後悔する前に!知っておきたいドライテックのデメリットとは?
目次
- ドライテックの体験談その1 予想外の結果になってしまった
- ドライテックの体験談その2 見落としていた「メンテナンス」のこと
- ドライテックとは?高性能なコンクリートについて
- ドライテックの普及と住宅での使用場所について
- メリットっていったい何?
- 結局ドライテックはメリットとデメリットのどちらが多い?
- 後悔しないために注意すべきポイント
- 実際に目で見て確かめてみよう!ドライテックの展示場があります
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ドライテックとは?高性能なコンクリートについて
みなさんは、「ドライテック」についてご存じでしょうか。
日常生活でよく使うような身近なものではないため、あまり知らないという方も多いかと思います。
そこで、ドライテックとは一体何なのか、どういったものなのかをご紹介していきます。
「ドライテック」とは、コンクリートの種類の名称です。
特徴として、雨水を地中へ排水させる、水を通す性能を備えているコンクリートです。
また、従来の土間コンクリートよりもデザイン性が高く、色々な場面に応じてデザインを選ぶこともできます。
さらに、通常のコンクリートと違って特殊な技術等を必要としないため、地域によってはコストを削減することも可能になります。
少ない量での配送も可能なため、公共施設から一般住宅まで広く活用することができ、ゲリラ豪雨などによる水害対策にもなります。
そんな高性能なドライテックですが、住宅に導入する際のメリットとデメリットの両面があります。
そして、ドライテックを住宅のコンクリート素材として選択した方の中には、選択したことを後悔している方もいます。
一体なぜ、高性能なドライテックを選んだにも関わらず、後悔してしまうのでしょうか。
下記ではその理由や、ドライテックのメリットとデメリットについて、紹介していきます。
ドライテックとは?高性能なコンクリートについて
ドライテックは1960年代からある技術で、駅や病院、公園など、公共事業では長年当たり前のように使用されてきました。
防火や夏の放熱、蓄熱の観点でも、国からもお墨付きです。
そのような高性能な設備であるドライテックですが、住宅など民間や一般消費者に普及し始めたのは最近のことです。
では、これまであまり馴染みのなかったドライテックはどのように普及が進み、どんな場所で使われることが多いのでしょうか。
もともとは公共事業での利用が一般的でしたが、約15年ほど前に「有限会社 長岡生コンクリート」という会社が全国の生コンクリート業者と連携を組み、一般戸建て向けに販売できる体制を整えたことにより、民間への普及が徐々に広がっていきました。
ドライテックは住宅を建てる際、勾配をつけなくても水たまりにならないという性質や、雑草対策になるという理由から庭に施工されることが多いです。
また、敷地条件によって勾配がとれない場合には、強度も高いことから駐車場や外構に使用されることもあります。
施工後に表面を塗装することもでき、デザイン性もあるため選ばれることがあります。
このように、ドライテックは古くからある技術ではありますが、住宅など民間での利用は最近になって始まったことがわかります。
高い透水性があることから、住宅での利用にも向いているのですね。
メリットって、いったい何?
長年、公共事業での利用がメインだったドライテックですが、近年では住宅を建てる際に使用されることも増えてきました。
それでは、ドライテックを採用することの5つのメリットについて、詳しく見ていきたいと思います。
・ゲリラ豪雨対策ができる
ドライテックは水はけが良いため、勾配をつけなくても排水することができます。
そのため、近年よくみられるゲリラ豪雨対策として効果があります。
・滑りにくい構造
土間コンクリートは表面がツルツルしているため、雨が降った後は滑りやすい状態になってしまいます。
一方ドライテックの場合は、石と石がくっついてできており、表面には凹凸があり滑りにくい構造になっています。
そのため、お年寄りやお子様がいる家庭でも転倒リスクを防ぐことができます。
・カビやコケが生えにくい
通気性が良いため、土間コンクリートと比べてカビやコケが生えにくい構造となっています。
そのため庭で植物を育てたりする際にも、カビやコケの心配が要りません。
・デザイン性が高い
ドライテックは施工後に色を塗ることができます。
そのため土間コンクリートよりもデザイン性が高く、多様性があります。
・耐久性が高い
ドライテックはコンクリートなため、アスファルトとは異なり直射日光や紫外線などの影響で劣化することはありません。
そのため、ひび割れや色むらが起きません。
ドライテックは特徴である透水性や強度の高さを活かしたメリットがたくさんあることがわかりました。
また、施工後に色を塗ることもできるので、自分の理想とするデザインにすることもでき、とても魅力的ですね。
結局ドライテックはメリットとデメリットのどちらが多い?
ドライテックを使用することのメリットとデメリットは、どちらのほうが大きいのでしょうか?
調査した結果、ドライテックには下記の4つのデメリットが考えられます。
まずドライテックを施工できる業者が少ないことが大きなデメリットだと言えます。
また、施工が可能だとしても、知識や経験が浅い業者も存在しています。
そのため、施工後に石がはがれてしまうことや、表面がガタガタな仕上がりになってしまうケースも発生しています。
このような不備があっては、ドライテックが本来備えているたくさんのメリットも、全く活かすことができませんね。
また、メンテナンスについても個人で定期的に行う必要があるなど、家を建て終えた後の負担も少なくはないと言えます。
住宅にドライテックを使用することは、まだまだ”よくあること”ではありません。
しかし今後普及が進むにつれて、今あるデメリットについての改善は期待できると思われます。
ドライテックの使用を検討する場合は、材料を仕入れる業者の選定から、施工を行う業者の選定について、慎重に行う必要があります。
施工業者についてはドライテックを施工した実績がどのくらいあるのか等を調査することも重要です。
選定をしっかりと行ったうえで、可能であれば施工後の不備などについての対応や保証についても事前に決めておくことができると良いですね。
ドライテックは、素材自体は非常に優れた性能を持つコンクリートです。
しかし、住宅に使用するには比較的新しい素材であることから、現状ではメリットとデメリットがどちらもあり、最終的な判断は慎重に行っていく必要があります。
ドライテックの体験談その1 予想外の結果になってしまった
では、実際にドライテックを選ばれた方たちは、その後過ごしていく中でどのように感じているのでしょうか。
家を建てる際にドライテックを採用した方の体験談をご紹介します。
最初の方は、ドライテックが水を通す性質があることを知り、外構に施工をされています。
ドライテックは女性でも簡単に施工ができると言われていることから、この方は施工のプロに指導員を依頼し、外構業者に施工を行ってもらいました。
しかし、施工翌日には既に石がボロボロ剥がれてしまう状態になっており、それも一部ではなく全体的に大量に剥がれてしまう事態となってしまいました。
剥がれてしまうことも問題ですが、剥がれた部分につまずいて転んだり、転倒した際に石が頭に刺さって怪我をする可能性もあるため、非常に危険な状態だと言えます。
そのため指導員の方や、販売業者に連絡したものの、全く対応してもらえなかったそうです。
材料と施工費を合わせ、100万円以上損をしてしまう形となってしまいました。
弁護士に相談し、損害賠償請求も考えましたが、請求できたとしても結果的にあまり損も得もしない金額となると想定され、泣き寝入りするしかないと考えているようです。
せっかく高額な費用を支払って施工を行ったにもかかわらず、想定していたものとはかなり異なる結果となってしまい、さらに何の保証も受けられないとなると、ドライテックの施工については慎重になってしまいますね。
ドライテックを施工する際は、施工業者に十分な知識やドライテックの施工歴があるのか、またその後の対応についても事前に確認しておいたほうが良いですね。
(参考:https://www.youtube.com/watch?v=GZ0vYntC2MA )
ドライテックの体験談その2 見落としていた、「メンテナンス」のこと
ご紹介する方は、マイホームの計画段階から駐車場の素材にドライテックを採用しようと考えており、メリットについても理解していたけれども、最終的にはドライテックを採用しなかった、という方です。
出典:フクシマタロウさん「私がドライテックを選ばなかった理由」より
ではなぜ、ドライテックの採用を見送ったのでしょうか。
この方は、ドライテックの施工が可能な業者への見積もりを取り、比較まで行っていました。
そして施工業者を選び、契約前提で話し合いを行っていた際に、業者からドライテックのメンテナンスの大変さについて聞き、考えが変わりました。
この方は、駐車場にメンテナンスなど必要ない、と考えていました。
しかし実際は、ドライテックを施工した場合、時間がたつと表面にホコリや砂が入ってしまい、それが目詰まり原因になるため、定期的に高圧洗浄機やホースで水を流す等の定期的なメンテナンスが必須なのです。
メンテナンスを怠ると、メリットである透水性が失われ、水を通さなくなってしまいます。
また、駐車場での施工を考えているため、メンテナンスを行う場合はそこに置いてある車も移動させなければなりません。
そのため、メンテナンスを定期的に、家に住み続ける限りずっと行っていくことを考えると、ドライテックの採用は現実的ではないと感じ、最終的に土間コンクリートを採用されています。
確かにドライテックのメリットは魅力的ですが、定期的なメンテナンスが必要なことは、人によっては大きなデメリットにもなりますね。
後悔しないために注意すべきポイント
では、ドライテックを住宅に使用しても後悔しないようにするためには、どんなポイントに気を付けるべきなのでしょうか。
事前に確認するべきポイントを詳しく見ていきたいと思います。
まず気を付けるべきことは、施工業者の選定です。
ドライテックはまだまだ施工できる業者が少なく、施工が失敗してしまうケースも発生しているため、業者を選定する際は、その業者のドライテックの施工歴や、どのくらい知識を持っているのかなど、事前の打ち合わせで細かく確認するようにしましょう。
次に、メンテナンスについても事前に調べておく必要があります。
ドライテックを施工する面積によって、どんなメンテナンスが必要になってくるのか、頻度はどのくらいか等を把握し、メンテナンスを行うことが現実的に可能かどうかを判断する必要があります。
最後に、保証についてです。
施工が失敗し、表面がガタガタであったり、石がはがれるといった状態になってしまうと、つまずいて転倒したり、怪我をする可能性もあるため、早急に補修が必要になります。
そういった場合に、どのような保証を受けられるのか、保証の期間について決まりはあるか、などを事前に確認し取り決めておくことが重要です。
ドライテックを施工した後に後悔しないためにも、事前に確認しておくべきポイントはたくさんあります。
これらの確認をしっかりと行い、正しく施工が行われ、定期的にメンテナンスを行っていくことができれば、ドライテックのメリットを活かすことができるでしょう。
実際に目で見て確かめてみよう!ドライテックの展示場があります
庭や駐車場にドライテックを採用することのメリットとデメリットを紹介してきましたが、メリットについて知ることで、気になった方もいるのではないでしょうか。
確かに、ドライテックにはメンテナンスの大変さや、仕上がりについてのデメリットがあります。
しかし、メンテナンスについては事前にどのくらいの頻度で何をすればいいのかの把握が可能。仕上がりについては業者の選定と打ち合わせを綿密に行えば、回避できると考えられます。
ただ、採用するにあたっては、実際の商品がどんなものかを目で見て確かめたい!そんな方に向けて、ドライテック商品の取扱いと展示を行っている会社を、最後にご紹介します。
「株式会社フッコー」は、山梨県に本社を構える、ドライテックを扱っている会社です。
出典:株式会社フッコー 公式サイトより
この会社では、ドライテックの展示を行っており、実際にドライテックが使用されている様子を目で見て確かめることができます。
「砂利敷きのように見えますが、実は下地にドライテックが使用されている」など、様々なパターンの施工がされており、住宅で使用する際の参考になります。
また、仕上げ方のタイプにもいくつか種類があり、それを見ることもできます。
更に、アスファルトとドライテックが横並びになっている場所もあり、塗り重ねをしているアスファルトとドライテックを比べることで、ドライテックの耐久性の高さについても実感することができるでしょう。
このように、ドライテックを住宅で使用するには、メリットとデメリットの両面があることがお分かりいただけたかと思います。
ドライテックを採用して後悔しないためにも、業者の選定についてはもちろん、メンテナンスについて調べておくことや、直接展示場に足を運ぶなどして、ドライテックについてしっかりと学んでおくことが大切です。
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