auでんきには売電できない!?じゃあ、どうすれば・・・?
太陽光発電システムをお持ちのご家庭では、電気を「買う」ほうもさることながら、「売る=売電」するほうの価格も気になりますよね。
auでんきは売電に応じてくれるのでしょうか。
売電収入を増やしたい方にとって、auでんきを選ぶことは吉と出るのか凶と出るのか?
電力単価の安い時間帯に電力会社から電気を買って、逆に高い時間は自宅の太陽光発電でまかなう。
それでもって、余った電気は売電する!
そんな新しいシステムで生活されているご家庭も増えていますが、auでんきに切り替えることでその生活にはどのようなメリット&デメリットがあるのでしょうか。
太陽光発電の余剰電力を売電収入に変えているお宅の場合、「電力自由化になったら売電はどうすれば良いんだろう?」という点に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
最近は「エネルギーゼロ住宅」も人気ですが、太陽光発電システムを搭載していても家庭で使う電気の全てを自家発電でまかなうのはなかなか難しいでしょうから、やはり料金の安い電力会社があればそちらに切り替えたいですよね。
でも、それによって売電の収入が下がってしまったり、そもそも買取りそのものをしてもらえなくなったりするのは困ります。
ではauでんきの場合はどうか?というと、残念ながら現段階では電気の買取りサービスは行わないとのことです。
auでんきの料金プランに魅力を感じて切り替えを希望している場合でも、売電の契約は現在のまま(各地域の電力会社との契約)継続する形になります。
私もいつか平屋のマイホームを建てたら太陽光発電システムを導入したいな・・・と思っているのですが、売電の仕組みについては実はよく知りませんでした。
auでんきはなぜ買電を行わないのか、そもそも「売電」はどんな仕組みで行われているのか?
この機会に調べてみたのですが、売電は「住宅用(10kW未満)」と「産業用(10kW以上)」で価格や売電期間が違うのですね。
平成27年度の数字を参考にしてみると、家庭用の売電価格は33円/kWhで売電期間は10年間です。(※出力制御対応機器設置義務がない場合)
つまり、この先10年間は「33円」という固定の価格で電気を売ることができるということですね。
私が今利用している中部電力の単価は1kWhあたり約25円ですから、「えっ、こんなに高く買い取ってもらえるの!?」とちょっと驚きました。
なぜ、電力会社がこんな高額で売電に応じてくれるのか?というと、意外と知られていませんがその費用を私たち国民が負担しているからです。
それが、毎月の電気料金に含まれている「再生エネルギー促進賦課金」という項目。
一件あたりにすれば毎月数百円程度ですが、電力会社はこれを元にして太陽光などの自然エネルギーで作った電気を買取っているということです。
東日本大震災以降、これまで以上に「エネルギーの自給率を上げること」に対する意識が高まっている日本では、電気を自給できる家庭が厚遇されているんですね。
各地域を牛耳ってきた大手電力会社が、「再生エネルギー促進賦課金」という形で一般家庭からエネルギーを買取るための資金を得ているのに対して、auでんきには元手になるものはありませんよね。
だから買取りを行わないのか・・・と思いきや、auでんきの料金計算にも「再生エネルギー促進賦課金」は含まれているんですね。
「再生可能エネルギーの固定価格買取制度によって電力の買取りに要した費用を負担していただくため」と記載されていますから、本来は買取りもしてくれないとつじつまが合わないのでは・・・?
ただ、auでんきの場合は自社で発電所を持っているわけではなく、東京電力など既存の一般電気事業者から“買取った電気”を売るという形になりますので、間接的には一般電気事業者に支払うようなイメージです。
なんだかややこしいですが、「支払い先はauでんきだけど、間接的に大手の電力会社に再生エネルギー促進賦課金を納めている。そのお金で、電力会社が一般家庭の売電に応じる」という感じですね。
ただ、今後はソフトバンクのように「国が決めた固定価格 +α」の金額で買い取りをしてくれる企業も増えてくるでしょうから、売電できるだけの容量を備えた太陽光発電設備をお持ちの家庭は「どこと契約するか」「どこに売るか」はじっくり見極める必要がありますね。
電気は、安く買って高く売る!
そんな新しい時代がやってきたということです。
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