中古の家を安心して購入するには、やっぱり保証が必要
中古の家の保証期間は短すぎるとの声が常々ありました。
そこで設けられたのが「既存住宅売買かし保険」、これに加入すれば最長5年間の保証が得られ、中古の家を安心して購入できるというもの。ぜひ利用すべき制度なのですが、色々問題はありまして、、、。
人間は正直なのが一番とかいいますが、中古の家の売買をおこなう時に売主が正直かどうかは非常に大きな問題です。
何しろ多額のお金が動く取引、売主は少しでも高く売りたいと考えます。
だから、その住宅の悪いところすべてを正直に話すとは限らない。
実は、雨漏りがしている、シロアリに食われているなどは、買主にばれると大幅な減額になる、最悪売れなくなるかもしれない事柄。
これらの欠陥や不具合を瑕疵(かし)と呼びますが、たまらないのは買主の方。
売主が黙っていた、もしくは本当に知らなかった瑕疵があった場合、保証制度がないと不安で中古の家など購入できません。
そこで一応2年間の保証期間が定められてはいるのですが、個人が売主の場合、2年間は長すぎます。
お金がすぐにでも必要だから、中古の家を売却したのに、瑕疵が見つかったから直せといわれても、手元にお金がない。
こんなケースが予想されからです。
そこで、瑕疵に対する保証期間は売買契約書で個別に定められることが多く、通例では3カ月間。
、、、これって期間が短すぎない?と常々いわれ続けていました。
新築の家の場合、雨漏りや構造躯体に問題があるなど、深刻な瑕疵が見つかった場合は、売主が補修しなくてはいけません。
この場合の保証期間、国が定めているのは10年間、住宅メーカーによっては例えば20年など独自の保証期間を定めています。
それに対して、中古の家は数カ月。
これでは、中古の家の取引自体が盛んになるとは思えません。
そこで国は「既存住宅売買かし保険」という制度を定めました。
これは中古の家の検査と保証がセットになった保険の制度。
中古の家の売買時に一定の検査に合格すれば、瑕疵が発覚した場合に最長5年間の保証を、保険会社がしてくれるのです。
この保証さえあれば、安心して中古の家を買うことができるね!!となるはず。
なのですが、実際のところ中古の家全てがこの保険に加入して、保証期間を付けて販売されている訳ではありません。
なぜなら一戸建ての住宅の場合、最低でも8万円弱の保証料金がかかってしまい、誰が負担するのか明確ではないから。
普通に考えると、安心して買ってもらいたい売主のはずなのです。
しかし、保証を付けたからといってその分の金額を上積みして、中古の家が売れるとは限りません。
また、買主も保証の金額を負担できるかというと、必ずしもそうとは限らない。
ですから、中古の家の保証制度についてはまだ、一般的とはいえないのです。
中古の家の売買が、今後増加させたいと目論むならば、補助金制度でも作るべきですし、住宅ローン控除がそれに当たります。
上手く利用すれば皆が幸せになりそうなのですが、、、。
平屋建ての総合情報
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