ミサワホームの保証は30年まで!延長するための条件とは?
目次
- 何をどこまで保証してくれるの?
- 「30年」は長い?短い?
- 知らないと大変!な落とし穴
- 競合他社の保証体制はどうなっているの?
- 中古物件でも安心です。
- それでも不安な方のために。5つのレシピで不安解消!
- イザという時、スムーズに保証を受けられるために。
- これは確認しておきたい!「外壁の反り」は保証されるの?
- 【まとめ】保証が充実しているから末永く安心!
かつてに比べて「家」の寿命は飛躍的に伸びています。
だからこそ、何をどこまで保証してくれるのかが問題。
できれば長く、責任を持って愛する家をサポートとしてくれるメーカーとお付き合いしたいものですが、ミサワホームはどうなのでしょうか。
ここでは、ミサワホームの保証体制の特徴について見ていきます。
どこのハウスメーカーも、保証体制なんて似たり寄ったり。
と思っているかもしれませんが、細かい部分まで見ていくと違いがあって、顧客や自社製品への「熱」の温度差を感じさせてくれます。
2000万円ものローンを組んで建てた家が、ほんの数年で傾いた・・・なんてことになったらたまりません。
こちらに過失があるのであればまだしも、「普通に住んでいただけなのに」となれば、なおさらです。
そんな時、メーカー側はどこまで責任を取ってくれるのか?気になるのは、その保証制度ですよね。
そもそも、「設計にミスがあるんじゃないの!?」と自信を持って抗議して良いのは築何年までなのか。
ミサワホームの場合は、「30年」が一つの目安になっています。
「保証制度・点検制度」のページにわかりやすい表が載っていますので、まずはそちらを参考にしてみましょう。
この表によれば、
- 構造体
- 防水
- 白蟻対策
これら3つの項目については、30年に渡って保証制度が適用されます。
そのほか、「設備」については5年保証、「仕上げ付属部品」は2年の保証期間が設けられています。
上記のサイトにも記載がありますが、新築の住宅については「建物の構造耐力上主要な部分につき10年間の瑕疵担保責任を負う」という決まりがあります。
そのため、どんなメーカーでも初期保証10年は常識なのですが、上述の通り、ミサワホームは「30年」。
これは業界全体から見ても最長レベルだといえます。
他にも「30年」を謳うメーカーはありますが、たいていの場合は「10年目までが初期保証で、その後は有料補修を受けた場合のみの延長保証」となっています。
もともとは5年保証が常識だった日本の住宅業界に「10年保証」を始めて導入したのはミサワホームだったそうですから、「保証」について重きを置くメーカーだったことがうかがえますね。
次に「じゃあ、30年経ったらどうなるのか?」という点が気になりますが、これについては10年毎に延長していく仕組み。
ただし、保証を延長するためには以下の条件を満たしていなければなりません。
- 「新築住宅保証制度」に基づく無償点検(6ヶ月目、11ヶ月目、23ヶ月目、10年目、20年目)を欠かさず受けていること
- 「維持管理保証制度」に基づく耐久診断(15年目と30年目に有償で行われます。)を欠かさず受けていること
- 点検や耐久診断の結果、「メンテナンスが必要」と判断された箇所について有償の工事を受けていること
要するに、ミサワホーム側が実施している「家の寿命を長持ちさせるための健康診断&治療」をきっちり受け続けることが最低条件だということです。
これらの条件を満たせば、「建物が存在する限り」、60年を超えても補償は継続できるということになりますね。
ここまでの内容だけを踏まえて判断すると、「そうか、じゃあミサワホームの家は、とりあえず30年目まではとりあえず何かあっても(自分に過失がなければ)修繕費用は発生しないわけだね」と思われるかもしれません。
しかし、実際には「10年点検の時に、防水工事140万円、シロアリ対策工事20万円の工事の提案を受けた」というオーナーさんもいます。
10年点検の中身についてはこちらの記事でも紹介していますので参考にしてみてくださいね。
⇒ ミサワホームの10年点検で高額な補修工事を勧められたらどうする?
あれ?30年目まではタダでやってくれるんじゃなかったの?と思ってしまいますが、よくよくメンテナンスの表を確認してみると、「※1」「※2」として次のように注意書きがあります。
※1 防水は15年目の耐久診断(有償)により30年前まで保証
※2 白蟻は、10年毎の定期点検(無償)、耐久工事(有償)により30年まで保証
つまり、「これはやったほうがいいですよ」と提案された工事を“有料”でやらなければその後の保証も継続されないということ。
うまくごまかされているような、騙されているようにも感じられますが、これはミサワホームに限ったことではなくどのメーカーでも同じことです。
そのカラクリや目的についてはコチラのサイトがわかりやすいと思うのでぜひ参考にしてみてくださいね。
⇒ 外壁塗装パートナーズ「【ミサワホーム編】ハウスメーカーで建てた我が家は、ハウスメーカーで外壁塗装したほうがいいの?」
「住宅の保証システムなんて、どこも似たり寄ったり。大差はないだろう」
と思っている方は多いでしょうし、かくいう私もそのように感じているところがあります。
しかし、ミサワホームの関連サイトでは「ミサワの初期保証は業界でも最長レベル」「10保証を最初に始めたのはミサワホームといった記述も多いので、保証についてはメーカーによって熱の入れ込み具合が違うのかもしれません。
例えば、ミサワホームのライバルとしてよく名前が上がる積水ハウスはどうでしょうか。
こちらもやはり、初期保証(構造・防水)は「30年」を謳っていますね。
その後も、必要な点検や工事を“有料”で受ければ10年ずつ保証を延期していけるという点も同じです。
同じく、よく比較されるダイワハウスも初期保証は30年。
「家の需要は伸びている」「海外のように、50年、100年と住み継ぐのが当たり前の時代になる」なんて説もありますが、やはり今後も「30年」は一つの区切りとなるのでしょう。
それは単に「住宅の寿命がそのくらいだから」という理由だけではありません。
30年経てば、住む人のライフスタイルや家族構成も変化しているはずです。
子供と同居するにしても、コンパクトなマンションに住み替えるにしても、あるいは高齢者向けの施設に入るにしても、いつかは「この家をどうしようか?」と考えるタイミングはやってきます。
日本の場合は、それがだいたい「家を建ててから30年後」というケースが多いのでしょう。
ですから、家を買うタイミングで
「30年後、ウチの家族はどうなっているのかな」
「その先、どうしようかな?」
・・・と、漠然とでも「30年後、そしてその後」のことをシミュレーションしておくことが大事ですね。
当然、その延長線上には「今まで住んていたミサワホームの家を中古として売って、他に住み替える」という選択肢もあるわけですよね。
空き家の増加が社会問題になっている昨今。
マイホームを「新築」するのではなく中古物件を購入してカスタマイズ(リノベーション)を施して住もうと考えている方も少なくありません。
かくいう私もその一人で、いつかは「平屋の中古をリノベーションして住む」のもイイかなと考えています。
ただ、中古の場合は、
- 「その家の保証はどうなっているんだろう?」
- 「構造部分の耐久性などは大丈夫なのかな?」
- 今までどんなメンテナンスが施されてきたんだろう?」
という点が気になるところです。
どんなに格安な物件であっても、保証や補修の履歴がハッキリしない物件に住むのは、やはり不安ですよね。
その点、ミサワホームには「既存住宅保証制度」があります。
これは、すでに保証が満了している住宅であっても、「売買の時には耐久診断や耐久工事を施しますよ」、「再保証を行いますよ」という制度。
耐久工事の実施から10年間にわたって、「構造体」「白蟻」「防水」の保証がつきます。
これなら、中古物件でも安心ですね!
このような保証の有無からも、そのメーカーの“商品への愛”の強さをうかがい知ることができます。
他社と比較しても、ミサワホームの保証体制は手厚いようです。
しかし、それでもあれこれ不安はついてまわるもの。
住宅購入は一生に一度とも言える大きな買い物ですから、慎重になるのは当然でしょう。
特に、「ローンを返済できなくなったらどうしよう」という不安をぬぐい切れずにいる方は多いのではないでしょうか。
そのような不安を解消するべく、ミサワホームでは「安心のフルサポート ミサワレシピ」というものを用意しています。
ミサワレシピ
- 返済できなくなったらローンを肩代わり
- 安心の30年保証は無期限の延長が可能
- 無料で土地選びをアドバイス
- 大収納空間「蔵」が暮らしの常識を変える
- 光熱費を大幅に削減する未来型住宅「ZEH」
大きく分けると、上記のような5つのレシピがあり、その一つ目として「返済できなくなったらローンを肩代わりします」と約束しているんです。
これは「ミサワライフデザインシステム」という制度で、万が一の時には「家を返せる」というのが特徴的。
移住・住み替え支援機構が間に入ることで、「売る」「貸す」だけではなく「返す」という選択もできるんです。
これは業界全体から見ても画期的なことなのだとか。
これなら、「売りたいのに売れなかったらどうしよう」という不安も解消されますね。
ここまで、「ミサワホームではどんな保証を受けられるのか?」という観点でまとめてきました。
また、ミサワホームの保証の手厚さについてはこちらの記事でも書いています。
⇒ ミサワホームの保証とメンテナンス費用。大手の実力を見よ!
が、せっかく保証体制がしっかりしていてもイザという時にそれをスムーズに受けられないのでは意味がありません。
保証を受けるためにはどんな手続きが必要なのでしょうか。
「これって、保証の範囲内で直してもらえるんじゃない?」と思えるような不具合があった場合は、まずはミサワホームに“文書で”申し出なければいけません。
電話連絡でもOKですが、「内容を明確にするために」ということで、文書にしたものをディーラーに渡す必要があるそうです。
その後、担当者による調査があり、「保証適用事項に該当する」と認められれば無償での補修を受けることができます。
一方、「これは保証の対象外だ」と見なされれば有償でメンテナンスを行うことになります。(希望する場合であって、強制ではありません。)
ちなみに、ミサワホームの公式サイトにもあるように、保証を受けるためには各種重要書類の一式を提示する必要がありますので確認しておきましょう。
- 保証書
- 工事請負契約書または売買契約書
- 確認通知書
- ホームケアハンドブック
- 地耐力調査報告書
- 設備等の保証書
- 保証延長、再保証を受けた場合の証書
- 基礎補強または地盤改良を行った場合の図書
- 増改築、模様替えなどを行った場合の、関連資料
- 保証書に基づく保証請求者の地位を承継した場合、その関連資料
リストを見ても、「そんなのあったっけ?」という感じでピンとこない書類も多いでしょう。
イザという時に「あれがない、これがない」と探し回ることにならないように、とにかく、家に関する書類は全て一つのところにまとめて保管しておくのが安心。
これは家族みんなのルールとして共有しておいたほうが良いですね。(持ち出したら必ず元の場所に戻すようにルール化しましょう。)
ミサワホームは有料の10年点検が保証のベースとなっていますが、「10年どころか9年で不具合が出た。でもミサワ側からの保証は受けられなかった」と憤りをあらわにしているオーナーさんもいます。
これは「e戸建て」という口コミサイトに寄せられたものですが、サイディング(外壁)がなんらかの理由で5mmも浮いてきているそうなんです。
これに対してのミサワホームの対応は以下の通り。
- ミサワからの保証はナシ
- サイディングの製造元であるニチハが無償で補修
- 劣化した外壁の塗装は顧客負担
契約書で外壁の浮きや反りについて確認したところ「具体的な記載はなかった」とのことで、担当者からも「保証はありません」とハッキリ言われてしまったそうです。
ニチハのサイディングについては他サイトでも「外壁が浮いてきた」という書き込みがありましたので、こういったケースは珍しいことではないのかもしれません。
「客はニチハと契約したわけではないから、ミサワも何らかの形で保証すべきだ」
こんな意見もありますが、みなさんはどう思われますか?
今回、雨漏りの症状はなかったようですが、場合によっては「サイディングが反る⇒隙間から雨漏りする」ということだって考えられますよね。
雨漏り保証は10年となっていますので、仮にこの“浮き”が原因で雨漏りが起きていたらミサワも言い逃れはできなかったでしょう。
これからミサワホームで建てることを検討されている方は、「ネットでこんな書き込みを見たんですが、大丈夫なんですか?」「外壁の浮きって保証されないんですか?」とぜひ質問してみてください。
どんな買い物についても言えることですが、高額なものであればあるほど“もやもや”は事前に解消しておくべきです!
ミサワホームの10年点検についてはコチラの記事でも紹介していますのでぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。
⇒ 参考:ミサワホームの10年点検で出たこの結果をどう受け止めれば。。。
初期保証が長いこと、保証が満了している住宅についても再保証制度を行うシステムがあることなどから、ミサワホームは「保証」に重きを置くメーカーであることがお分かりいただけたかと思います。
今一度、そのポイントをまとめておきましょう。
- ミサワホームの初期保証は30年
- 上記の保証期間は業界全体から見ても長い方である
- 条件を満たせば保証を延長することもでき、建物が存在する限り保証を受け続けることができる
- ただし、保証を延長するにはお金がかかる
- 「既存住宅保証制度」があり、中古住宅を売買する際にも安心
「保証」を大事にしているということは、それだけ、自分たちが作った住宅への責任感が強いという表れ。
保証を継続するには100万円単位の費用がかかることもあり迷うポイントではありますが、「安心をお金で買う」という意味でも継続契約しておいて損はないでしょう。
空き家問題が深刻な社会問題となっている昨今だからこそ、自分が建てた家に責任を持つという意味で、ミサワホームのように保証体制がしっかりしているメーカーを選ぶべきなのかもしれません。
それが、家を持つ人の「責任」と言えるのではないでしょうか。
平屋建ての総合情報
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