桧家住宅の家は床暖房のメリットを実感しやすい構造。選べる床材の種類は?
桧家住宅で家を建てた方の情報を参考にしてみると、寒冷地(北東北から北海道にかけて)を除けば「床暖房は必要ない」という声が非常に多いです。
それは、同社の家が非常に断熱性に優れているという証拠。
ヒノキヤグループの社長自らが自身のブログで言っているように、外気を遮断して床下に冷気を入れない基礎断熱を採用しているため、「床から冷えて底冷えする」ということがないのです。
ですから、「床暖房をつけたけど、結局あまり使っていない」というオーナーさんも多いんですね。
しかし、ヒノキヤグループの社長によれば、「1階の床下がしっかり断熱されているからこそ、床暖房の効率が良くなる」ゆえに「桧家住宅の家は床暖房に非常に適した環境を作れる」とのこと。
⇒ ヒノキヤグループ 社長ブログ 「暖房機器の選び方 床暖房」
床暖房があってもなくても暖かいけれど、寒い土地であればぜひ積極的に採用することを検討してみたいところです。
床暖房は輻射熱を使って床を温める暖房機器なので、床材に“熱”という負荷がかかります。
そのため、床材の種類によっては熱で変形したり割れてしまったりすることがあるため、選べる床材が限られていたりします。
桧家住宅はどうなのか?と調べていたところ、「オプションで床暖房のある家を建てました」という桧家住宅の社員さんの実例を見つけました。
https://www.hinokiya.jp/gallery/staff/011.php
白い壁紙クロスにウッディな家具や建材をコーディネートした、北欧風のほっこり感のあるインテリア。
LDKに床暖房を採用しているとのことですが、パッと見た感じでは無垢材か合板か見分けがつかない感じですよね。
https://www.hinokiya.jp/gallery/staff/011.php
ただ、つけたオプションの項目に「無垢床」という記載はないので、これは標準の床材だと推測されます。
調べてみたところ、桧家住宅のオリジナル床材またはEIDAIの「アトムフィットGM」を選んでいる方が多いようです。(オリジナル品については記載がありませんが、アトムフィットのほうは床暖房に対応しています)
せっかく念願のマイホームを建てるのだから、やっぱり床材は「無垢」にこだわりたい!という方も多いことでしょう。
しかし、無垢材は熱や乾燥に弱いため、一般的には「床暖房を採用するなら無垢の床材はあきらめたほうがいい」と言われることが多いです。
とはいえ、全ての無垢材が「床暖房NG」なのかというと、決してそうではありません。
例えば、EIDAIの「プレミアムク」は床暖房にも対応可能なタイプの無垢床材です。
https://www.eidai.com/product/flooring/premiermuku/performance.html
こちらは「形状安定化」という特別な処理(人工的に乾燥させる)を施すことによって、熱による変形が起こりにくくなっているタイプの床材。
木の内側で働く内部応力を効果的に抑えることができ、木が不均一に伸縮するのを防ぐことができるのです。
オプションにはなりますが桧家住宅でも採用することは可能のようですから、「床暖房と無垢床材、どっちも諦められない!」という場合はこのようなフローリングを検討されてみてはいかがでしょうか。
ただ、無垢の床材は合板のフローリングに比べてとてもデリケート。
ちょっとしたことで傷がつきやすかったり、シミができやすかったり等、メンテナンス上のデメリットもついてまわります。
そこでオススメしたいのが、同じくEIDAIが販売している「銘樹」という床材です。
https://www.eidai.com/product/flooring/meijyu/
いわゆる「挽き板」と呼ばれるもので、回転するノコで切り出した2㎜厚の板を合板に貼り合わせたもの。
1枚ものの無垢板に引けを取らない重厚感があり、なおかつ基材が合板なので水分や温度の影響を受けにくく変形が生じにくいというメリットがあります。
おまけに、
- 擦り傷や摩耗に強い
- ワックスフリー
- 抗菌加工
と、メンテナンスが楽ちんなこともポイント高いですね。
もちろん、床暖房にも対応していますので、桧家住宅でもオプションとしてこの床材を選ぶ方もいらっしゃるようです。
見た目に“高見え”して、なおかつメンテナンスもラクとは、主婦目線ではぜひともプッシュしたい床材ですね。
「主婦目線」という観点でいうと、メンテナンスのラクさに加えて「電気代」も気になるところです。
暖房器具は、熱を生み出すわけですからつけっぱなしにしていればかなり電気を消耗しそう。
かくいう私も、冬になるとコタツで寝落ちすることが多く、電気代の請求書を見てため息をつくことも多いです。
桧家住宅で床暖房を採用した場合はどうなのか?というと、ポイントは「(設置する)面積にある」と言えそう。
費用をケチって面積を小さくしてしまうと、部分的にしか温まらないので結局はエアコンを併用することになって高くつきます。
逆に、ある程度広い面積(例えばLDK全体とか)に床暖房を施工すると、部屋全体が温まってエアコン要らず。
つまり、床暖房を設置するなら「エアコンは付けずに、床暖だけで部屋全体を温める」と目的をハッキリさせておく必要があるわけですね。
その場合は、「温水式」のほうがランニングコストを節約できます。(熱源はガスでも電気でもOK)
せっかく設置したのに「電気代が高くつくから結局使わなくなった」なんてことにならないように、床暖房をつけるのであれば「どこに」「どの程度の効果を期待して設置するのか」というコンセプトを明確にしておきましょう。
桧家住宅の家で床暖房を設置することの是非や注意点についてご紹介しました。
ポイントをまとめます。
- 桧家住宅の家は床暖房がなくても暖かい(※寒冷地を除く)
- 一方で、床暖房を設置するにも都合が良い構造である
- 床材はオリジナルかEIDAIの品
- オプションなら、床暖房と無垢床材を併用することも可能
- 電気代を節約するには、ある程度広い面積で施工したほうが良い
一条工務店とは違って床暖房が標準装備になっているわけではありませんので、設置には百万円オーダーのイニシャルコストがかかります。
しかし、オーナーさんのブログなどを拝見してみると、せっかくつけた床暖房が宝の持ち腐れ状態になっているケースもあるようです。
「設置損」にならないように、床暖房をつける場所や面積、目的(部分的に温めたいのか、それとも部屋全体を?誰のために?)については家族でしっかり話し合っておきましょう。
参考に、実際に設置した場合の電気代のデータなどを複数サンプル見せてもらえるとありがたいですね。
ぜひ、担当の営業さんに交渉を!
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