多世帯住宅の特徴と間取り選びの注意点
多世帯住宅とは、いったいどんな住まいなのでしょう。
今の世帯は核家族化が進んだ現状の方が一般的な姿ですので、イメージし辛い方も多いでしょう。
核家族化はバブル期に進んだと言われています。
その前、日本の伝統的な住まい方は二世帯同居も多くありました。
多世帯住宅は、言ってみれば原点回帰でもあります。
身構えずに、まずはイメージを膨らませてみましょう。
多世帯住宅のいいところが沢山紹介されています。
ですが、実際にそんなに良いものなら皆さん二世帯三世帯にされているのでは。
身近に二世帯三世帯の方、ごろごろされています?
少なくとも私の周りには少数派、・・・むしろ聞いたことがありません。
私は二世帯ですけど、と言うと同情されたり、褒められたりします。
私の二世帯生活は、幸運なことに義父母が健在で良い方なのでとっても助かっております。
私の実例ですが、義父母が全面リフォームしてくれた棟つながりの一角を家族で使わせて貰っています。
水回りは完全に別です、おそらく、この地方都市住まいの現状から考えると古家付住宅を買ったほうがよっぽど安かったかも。
それは駐車場スペースも、生活の内容を考えて作らざるを得なかったから。
庭は広かったのですが、木が沢山植わっていましてそれを均すのに費用が掛かりました。
場所はとても便利なので異論は無かったですが、費用を考えるとこのケースは経済的とは言い難いです。
多世帯、二世帯は絶対コスパが良いかは、ケースバイケースと言いたいです。
今は一人っ子同士で結婚なんか、良くある話ですね。
そうなると、ゆくゆくは老いていく両親4人を二人で見ることもあり得る訳です。
いざその時を迎える局面で、バタバタと親の受け入れ先を考えなければならない。
それなら、ライフスタイルの変化を見越した住まいを最初から作っておく、それが多世帯住宅と言えます。
子供の部屋を、将来は老いた両親が暮らしやすいような設計にしておく。
様々な世代の人が、工夫とちょっとの手入れで暮らしやすいように変えていけるよう可変性の高い柔軟な家作りを。
多世帯住宅は目まぐるしく変わる生活をより暮らしやすくする工夫の詰まったものでもありますね。
価値観の違いはあるものとしてやっていける方でないと、相当苦痛です。
同居を解消した方の話は圧倒的に「お金に代えられないしんどさがあった」のご意見が多くありました。
根本的に価値観が理解できる、納得できる、時には違えても冷静に話し合える。
信頼と譲るところは譲る気持ちがなければ喧嘩の温床です。
逆に言えば、仲良くできる方との同居は本当に楽しく充実したものですよ。
多世帯で暮らすには間取りが重要
多世帯で生活するのは、最初のプランニングが肝心です。
生活をスタートさせてしまうと、それをまた変えていくのは大変だからです。
保険の解約なども、見直しが必要と言われますがなかなか動けませんよね。
一旦物事を初めてしまうと、なるべくそれを変えたくない、と言う心理が働きがちです。
最初の取り決めが肝心です、なるべく多くの事例を引き合いにして問題個所を無くしていきましょう。
多世帯生活って、都市で暮らす自立した核家族には馴染みがあまりないものです。
家族が増えると、その分の付き合いの幅も増えます。
多世帯で暮らす場合の様々な生活の場面を考える場合、その構成で星の数ほどの事例が広がります。
例えば、夫の父母、妻の父母、子の世帯、そしておひとりさまの妻の兄弟も含めるとなっては様々な生活様式が重なります。
全てが単独世帯並みの空間を持って、気ままに暮らせはしません。
最初に挙げた多世帯の例は、田舎なら広大な敷地に別棟を建てて暮らすというケースもあります。
そうなると伝統的な生活様式でもあるので、地方都市に古くからお住まいの実家がある方には馴染みの光景かも。
そんな経験もなく、他の世帯と共に暮らし始めるのであれば、きっかけがきっとありますね。
高齢になった、祖父母が病気がちになった、等のきっかけをよく見聞きします。
長期的な暮らしになるかもしれないし、悪化して入院となり部屋が空くかも知れない。
起こりうる色々なケースを最初から良く話し合い、検討してそれぞれの多世帯住宅の間取りを決めていきましょう。
親世帯を招いての同居となれば、費用の面も後のトラブルの原因になり易いので双方納得の計画を立てましょう。
経験から言ってしまうと、完全に分けるつもりなら失敗し易いです。
何かしら頼りたいところがあっての、多世帯化な筈です。
もし、多世帯での生活をする動機が節税の為だけであるなら、他で節約した方がお互いに良いです。
どうしても、近くに生活されていたら気になってしまいがちです。
間取りに凝って動線を完全に分けようが、生活の気配はしますし、急病などで救急車を呼ぶなどになったら頼りにされます。
プライバシー重視、自分のペースで生活したい気持ちの強い人にはとても疲れます。
時々一緒に過ごしたいし、他愛ない話も交わせる仲ですと言える間柄でないと精神的負担は大きいです。
程よくシェア、この一点がお互いに快諾できるようでないと話し合いは難しいでしょう。
世帯を構える、つまり家族が増えるんだ、と心の片隅にでも留めて置かれてください。
平屋建ての総合情報
スポンサーリンク
同じカテゴリの記事
家族の単位は父母子の三から四人、まれに五人。そう思っていましたが、2013年のハウスメーカーの記事では注文住宅のうち約三割強が多世帯住宅とありました。多世帯住宅に住まう、多世帯家族とは?夫の両親、妻の両親、またご家庭によってはその父母つまり祖父母までも込みであるかも。少し前に聞いた言葉による、2.5世帯つまり夫の兄弟姉妹、妻の兄弟姉妹も含む場合もありでしょう。複数の世代の違う世帯が一緒に居を構え暮...
多世帯同居は、経済的には文句なしに素晴らしいです。税金の面でのコスパ、引っ越しを繰り返す必要もない、家族の面倒をすぐ見れるので老後や急病も安心。健康な若夫婦でも、インフルエンザに罹った時など入口にコンビニ弁当を差し入れて頂けたりすれば有難味が分かろうというもの。そんな良いところもあるのに、実際同居している方に遭遇したことありますか。私は少なくとも二十人位の主婦に聞きましたが、私以外同居していません...
多世帯同居の、良いところはハウスメーカーさまの記事にもありますね。施工の事例は立派で綺麗、最新設備にモデルハウスのような吹き抜け天井にファンがゆっくり回っていて。上品な老夫婦と若夫婦、かわいいお子さん二人に犬までお行儀がいい。憧れますが、明らかに少し予算が険しいな、そんな普通の感覚での多世帯生活の内情をご紹介します。多世帯は賑やか!私は二世帯暮らしの地方都市住まいです。地方なら古くからの考えがまだ...
多世帯同居と近居住まいの差って、何なの?馴染みのない状態からこの二つを目にしたところで、パッと具体的なイメージには結び付きませんね。似たようなものなんじゃないの、と考えられる方も、中にはいらっしゃるかも知れません。メリット、デメリットはどちらにもありますので、目指す住まい方暮らし方から紐解いてみましょう。多世帯同居のメリットデメリットまず、多世帯同居ですが、こちらは四六時中昼夜問わず手が必要なケー...
多世帯近居は政府が進める少子化対策の一つの手立てとして注目されています。批判的な声も勿論ありますが、それはまた別の機会に触れますのでまずは実情を見てみましょう。口コミの中で、役立ちそうなものを以下で個人的な意見を交えて紹介していきます。多世帯近居が注目されだしたきっかけ、家選びの距離の参考に多世帯近居はあの大震災の際に注目されだした住まい方のようです。津波という、予期し得ない大災害に遭われた方の暮...