床下収納の費用は?プラス10万円の予算でここまでできる!
目次
- 我が家にとっては、もはやなくてはならない床下収納
- 工事費用含めて、おいくらなの?
- 床下収納は後付することも可能なの?
- つけて良かった!床下収納のココに満足してます。
- あれば便利。だけど知っておきたいデメリット
- 床下収納の進化版!ミサワホームの「蔵」が便利らしい
- 価格を抑えて収納もたっぷり!アキュラホームの「大収納のある家」
- 【まとめ】床下収納をつけて、あなたも片づけマスターに!
必ずしも必要ではないけれど、あればあったでやっぱり便利で、できれば欲しい床下収納。
どんなタイプがあって費用はどのくらいかかるのか、実際に設置した方はどんな点に満足していてどんなところに不満を感じているのか。
今回は床下収納庫の費用やメリット&デメリットについて見ていきましょう。
ラグか何かを敷いていると、そこにあることすら気づかない床下収納。
ナイショのその空間を、あなただったらどう活用しますか?
床下収納というのは、その名の通りで床下に設けられた収納スペースのこと。
例えばキッチンとか、洗面所についているケースが多いですよね。
我が家(ダイワハウスの賃貸住宅)にも床下収納はありますが、キッチンと洗面所の2ケ所にあります。
キッチンのほうは、ペットボトルや缶詰など保存がきく食料品の保管に、洗面所のほうはトイレットペーパーやらティッシュやら洗剤やら。
先日、断捨離のために整理してみたら娘が小さかった頃に使っていたお風呂まで出てきました。
それだけ、洗面所のほうは容量が広くてなんでもかんでもしまい込める空間なんですよ。
我が家にとっては、もはやなくてはならないものなので(手狭な賃貸だからなおさらそう感じるのかもしれませんが)、家を建てるなら、特に平屋ならぜったいにあったほうが良いと思う設備の一つです。
気になるのはその費用で、たいていのメーカーでは床下収納は標準仕様ではなくオプションになるようなので、あまりに高額になるようだと「ちょっと、どうしようかな?」と考えちゃいますよね。
コチラのサイトを参考にしてみると、費用は大きさによって異なり、小さい物なら数万円、よくあるキッチン用の110Lタイプだと@5万円くらいになるようです。(開口部600×600×高さ470mm)
⇒ 収納リフォームの相場 相場 キッチンに床下収納を設置
メーカーとしては、「ナカ工業株式会社」がメジャー。
公式サイトの商品ラインナップを見ると、床下収納にもいろんなサイズや素材があるんだな~と、新しい発見がありますよ。
http://www.naka-kogyo.co.jp/products/house/yukashita.html
しかし、床下収納の設置ってそれなりにリスクを伴う工事ですよね。
こう言ってはなんですが、床の一部に穴を開けるわけですから。
というわけで床の強度を確認した補修したりといった工事も発生するため、トータルの費用としてはさきほどの簡易的なタイプでも10万円くらいは見ておいたほうが良さそうです。
AllAboutの記事で費用や種類、注意点などがわかりやすくまとめられていましたのでぜひ参考にしてみましょう。
⇒ AllAbout 住宅・不動産 10万円からできる収納力UPリフォーム
一般的には床下収納というと「フローリングの一部にフタがついていて、それを持ち上げて開けるタイプ」のものを想像するかと思うのですが、最近は和室の一部(つまり、畳の下)に床下収納スペースを設ける事例も増えているよう。
畳一畳分もの床下収納があれば子供の物や季節物などをしまっておくには便利ですが、一畳分もあるフタを開閉するのは大変ですよね。
そのため、フタが電動で開閉するタイプの床下収納もあるんですって。
その場合の設置費用目安は20万円!
私だったら、「あれば便利だけど、果たしてそこまでして必要かなあ?」って考えちゃいます。
しかし、だからといって「お金のかかるオプションはカットしよう」と即断してしまうのはもったいないです。
家を建てる時は要らないと思っても、後になって「やっぱり欲しい」となるかもしれませんよね。
その場合はすでにある床を取り除くことになるわけで。
こちらのサイトでも言われている通り、新築で設置する場合に比べると余分な工事が必要となって費用もかさんでしまう可能性があります。
http://www.rewiressed.com/cost.php
ですから、どうせ設置するなら新築する時につけてしまったほうが良いです。
少しでも「収納、もうちょっと増やせないかな?」と思うところがあるのであれば、床下収納も前向きに検討しましょう。(キッチンや洗面所だけでなく居室にも!)
では、実際にマイホームに床下収納を付けた方はどんな点に満足しているのか?口コミをチェックしてみましょう。
- タンスやクローゼットとは違って住環境を狭めることなく収納を増やすことができる
- デッドスペースを有効活用できる
- インテリアを損なうことなく物を収納できる
- 人の目に入ることがない場所だから、見られたくない物を隠しておける
これが○十万円もの費用がかかるオプションであれば「つけなきゃよかった」という声ももっと上がっていたかもしれませんが、数万円でできることなのでおおむね好評。
適度に暗く、適度に保温効果もあるその空間は、漬物や梅酒を着けるにも好条件のようです。
他にも、床下収納のメリットについてはこんなサイトも参考になりますよ。
https://www.homify.jp/ideabooks/1417874/
缶詰、油、ビール、ペーパー類、季節モノの家電(扇風機や暖房器具)、掃除用品の保管にも!
床下という場所の性質上、カビの問題を心配される方も多いと思うのですが、ナカ工業のように、収納庫本体の樹脂に抗菌剤(ホタテ貝殻を焼成させたもの)を使用している商品等もあります。
メーカー側も衛生面確保のために工夫を凝らしているんですね。
ちなみに、平屋建てに床下収納を作ると、建物自体の“高さ”を稼ぐことができるという話を聞いたことがありますよ。
基礎高1000mmの、いわゆる「高床式」の住宅にすれば、人が入れるくらい余裕のある床下収納スペースを確保できるんだそうです。
平屋って、見方によっては(特に、周りが2階建てや3階建ての住宅街の場合は特に)ちょっと貧相に見えてしまうこともあると思うのですが、高床式ならいくらかでも背丈が高く見えますし、外観のオシャレ度もUPしそう!
ただ、建築基準法の関係で設置するのが難しい場合もありますので、まずはハウスメーカーさんに希望を伝えて意見を聞いてみましょう。
平屋の収納アイデアについてはコチラでも紹介していますので併せてチェックしてみてくださいね。
⇒ まるで秘密の小部屋!?屋根裏収納
一方で、「床下収納、要らなかったかも」と後悔している方も少なくありません。
具体的にどんなところがご不満なのかというと、以下のようなデメリットを上げる方が多いですよ。
- 湿度の影響を受けやすいので、食品が傷みやすい
- 保存のきくものしか入れておけない
- しまっておいたことを忘れてしまうことがある(気づいた時には手遅れ・・・)
- 物の出し入れで腰に負担がかかる(だからあまり重い物は入れておけない)
- 床がフラットじゃなくなる
- ホコリが溜まりやすくて掃除が大変
実際に我が家でも床下収納については色々と思うところがあり。
フタの隙間から入り込むのか、フタをはめ込む溝部分に細かいゴミが溜まってしまうんですよ。
これ、掃除機で吸っても取り切れないので、小さいブラシでゴミをかき出して吸うような感じになっていて掃除が面倒くさい!
また、床下収納の位置の都合で冷蔵庫を置く場所が制限されてしまったというのもデメリットとして挙げておきたいですね。
冷蔵庫をサイズアップして、以前よりも奥行のあるタイプの冷蔵庫に買い替えたのですが、それまで置いていた場所だと床下収納のフタとかぶってしまって床下から物を取り出せない!という問題が生じたんです。
ですから、床下収納を設置する場合には費用に加えて他の家具との位置関係を考えることも大事ですね。
ちなみに、「収納した物が取り出しにくい。腰に負担がかかる」というデメリットについては長めの取っ手がついたカゴをいくつか用意して、カテゴリーに分けて保管することで対応しています。(取り出す時は、カゴの取っ手をちょいっと引っ張ってカゴごと取り出します。)
こちらのサイトが参考になると思いますので、ぜひチェックしてみてください。
https://column.rinnai-style.jp/storage/2458.html
結構な深さがあるので、いちいち顔を突っ込んで物を取り出すのは大変・・・なのですが、費用をあまりかけずこんな方法で使い勝手は改善できますよ。
「家を建てるなら、今より収納を増やしたい」という意味で、床下収納を検討されている方も多いと思います。
それなら、ミサワホームのような「蔵」をつけるというのも手ですね。
https://www.misawa.co.jp/kodate/guide/kura/
まさに床下収納の進化版といった感じで、「中二階」の床下部分を利用して収納スペースを確保しようという発想です。
一般的な住宅の約3倍の収納スペースを確保できるというのが謳い文句で、モノが多くなりがちな子育てファミリーには魅力的な商品と言えるでしょう。
大きく分けて12のパターンがありますが、例えばこの「1階のリビングから出入りできる1階の蔵」は最もシンプルでわかりやすい設計。
https://www.misawa.co.jp/kodate/guide/kura/space.php
収納スペースを広く確保できるというだけではなく1階の天井を最大3.5mまで高くすることもでき、視覚的にも開放感のある間取りにすることができます。
床下収納とはいっても1階からそのまま出入りできるので、腰にも負担がかからず大きめサイズの物もラクに出し入れできるのが便利ですね。
ただ、蔵のある家は坪単価が80万円超えとなっており、予算的に余裕がないと厳しいでしょう。
予算に余裕がない中でも収納にこだわった家づくりをしたい!ということであれば、アキュラホームの「大収納のある家」がオススメです。
http://www.aqura.co.jp/product/daisyuno/
間取り図のサンプルをご覧になるとわかる通り、ミサワホーム「蔵のある家」とかなり似ていますよね。
こちらもやはり、中二階を作りその地下室収納を「収納」とするパターンです。
さきほどのミサワホームのプランにも共通して言えることですが、「高さ1.4m以下、床面積が2階床面積の1/2未満」という条件さえ満たしていれば居室とはみなされません。
よって、容積率にも参入されず、効率的に(決めた容積率をフルに使いつつ)収納スペースをたっぷり確保することができるというわけです。
アキュラホームは「品質も価格もあきらめない」がコンセプトですから、大収納があっても坪単価30万円~50万円で建築することが可能。
ミサワホームとのあまりの価格差に、「本当に大丈夫なの!?」と心配になってしまいますが、こちらにあるように適正な価格を実現するために様々な企業努力を重ねているようです。
http://www.aqura.co.jp//hiketu5/
主要なポイントをまとめておきます。
- 家造りにおける2万項目をデータベース化して効率UP
- 人件費と材料費のバランスの見直し
- 設備や建材は、大量一括共同仕入れで単価を下げる
- 下請け・孫請けをなくし、直接施工にこだわることで中間マージンをカット
- 材料の過剰梱包を簡易化→現場での作業効率UPとゴミ処理費用をカット
- 施工の合理化(ドア上部の壁を作らずハイドアにする等)
これらの努力を買われて、東京都知事が始動した「住宅価格3割引き下げ実証実験」のメンバーとして選定されています。
住宅性能表示制度6項目で「最高等級」を確保していることからも、「安かろう、悪かろう」なメーカーではないというのは間違いないでしょう。
収納をたっぷり確保した家を建てたい!という方は、候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
使い道や管理方法に、オーナーさんの性格やセンスが表れると言っても過言ではない床下収納。
新築するにあたって設置するかどうか迷ってるのでれば、ここで紹介したポイントを含めてご検討ください。
- 床下収納はオプション扱いになるケースが多く、費用は工事費込みで10万円くらい
- メーカーとしてはナカ工業㈱がメジャー
- リフォームで設置するよりは新築する時に付けたほうが割安
- 素材に抗菌剤を使用するなど、衛生面についても配慮された商品が多い
- 物の取り出しにくさ、管理方法など課題もある
たかが床下収納、されど床下収納。
デメリットはありつつも、それが一つあるかないかで、部屋の収納効率は大きく変わると言っても過言ではないでしょう。
読者から頂いた感想
床下収納、魅力的だと思います。(30代 男性)
床下収納について、デメリットやメリットからコストのことまで、体験を基にして解説してくれていてとても勉強になりました。
平屋を建てるにあたっての壁のひとつが収納の問題です。
床収納はその問題を解決してくれる一番簡単な方法かもしれませんね。
十分にコストに見合った効果があると思います。
ただでさえ家財道具やなんやらを溜め込んでしまいがちな日本人の性格を考えても、誰にでもあったら助かるものなのかも。
冷蔵庫や収納棚のサイズを抑えれるのも魅力的です。
「高床式」の人が入れるサイズの収納ともなると、だいたいのものはそこにつっこんで事が済みそうです。
構造体や耐震性能など、家としての機能面にどれだけの影響がでるのかは気になるところですが・・・。
そこはハウスメーカーさんと要相談ですね。
平屋建ての総合情報
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