近居は介護が必要になってから、それがベスト?
近居は、両親が高齢になって、手が必要になってから始めればいいんじゃないの。
そんなご意見も多く見られますが、それは果たして一番良い選択なのでしょうか。
曖昧な感情論より、実情も踏まえた事例、データを見て介護の現状を見てみましょう。
介護が必要になってから、近居を開始する。
必要な時は急にやってきます。
若くして痴呆が始まる方もおられますし、思わぬ事故でケガをして、それが切っ掛けで寝たきりにとか。
遠方に皆が住んでいて、急に動ける人が限られると、その人にばかり不意の負担が圧し掛かります。
こんなはずではなかった、とならないために、近居の介護の内情を若いうちから頭に入れておきましょう。
2011年、インターネット調査、回答は300人の首都圏、関西圏、中部圏の近居者での統計データを紹介します。
近居介護について、元々隣居、近居していたこと回答されたのは81%で、介護の為に呼び寄せた、または自分が転居したは14%です。
近居開始年齢は、40から50代が最も多く、住まいの取得時に近居開始した世帯が多いです。
急に呼び寄せる場合は、ほとんどがきっかけになる何かがあって近居を始めています。
その際に、すでに手がかかる状態であることからサービス付の住宅を探すケースが多数のようです。
今、介護の現場は賃金の問題などで慢性的な人員不足です。
急に受け入れ先を探す場合苦労することもあるでしょう。
実際、いざとなれば近居と考えられている方の回答は開始時期の不安と住まい探しの不安を抱えています。
高齢世帯の介助の内容上位は外出の付き添いが一位で、降って5位が食事の世話とあります。
食事の世話は、親世帯の年齢にかかわらず手伝う方が多いです。
理由は、食事が偏りがちで、病気のもとになりそうだから。
または、火の扱い方が危ないから。
そんな理由から食事の支度と片付けまでを手伝うようになった、とのご意見があります。
確かに、高齢世帯の火の取り扱いは一度ヒヤリとする場面を見てしまうと気になるものです。
食事の介助までをするようになると、電車や車で30分、いざとなれば駆けつける距離はしんどい距離になります。
徒歩20分以内に住まうと食事介助の負担感は軽減されるようです。
近居はしたけれども、思った以上に行き来をする事になって、何回も転居する事になってクタクタ。
そんな事がないように、いずれ来る介護に早くから向き合うことが、かえって後の負担激減につながるかも。
平屋建ての総合情報
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