アイダ設計 和室

ホーム ＞ アイダ設計といえば低価格住宅！坪単価は上がったものの地元密着型で人気 ＞ 間取り集からアイダ設計の和室を考える

ツイート　　

アイダ設計の間取り集を見ていると、同じ予算の住宅でも平屋には和室が設定されておらず、２階建てには和室が設定されているワン。

 

これは、和室の特徴をアイダ設計が考え抜いた結果。ローコストとはいえこだわった家を建てることが伝わってくるね。

 

アイダ設計の888万円の平屋、「楽らくご長寿さん」は延床面積が18.87坪。

 

仕事はリタイア、子どもは独立といった団塊世代の夫婦向け１LDK。

 

将来的な介護の問題も見据えた、間取りとなっているのです。

 

こんな高齢者向きのアイダ設計の平屋なのですが、不思議なことに和室がありません。

 

日本人はやっぱり畳、こんなセリフは年配の方がよく口にするもの。

 

それだけに、アイダ設計の「楽らくご長寿さん」のような商品ならば、和室は必須と思われるのです。

 

それでも和室はなく、あるのはLDKのかたわらにある4.5帖の畳コーナーのみ。

 

畳敷きの和室はないのです。

 

一方で、アイダ設計の間取り集を見ていると、延床面積28坪・２階建て・４LDKという間取りの888万円の家。

 

こちらには、必ず和室が用意されている事がわかります。

 

同じアイダ設計の住宅でも、方や和室がなく、方や和室が用意されている。

 

この理由はなんでしょうか？

 

和室の特徴としてまずあげられるのが、コストがかかるという点。

 

アイダ設計の和室の標準では壁が真壁だったり、天井が無垢材だったりとか。

 

このようにコストがかかるようなことを標準ではさすがにやってこないもの。

 

それでも、最低でも柱は化粧柱にしなくてはいけないというのが和室の特徴。

 

ですから、コストがかかるのです。

 

次にあげられる和室の特徴は、オールマイティさ。

 

ちゃぶ台を出したらダイニング、布団を引いたらベッドルーム、座布団だったらリビング。

 

用途を限らない便利さがあるのです。

 

その一方で、床に座っての生活は、膝に負担をかけるので、高齢者に必ずしも優しくない。

 

こんな、和室の隠れた弱点というものもあります。

 

以上の和室の特徴を考えると、アイダ設計が高齢者向けの注文住宅に和室を用意していない理由がわかるのです。

 

まずは膝に負担がかかるという点、次にコストがかかるという点。

 

この２点から、平屋建ての「楽らくご長寿さん」には和室は用意されていない。

 

その代わりコストを、「楽らくご長寿さん」ならではの住宅設備の充実にまわしている。

 

あらかじめバリアフリーを意識して、手すりが付けられてあったり、平屋の弱点である防犯のための設備が充実していたり。

 

といったところがアイダ設計が、高齢者向け平屋に標準で和室を用意していない理由でしょう。

 

一方で、アイダ設計の２階建の888万円の家、こちらに和室が用意されているのは、オールマイティさゆえ。

 

不意の来客時などに使えるのは和室、こんな考えがあってのことでしょう。

 

ローコストと一口でくくりがちですが、以上のようにアイダ設計の間取りはなかなか、考え抜かれているという感想。

 

その点は、和室の扱い一つでも、十分に伝わってくるものです。

ツイート　　

スポンサーリンク