積水ハウス2500万円の家を頭金0円で建てるのは無謀か?!
目次
- 頭金0円で、積水ハウスの2500万円の家を買うのは無謀!?
- 2500万円の家だと、固定資産税はいくらになる?
- 意外な出費!?2500万円の家を建てる際の諸費用は?
- 積水ハウスで2500万円前後の家を建てた人が後悔しているポイントは?
- その①32坪・2100万円【建築総額】の場合
- その②34坪・2600万円【建築総額】の場合
- 品質、精度が高いからこその後悔ポイントも…
- 「総額」の25%は建物以外の費用
- まさかの「住み心地」で後悔!?
- ブランドか?「住みやすさ」か?
積水ハウスで平屋建てのマイホームの購入予定なのですが、頭金0円で2500万円のローンを組むことを検討しています。
自己資金が少なくても住宅を購入する人が多い時代なので、頭金0円で住宅ローンを組むという話も常識的になりつつあります。
しかし、頭金0円にリスクが伴わないと言えば嘘になります。
例えば、返済利息が多くなるため、長期にわたって莫大な金額の借金を抱えることになります。
また、金融機関による審査が厳しくなったり、頭金0円と言っても最低限の諸費用は必要になってきます。
頭金0円で2500万円の住宅ローンを組むというのは全くない話ではないですが、住宅は一生のお買い物にもなりますから、ここは慎重になって頭金分を貯金してから購入する方が賢い方法と言えます。
この夏、積水ハウスで住宅を購入します。
住宅を購入するということは、住宅ローンに加えて税金など、長期間にわたり支払が必要となってくるので、慎重にならなければいけません。
そこで、今回積水ハウスで購入を検討している2500万円の住宅について、どれくらいの固定資産税が必要になるかを見積もりました。
固定資産税は、その土地の課税標準額で異なってきます。
我が家の場合は一度の支払いで約3万円、それが年4回払いになりますから、年間約12万円の固定資産税を支払うことになります。
また、購入から3年の間は、これがまた半分に減額される制度があります。
住宅を購入する際は、その土地の課税標準額を事前に調査しておき、どれくらいの固定資産税が必要になってくるのかを把握しておく必要がありますね。
積水ハウスで2500万円の家を建てたとしても、それ以外にも多くの諸費用がかかってくるため、引っ越しをする前に必要経費を調べてみました。
まず、
- 年間約10~15万円の固定資産税、
- 印紙代約4万円、
- 約35~40万円の登記費用、
新築の場合は
- 約7~10万円の表示登記費用
が必要です。
また、これは加入する保険会社や借入する金融機関、加入の内容や期間、建物により異なってきますが、火災や地震保険料、事務手数料もかかってきます。
それらに加え、もちろん、引っ越し代やエアコン、カーテン、カーテンレール、照明、網戸などの取り付け家具代も発生します。
建築や引っ越す土地、家族の人数などにより、家を建てる際に必要な諸費用は変動しますので、まずはご家庭毎に必要経費を見積もりを立てることが重要ですね。
家を購入するにあたって、湯水のようにお金をかけられれば、かなり満足度の高い家にはなるとは思いますが、現実にはそうもいきません。
統計によれば、家を購入する平均年齢の30~40代の平均収入は、435~495万円とされています。
出典:家を買う年齢の平均
30~40代というと、結婚や家族が増えるといったライフイベントが多く発生する年代でもありますね。
特に子育てという事を考えると、アパート等の賃貸では、騒音等で周囲に迷惑をかけるかもしれないといった心配から、住宅購入を考え始める人が多そうです。
また、住宅ローンの支払いを定年前後に終えたいと考えると、30代の内に住宅を購入しておきたいところではあります。
住宅購入の予算は、年収の5倍までの価格が目安と言われており、そのまま計算すると2175~2475万円です。
家庭によっては共働きの世帯もあると思うので、この記事では少しプラスして2500万円前後で家を購入することについて考えたいと思います。
例として積水ハウスをメインに、2500万円前後で住宅を購入した人が後悔しているポイントをチェックし、同じ失敗を繰り返さないための参考にしていきましょう。
また、積水ハウスの坪単価や、メリット・デメリット、ライバルメーカーで購入した場合はどうだったのかといった点も紹介していきます。
それでは、積水ハウスの建物価格2500万円前後のお宅を見ていきましょう。
ハウスメーカー | 積水ハウス |
---|---|
商品名 | Be ECORD(ビーエコルド) |
住宅タイプ | 2階建て |
間取り | 3LDK |
構造・工法 | 軽量鉄骨造 |
家族構成 | 夫婦・息子1人の3人家族 |
土地 | 1490万円 |
建物 | 2100万円 |
費用総額 | 3590万円 |
坪単価 | 58万 |
建坪(建築面積) | 16.61坪 |
延坪(延床面積) | 31.97坪 |
<引用元>https://iegatari.com/sekisuihouse/6.html
こちらのお宅は建物価格が2100万円、坪単価58万円となっており、通常の積水ハウスの坪単価に比べ、かなり費用を抑えた作りをされているようです。
吹き抜けやウッドデッキをうまく活用して、3LDKでも広々とした印象に仕上がっていますね。
ご実家には和室があるそうですが、あまり使用されていなかった事から、新居には和室を作らなかった事を後悔のポイントとされています。
最近は賃貸でも和室のない家が多いですし、比較的若い大人ばかりの家だと和室は不要だと敬遠されることも多いですよね。
ですが、小さいお子さんがいる場合や、来客の寝泊りを考えると、意外と使うのが和室だと思います。
確かに、和室には家のテイストと合わない、メンテナンスに手間がかかる、敷き方にルールがあるといったデメリットがあります。
飲み物をこぼすと一大事ですし、モダンでシャープなインテリアに昔ながらの畳はイマイチ合いません。
とりあえず和室を作ったものの、施工業者がルールをよく知らず、敷き方が切腹の間になっていたなんてトラブルも有ったりします。
しかし、和室は汎用性が高く、畳には調湿効果やリラックス効果といったメリットもあります。
インテリアに合わなさそう、今までの家にはなかったといった理由だけでなくすには少しもったいないので、和室の要不要はよく考えてみてくださいね。
ハウスメーカー | 積水ハウス |
---|---|
間取り | 4LDK |
構造 | 工法鉄骨造 |
家族構成 | 夫婦+子供2人 |
土地 | 0円 |
建物 | 2,600万円 |
<引用元>https://arinna.co.jp/rakuraku/sekisuihouse-reputation/#index_id10
こちらのお宅では、積水ハウスの大手メーカーであることへの信頼感や、高級感のある外観、アフターサービスの良さには満足されているそうです。
ですが、設計段階での制約の多さや、坪単価が他メーカーと比較して高額である点、鉄骨故かぬくもりがないと感じてしまう事に不満があるようです。
また、ウッドデッキの広さの分駐車場が狭くなったことや、ベランダが狭いことを後悔しています。
確かに、子どもが小さいうちはウッドデッキが広いとプール遊びや、粘土遊びのような家の中で汚れが気になる遊びに使えて重宝しますが、一時の事ですよね。
そのせいで駐車場が狭くなってしまっているのは、車の乗り降りが頻繁であればあるほど、気になりそうです。
ベランダの狭さも、毎日のお洗濯の時に苦労するかもしれません。
そもそも量があまり干せなさそうですし、風が強い日などはせっかくきれいに洗った洗濯物が壁に擦れたりして、却って汚れたりするのではないかと心配になります。
最近はドラム式洗濯機が普及してきているので、外に干す人も減ってきてはいますが、それならそれで、ベランダを最初からつけないという選択肢があったのではないかと後悔しそうです。
ベランダを作る前に、ベランダが本当に必要かどうか、必要であればどんな用途でどの程度の広さが適当かをよく考えておきましょう。
積水ハウスほどの大手メーカーで家を建てたとしても、全ての人が100%満足するというのはあり得ません。
必ず、人によって細かい「後悔ポイント」が出てくるものです。
積水ハウスに関して言えば、多くを自社の工場で完結させていることがかえってデメリットにつながってしまうこともあるようです。
コチラは積水ハウスの自社工場の様子。
同社は、ヒューマンエラー(人が介在することによって生じる間違い、ミス)をなくすため、「工場で」「自動的に作る」ということを重視しています。
そのほうが品質が安定しやすく、人件費を抑えられる分だけ建物のコストを下げられるというメリットがあります。
しかしその一方で、なんでもすべてを自社製品にしてしまうことにはデメリットも伴います。
例えば、「引き戸の車輪を交換したかったが、積水ハウスで使われているものは一般的なものとは規格が違うため、ホームセンターでは手に入らなかった。積水ハウスに連絡してみたら、すでに廃盤になっていて、ドアとレールごと交換する羽目になった」という声も。
どこにでもあるような部品を使っていれば数百円~数千円で済んだかもしれない修繕が、積水ハウスを通したことで「万」単位の金額になってしまったというわけです。
これは積水ハウスに限ったことではなく、自社工場を持つメーカーさんにはわりと「あるある」な失敗談。
品質が安定していて一つ一つの精度が高いという点では非常に魅力的ですが、見方を変えれば「融通がきかない家」ともいえるでしょう。
後悔…とまでは言えないポイントかもしれませんが、一流には一流なりの「残念な欠点」があるということです。
後悔しないためにも、こういった細かい点にも意識を向けていきたいものですね。
漠然と「積水ハウスで2500万円の家を建てたい」と思っているだけだど、その夢は叶わないかもしれません。
なぜなら、想像している「2500万円の家」は2500万円相当の家ではないかもしれないからです。
こちらの解説がとてもわかりやすいのですが、建築総額には「本体価格」「別途工事費用」「諸経費」「オプション」が含まれています。
出典:不動産売却の教科書 公式サイト 積水ハウス坪単価から本体価格・建築総額シミュレーション
この場合、「本体価格」が占める割合は75%。
つまり、2500万円のうちの1875万円ほどです。
それ以外は、家そのものではないものにかかっているお金。
では、本体そのものが2500万円相当の家を建てる場合、総額はいくらになるのか?というと、「約3333万円」となります。
ですから、自分は2500万円相当の家を建てたいと思っているのか、それとも総額を2500万円に収めたいのかを明確にして交渉する必要がありますね。
ここが明確になっていれば、建てられる家の規模(延べ床面積)や商品も絞り込みやすくなるはず。
積水ハウスの坪単価の平均が約93万円なので、予算自体が2500万円という場合は、積水ハウスで建てるなら延床面積は25~30坪くらいになるでしょう。
販売延床面積の平均は「41.7坪」で価格は「3875万円」となっていますので、平均と比べると狭小な家になりそうです。
それでもやっぱり積水で建てたいのか、はたまた「それならもっと安いメーカーで広い家を建てたい」と思うのか。
金額の内訳が明確になることで選択も大きく変わるので、家づくりはやはり早い段階で「お金ベース」で考えることが大切ですね。
積水ハウスで2500万円の家を建てる場合、結構「予算ギリギリ」になるケースもあるでしょう。
その場合、肝心の「住み心地」の面で後悔することもあるので注意が必要です。
例えば、
- 自分たちの暮らし方と間取りが合っていない
- コンセントが足りない
- 部屋が温まりきるまで数時間かかる(空調を入れても寒い)
自由設計だと、間取りのアイデアも膨大にあります。
しかし、価格を抑えようと思えば思うほど、担当者任せになることも多く、結果的に無難で標準的な間取りになる傾向が。
いくらたくさんの事例を見てきたプロとはいえ、全ての家庭の生活にしっくりマッチする間取りを提案するのは難しいでしょう。
そうなるとどうしても、「ドアが開けにくい」「通路が狭い」etc、その家に住む人にしかわからない後悔ポイントは出てきてしまいます。
コンセントの場所や数もそうですよね。
一か所あたり2500円くらいなので大した金額ではないのですが、ちりも積もればで結構な金額になります。
ゆえに、少しでも費用を抑えようとして少なくすることもありますが、実際に住んでみると「ここにあればよかった」と後悔することも。
また、費用を削減するために床暖房の面積を制限した結果、「思ったよりも寒い家だった」と後悔している方も多いです。
ローコストメーカーだったらそこももっとお金をかけられたかもしれませんが、ベースが高い積水ハウスだとそういう部分を削るしかないという事情もあるでしょう。
デザイン性を追究するために大きな窓がある家を選んでいたりしたらなおさらのこと。
こういった後悔をなくすためには、やはり少し余裕のある資金計画、メーカー選びをすることが大事です。
同じ「2500万円」でも、他社ならばもっと自分たちにとって本当の意味で住み心地の良い家を建てられるかもしれません。
後悔を感じている方の多くが口に出すのは理想と現実のギャップから生まれるストレスなのです。
そういった可能性をも視野に入れつつ、イメージよりも先に「生活」「導線」をメインで情報収集&メーカー・商品選びをすることが大事でしょう。
他のメーカーとの比較では「積水ハウスは高い」といわれますが、極端に言えばお金を借りることさえできれば誰でも建てることはできます。
しかし、家づくりは「借りられる金額」ではなく、「返せる金額」を基準としてローンを組むことが重要。
意外と、積水ハウスの後悔ポイントとして「想像していたよりも金銭的にきびしい…」という金銭面の後悔を挙げる方も多いのです。
また、
「同じ2500万円で似たような時期に建てたのに、友人の家よりもかなり小さいのがむなしい」
「家をコンパクトにするために、間取りの自由度がほとんどなかった」
「ほぼほぼどれも標準仕様を選ぶことになり、結果的に設備のグレードがイマイチな家になってしまった」
「自分よりも安く建てた人の家に最先端の設備があるのを見ると悔しい」
…こんな後悔の声も上がっています。
「家本体やローコストメーカーで安く建てて、その分、設備や間取りへのこだわりに費用をかける」
「家本体は積水ハウスのような”ブランド”にこだわり、設備はオプションを減らして標準仕様を基本とする」
大きくわけると家づくりはこの2パターンに分けられますが、積水ハウスは「ブランド料」の分だけ他を削らなければならないことも多いようです。
「どうしても積水ハウスのブランドにこだわりたい」という強い気持ちがなければ、後々、後悔に繋がってしまうかもしれません。
そもそも、家の価値というものは、わかる人にはわかりますが、興味がない人には全く伝わりません。
それならば、ブランドにこだわるよりも「住みやすさ」「快適さ」に投資したほうが豊かな毎日を送れるでしょう。
「せめてこれだけは絶対に譲れない」という条件を設け、一つだけでも絶対に希望が叶うように家づくりを進めること。
これも後悔を避けるための大事なポイントです。
平屋建ての総合情報
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