フローリングの浮きの補修方法が知りたい!自分でできる対処法はある?
雨が続いたり、湿気の多い季節になると気になりだすのがフローリングの不具合。
中でも、フローリングの浮きの補修方法について知りたいと言う方が多いようです。
建てたばかりの平屋なのにフローリングが浮いている・・・なんてケースも!?
フローリングの浮きの補修方法には、一時的な修理と、大規模な工事があります。
目次
- 浮きの原因は?
- 補修方法は?
- まずは自力でどうにかしたい。そんな時にオススメのアイテム
- エポキシ樹脂系注入剤「フロアメンダー」で浮きは直る?
- 安易に手を加えてしまうのはNG!
- フローリングの種類によって原因は異なります
- 日頃から気を付けるべきことは・・・
- その“床鳴り”も“浮き”が原因かも!?
- 【まとめ】保証が受けられるうちに施工業者に相談しよう
そもそも、フローリングが浮いてしまう原因とはどのようなことが考えられるのでしょうか?
建てたばかりの平屋で床が浮くなんてあり得るの!?
一度気になりだすと、どうにも見過ごすことができなくなりがちなフローリングの浮き。
私が住んでいる賃貸でも、微妙に気になっている部分があります。
普段は気づかないレベルですが、床に寝転んだり掃除をしたりしていると「ん?」と・・・。
でも、どうせ借りている家だし、いずれは引っ越すんだし・・・とあまり気にしたことがなかったのですが、もしもこれが新築で購入した平屋住宅だったら?
「なんでこんなことが起こるの!?」って食い下がってしまいそうな気がします(笑)。
よくある原因の一つが、フローリングの板と板の“継ぎ目”の部分の不具合なんだとか。
フローリングは、何層かの合板を重ねた上に厚さ数ミリの木目の化粧板を貼った構造になっているのですが、木には「湿度によって伸縮する」という性質があるため、継ぎ目部分がきつくなったり緩くなったりしてしまうのです。
これが、表面的には「浮いている」ように見えるわけですね。
このような木の性質を「調湿機能」と言いますが、フローリングの浮きの補修方法を考える上でもこの機能は無視できません!
価格が安いハウスメーカーだと、フローリングについては注意したほうが良い可能性があるなと、個人的には思っています。
⇒ フローリングの出来は、やっぱり値段なり?アイダ設計の場合
では、フローリングの浮きの補修方法としては具体的にどんな方法があるのでしょうか?
調べてみたところ、ざっくりと分けると「一時しのぎ的な方法」と「大規模な補修」の2つの選択肢があるようです。
前者は、釘やビスを打ち込んで固定したり、すき間に接着剤を注入するといった方法です。
「あっ!浮いている!!」とハッキリわかる部分を、ピンポイントで修復するということですね。
後者は、フローリングを張り替えるという施工内容。
これはもう、素人目にも直感的に「お金がかかりそう!」とわかりますよね(笑)。
業者に依頼すると、工事費込みで一部屋(8畳程度)あたり最低でも3万円はかかります。
⇒ フローリングの張替えは一部でも可能なの!?費用はどれくらい?
また、もともとのフローリング材が廃盤になっていたりすることはよくあるようですから、他の部屋と同じフローリングにはできないという可能性もあります。
う~ん、新築の平屋なら同じ床材で張替えることができそうですが、中古住宅だとなかなか厳しそうですねえ。
自分でできる補修としては、こんなアイテムを使った方法が人気です。
出典:コニシ株式会社 公式サイト ボンド フロアメンダー解説ページ
簡単に言うと、このボンドを注入して「隙間」を埋めることによって問題を解決するという修繕方法です。
エポキシ樹脂系の接着剤なので、注入する時はドロッとした液体ですが時間が経つと硬化して固まります。(※硬化するまで12時間かかります)
硬化した後の体積変化も少なく、なおかつ耐水性にも優れているので、一度修繕するとしばらくその状態をキープすることができるでしょう。
手を汚さずに施工できるので、素人がDIYでお試しするにはちょうど良いアイテムではないかと感じます。
フローリングの「浮き」の他、床鳴り、きしみの改善にも効果が期待できるとのことですから、「気になる症状が出ているけどまだそれほど深刻ではない」「業者に依頼する前に自分でできることを試してみたい」という方はトライしてみると良いでしょう。
1箱あたり1,133円(税込み、送料別)というプチプライスなのも嬉しいポイント。
これで状況が改善したら安上がりですよね。
こういったアイテムはありそうでいてなかなかないようなので、ネットでの評価も高めです。
フローリングの修理に便利なアイテムについてはこちらでも紹介していますので合わせてチェックしてみてくださいね。
一方で、「期待した効果が得られなかった」という口コミも散見しますので、やはりフローリングの浮きは原因が様々で、症状に合わせて適切な対処をしないと根本的な解決にはならないといことがわかりますね。
DIYで床鳴りや“浮き”を解決できると評判の「フロアメンダー」。
実施にこれを使って床を自分で修復してみたという方の動画を見つけましたのでシェアします。
この方の場合は、まずドリルで床に直径2mmの穴を開け、そこから薬剤を注入していくというスタイル。
個人的には、「えええ!そんな大胆に穴開けちゃって大丈夫なの?」と思ってしまいました。
ただ、この穴は後半につまようじで作った栓で丁寧に埋めていきます。
動画で全体の流れを見る限りでは、作業自体は単純ですが素人が実際に一人でやるとなったら・・・どうでしょうか。
液の注入自体はさほど難しくないように見えますが、穴を開けてそれをキレイに埋めるという作業はやってみないとわかりません。
この方は職業として住宅関係のことに携わっているからこそこんな風にきれいに仕上がるのであって、ずぶの素人がやったらこうはいかないかもしれませんね。
しかし、それなりに手先の器用さに自信があり、DIYにも慣れている方であれば難なくできる作業のようにも見えます。
フロアメンダーを使った床鳴り修復方法として一つ参考になる情報ではあるので、「自分でやってみたいけど、具体的な手順がわからない」という方はぜひチェックしてみてください!
しかし、フローリングの浮きが気になるからといって安易に自分で手を加えてしまうのはオススメできません。
また、安い業者を自分で探して直してもらうというのもできれば避けたほう良いでしょう。
なぜなら、施工業者以外の手を加えてしまうと保証が受けられなくなってしまうからです。
例えば、施工業者から推奨されている製品以外のものでワックスがけをして、それでフローリングに不具合が生じてしまった場合でも「補償対象外」とされてしまいます。
ましてや、浮きの修繕で張替えなどをしてしまったら、「これはウチが張ったフローリングではない」「だから責任はとれませんよ」ということになるでしょう。
確かに大手の住宅メーカーはメンテナンス費用も高くつくケースが多いので、もっと安い張替え業者にお願いしたくなる気持ちはよくわかります。
しかし、このように受けられるはずの保証を受けられず、それが原因で建物本体の保証も延長できなくなってしまったりするケースもありますのでご注意ください。
フローリングの浮きなど、なにか「あれ?おかしいな」と思うことがればまずは施工業者に相談するのが手堅いです。
ここまで紹介してきたのは、木材のフローリングの場合。
もし、マンションなどでよく見るソフトタイプのクッションフローリングなどで浮きが生じた場合は少々事情が違ってきます。
この場合は、板と板の“継ぎ目”が原因というよりも、フローリングと下地(コンクリート板)に隙間が生じていることが原因。
専門的には「フリク」といいますが、接合面がまっ平ではないので浮いてしまったり音が出たりしてしまうのです。
液状の石こうセメントで凸凹を解消してからフローリングを貼っているはずですが、人間の手作業ですからどうしてもこういった不具合が出てしまうんですって。
これはある意味では「誤差」の範囲内ですが、気になるようであればフローリングを剥がして下地を塗り直してもらうなどの対処法があります。
この場合も、やはり他社でやってしまうと保証が受けられなくなったりしますので、まずは施工業者に相談しましょう。
クッションフロアについてはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
⇒ フローリングを張替えるならクッションフロア!その魅力は?
“浮き”が気になってフローリングの浮きの補修方法をあれこれ調べている方も多いかもしれませんが、建物の構造強度上は問題がないと言われていますのでご安心ください!
極端なことを言えば、別に無理に直さなくても家が倒れたりする心配はないということです。
ただ、そうは言っても、床が浮いている状態って決して気持ちが良いものではありませんよね。
浮きをこれ以上悪化させないために、あるいは予防するためには、日頃の掃除やメンテナンスにも注意が必要です。
木は水気を吸い取りやすいものですから、水をこぼしてそのまま放置はNG!
⇒ 洗面台のフローリング張替えならクッションフロアがおススメ!
また、水気の多い雑巾で掃除するのも避けましょう。
私、今の賃貸物件ではフローリングの雑巾がけを日課にしているのですが、マイホームを建てたら掃除の方法を変えなければいけないですね・・・(笑)。
「水拭きしたら必ず乾拭きで仕上げる」がフローリング掃除の基本と言えそうです。
また、定期的にワックスをかけて、フローリングの表面にコーティング層をつくることも“浮き“予防に効果的だそうです。
これからマイホーム建築をお考えの方は、フローリングを長持ちさせる方法についても事前にリサーチしておきましょう。
※リビングにオススメの床材については
リビングにオススメする床材については、『リビングおすすめ床材は?リビングに何を求めるかで床材の選び方が変わる』にて詳しく解説しています。
あわせてお読み下さい(^^)
床が浮いてくるという症状の他に、「床鳴り」も気になるフローリング症状の一つですよね。
我が家の床も、ちょっとした動きでギシギシ言う部分があり、以前から気になっていました。
それも、日によって鳴り方の程度が違ったりもするので、ますます気にしてしまいます。
調べてみたところ、この床鳴りの症状も”浮き“と無関係ではないようです。
関西方面の床補修を手掛けるコチラの業者さんの解説が非常に参考になるのですが、
水分が原因でフローリングの劣化が進行 → それが“浮き”につながり → 床がきしんで鳴る
というわけです。
⇒ 大阪、兵庫の補修屋『東住リペア』 「傷つけたフローリングを自分で直す!補修ペンやパテの使用法を解説」
こちらの業者さんが解説しているように、補修方法は意外と簡単。
床鳴りする部分に、補修用のボンドを流し込んで浮いている部分を埋めるんです。
「コニシボンドフロアメンダー」というアイテムが使われていましたので詳細を調べてみましたが、「床を解体せずに床鳴り、床浮きを補修できる」という謳い文句。
15g単位で個包装になっていて、手を汚さずに床に注入できるというのも魅力的ですね。
3パック 45g入って1,647円ですから、「試しに買ってみようか」と思える金額。
浮きの程度によって、どれだけの量が必要かは違ってきますが、まずはお試ししてみる価値はありはありそうです。
床を解体したりと大がかりな工事ナシで浮きや床鳴りが改善するのであれば儲けものですからね。
その他、自分でDIY修理する場合に知っておきたい基礎知識はコチラの記事でまとめています。
後で「やらなければよかった」と後悔することがないように、事前に準備&心構えが必要ですね。
このように、フローリングの浮きは素材や施工方法によって原因や対処法が異なります。
ポイントをまとめていきましょう。
- 木のフローリングの”浮き”は板と板の継ぎ目が原因で、木の調湿作用が影響している現象
- 補修方法としては、「継ぎ目の隙間を埋める」「フローリングを張り替える」という2通りがある
- クッションフロアの場合は下地の接合面に原因がある
- 保証の問題があるので、施工業者に依頼するのが好ましい
- フローリングの浮きは日々のメンテナンスで予防できる
「誤差の範囲」とも言われる“浮き”や“音” ですが、気になり始めるとどうしても気になるもの。
放っておいても改善するものではないので、保証が受けられるうちに、早めの対処が吉です!
平屋建ての総合情報
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