまう方もいて、そんな時には何か理由があるので連れ戻すのではなく付き合って歩くのだそうです。
結構、遠出されて体力を使うと聞きました。
テレビなどでも、高齢者が散歩に出られてそのまま行方知れずになる問題が取り上げられていました。
持ち物、下着などにも名前を書いておくのも良いと紹介されていました。
高齢者との近居は、なにかと大変な事がありますが目の届く範囲で過ごす事で早期発見に繋がります。
もし主人の親の介護はしたくないと思う何かがあるのなら、近居をしておくのもかえって良いものです。
距離が近いので、実子である主人が仕事が終わってから見に行きやすくなる利点があります。
いずれは皆行く道である加齢に伴う生活困難の支援を、避けてばかりでなく積極的に検討してみてはいかがでしょうか。
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