コルクの価格はお値打ち?価格の割りに優秀なのは床材コルク
コルクを床材に使った場合、安価な無垢材と価格は変わらなくなります。
しかし、やわらかさや耐水性を考えるとコルクは優秀な床材。
敷き方を考えておけば、張替えの際の価格も安く済んでしまいます。
目次
コルクタイルは主に床材として使用されており、施工のしやすさから人気のある材料です。
床材としてコルクが注目されている特徴は6つあります。
(1)弾力性・・・内部に含んだ空気が衝撃を吸収
(2)断熱性・・・内部に含んだ空気が熱を遮断
(3)防水性・・・内部に水を含まず短時間で乾く
(4)防音性・・・足音などの音を吸収
(5)防炎性・・・火災時にコルクが炭化して延焼を防止
(6)調湿性・・・湿気を防ぎつつ適度な湿度を保つ
また、コルクはエコ素材としても注目されています。
コルクの原料は樹皮。
樹皮は約9年で再生するため、木を伐採する必要がありません。
そして、使用済みのコルクタイルは粉砕されてコルクボードなどに生まれ変わります。
このような点から、コルクタイルは時代に合ったエコ素材と言えますね。
機能性を向上するために特殊な加工が施されたものや、素材を活かしたものなど様々な種類があり、カラーバリエーションも豊富です。
ここからは、東亜コルク株式会社で取り扱っている、代表的な8つのコルクタイルを参考にみていきましょう。
(1)セラミック仕上(防滑タイプ)コルクタイル
表面にセラミック混入塗料を塗布。すべりにくく歩きやすい。
(2)セラミック仕上コルクタイル
コルク特有の弾力と高い強度・耐摩耗性を実現。
(3)強化ウレタン仕上コルクタイル
コルク地にウレタン樹脂を塗布して表面を強化。強度・耐摩耗性・歩きやすさ・滑りにくさに加えて掃除も簡単。
(4)特殊樹脂ワックス仕上コルクタイル
表面を特殊樹脂ワックスで仕上げた、トータルバランスに優れたタイル。
(5)天然オイル仕上コルクタイル
有害物質を一切含まないため、低いVOC環境を実現
(6)厚塗ワックス仕上コルクタイル(重歩行用)
重歩行(土足)専用の厚塗りワックスコーティングを施したタイル。
(7)無塗装コルクタイル
天然素材そのままの機能を活かしたタイル。
(8)トッパーアートコルク
デザイン性・耐久性・メンテナンス性の機能を備えたコルク材。
床材として非常に優れた側面を発揮するコルクですが、もちろん弱点も色々とあるのです。
そのうちの1つは価格、これが意外と高くつくもので、表面の加工次第では安価な無垢の床材を上回ってしまいます。
無垢材とコルク、床材として比較した場合に最も異なるのは、経年変化のあるなしでしょう。
キズも味になるのが無垢の床材、そのままにしておいても修復しても、なかなかによいものです。
コルクの床材になるとキズはつきにくいものの、いったんダメージが加わると、張り替え以外の方法はなくなります。
その修復費用を考えると、価格の面が気にかかるのです。
また、エコリフォームさんの動画によると、コルクタイルは紫外線によって色が抜けてしまうデメリットがあるそうです。分かりやすく解説されているので、ぜひ見てみてください。
コルクの床材を採用するときには張り替えの価格が安くなるように、タイル状のものを敷き詰める方法をとったりします。
また表面加工をキズや汚れに強いものにしたり、色目が濃いものを選んだりすれば、劣化が目立たなくてすみます。
別の項目でも取り上げたとおり、コルクは用いる場所によっては非常に優れた床材です。
例えば、子どもや高齢者が用いるような場所ならば最適でしょう。
また、日常のメンテナンスについては掃除機や雑巾のからぶきで問題はありません。
汚れがひどい場合は、ぬらした雑巾や中性洗剤で拭いてやればいいのです。
しょうゆなどの場合も扱いは同じ、ぬらした雑巾でふき取った後、中性洗剤で汚れをおとしてやる、それだけです。
コーティングは劣化しますから、フローリング用のワックスをかけてやれば耐久性も高くなります。
このように、水に濡れやすい場所、脱衣所や洗面所、トイレなどに非常に向いているのがコルクの床材なのです。
ちょっと前までなら、濡れる場所の床材といえばクッションフロア択一でした。
しかし、塩化ビニール独特の人工的な肌触りや、いかにもニセモノっぽいプリントが気に入らない人は多いもの。
そこで、耐水性が高いコルクの床材の使い勝手がよくなります。
価格はクッションフロアよりは高くなりますが、それ以外の素材とメンテナンスを考えた場合ならば我慢できるレベルでしょう。
タイル上のものを敷き詰めれば、その後の張替え費用もずいぶん節約できますし、その気になればDIYでも可能です。
こんなコルクですが、非常に愛称が悪い場合があります。
それは猫。
ちょうどいいのでしょうね、爪を研いでしまい、時間がかからずに表面はボロボロに。
こうなると、コルクを張り替えるしか方法はなくなります。
平屋建ての総合情報
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